
ワーキングホリデー完全ガイド
最終更新日:2026年10月
Q. オーストラリアのワーホリとは?いくらかかる?
18〜30歳が使える最長12ヶ月の「働ける」長期滞在制度です。同じ雇用主のもとでは原則6ヶ月まで働け、学校には最長4ヶ月通えます。最低時給はA$26.44(2026年7月〜)。1年間の支出は語学学校4ヶ月込みで約421万円、8ヶ月働いた場合の手取りは約325万円が目安で、出発前の準備資金は語学学校に通わない場合で約104万円、4ヶ月通う場合で約236万円が目安です。
オーストラリアは、日本が1980年に初めてワーキングホリデー協定を結んだ国です。40年以上にわたり日本人を受け入れてきた実績があり、今も渡航先として最も人気があります。
この記事では、制度の要点・費用と収支・仕事・都市の選び方・語学学校の使い方・準備の流れまでを1ページにまとめました。費用や仕事探しなど、さらに詳しく知りたいテーマは各セクションの専門記事で解説しています。
目次
オーストラリアのワーホリとは?制度の要点
ワーキングホリデー(ワーホリ)は、休暇を楽しみながら、滞在費を補うために働くことが認められた制度です。オーストラリアでは「Working Holiday visa(subclass 417)」という名前で、日本国籍の人が対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 申請時に18〜30歳 |
| 滞在期間 | 入国から最長12ヶ月 |
| 働ける期間 | 同じ雇用主のもとでは原則6ヶ月まで(職種・地域による例外あり) |
| 学校に通える期間 | 最長4ヶ月(17週間)まで |
| ビザ申請料 | A$840(2026年7月時点) |
| 最低時給 | A$26.44(2026年7月〜・全国最低賃金) |
| 2年目・3年目 | 指定の地域・業種で一定期間働くなどの条件を満たすと申請できる |
※ 申請の手順・必要書類・資金の条件は改定が続いているため、申請前に必ずオーストラリア内務省の公式ページで最新情報を確認してください。2026年8月以降、申請の増加で審査に時間がかかっていると報じられているため、渡航予定の3〜4ヶ月前には申請を済ませておくと安心です。
ワーホリの条件と資金の目安を詳しく見る:オーストラリアのワーホリ条件
ワーホリと語学留学(学生ビザ)の違い
「英語を学びたい」「働きながら暮らしたい」のどちらを優先するかで、選ぶビザが変わります。最大の違いは、働ける時間と学校に通える期間です。
| 項目 | ワーキングホリデー | 学生ビザ(語学留学) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 18〜30歳 | 年齢制限なし |
| 主な目的 | 働く・旅行する・学ぶ(自由) | 学ぶ(フルタイム就学) |
| 働ける時間 | 原則制限なし(同じ雇用主は6ヶ月まで) | 授業期間中は2週間で48時間まで |
| 学校 | 最長4ヶ月 | コース期間すべて |
| 滞在期間 | 最長12ヶ月 | コース期間に準じる |
| 向いている人 | 費用を働いて補いながら、1年で英語・仕事・旅行をすべて経験したい人 | 英語力をしっかり伸ばしたい人、進学や資格取得を目指す人 |
「最初の数ヶ月は学校でしっかり英語を学び、その後に働く」というように、ワーホリの中で両方を組み合わせる人が多数派です。31歳以上の方や、4ヶ月以上学校に通いたい方は学生ビザでの語学留学が選択肢になります。
学生ビザでの留学を検討する方はこちら:オーストラリアの語学学校一覧と選び方
ワーホリのメリットとデメリット(現実)
「最低時給が高いから稼げる」「英語が自然に身につく」というイメージだけで渡航すると、理想と現実のギャップに苦しむことがあります。メリットとデメリットの両方を知ったうえで計画を立てましょう。
メリット
- 最低時給A$26.44と賃金水準が高く、働けば滞在費の多くをまかなえる
- 1年間で「学ぶ・働く・旅する」を自由に組み合わせられる
- 多国籍な職場や学校で、実践的な英語と異文化経験が得られる
- 条件を満たせば2年目・3年目も滞在できる
デメリット・現実
- 英語力が低いと、仕事の選択肢が日本食レストランなど一部に限られる
- 家賃が高く、シドニーでは週A$300〜400のシェアハウスも珍しくない
- 仕事が見つかるまで1〜2ヶ月かかることがあり、その間は貯金を取り崩す
- 最低賃金を守らない雇用主や、シェアハウスのトラブルもある
失敗しないための3つのポイント
英語の基礎は日本で固めておく
中学英語の文法と日常会話のフレーズを復習しておくだけで、仕事探しの幅が大きく変わります。
最初の2〜3ヶ月分の生活費を用意する
仕事が決まるまでの期間を乗り切れる資金があると、焦って悪い条件の仕事を選ばずに済みます。
労働条件は必ず書面で確認する
時給が最低賃金を下回っていないか、給与明細(Payslip)が出るかを確認しましょう。困ったときは豪州政府の労働相談窓口(Fair Work Ombudsman)に相談できます。
ワーホリ1年間の費用と収支
都市や生活スタイルで大きく変わりますが、語学学校に4ヶ月通い、その後8ヶ月フルタイムで働く場合の目安は次のとおりです。
1年間の支出
約421万円
A$38,340
8ヶ月働いた手取り
約325万円
A$29,600
出発前の準備資金
約236万円
学校4ヶ月の場合(学校なしは約104万円)
費用と収入の内訳を見る
| 項目 | 豪ドル | 円換算の目安 |
|---|---|---|
| ビザ申請料 | A$840 | 9.2万円 |
| 往復航空券 | A$1,500 | 16万円 |
| 海外保険(1年) | A$2,400 | 26万円 |
| 語学学校(16週・授業料のみ) | A$4,800 | 53万円 |
| 生活費(12ヶ月・家賃込み 月A$2,400) | A$28,800 | 316万円 |
| 支出合計 | A$38,340 | 421万円 |
| 収入(8ヶ月・週38時間・時給A$26.44) | A$34,800(額面) | 382万円 |
| 税金(ワーホリ税率15%) | −A$5,200 | −57万円 |
| 手取り | A$29,600 | 325万円 |
※ 円換算は毎日更新している為替レートで自動計算しています。ワーホリの所得税率は年A$45,000までの部分が15%です(オーストラリア国税庁の定め)。生活費は家賃(都心・学校周辺のシェアハウスの1人部屋・週A$370前後)月A$1,600、食費月A$450、交通費・通信費・日用品で月A$350の想定です。家賃は2026年10月の募集家賃の実測値をもとにしています(都市別の家賃相場と生活費)。
この例では、1年間の収支は約96万円のマイナスです。ただし学校に通う4ヶ月間は収入がほとんどないため、働き始めるまでに約A$21,500(約236万円)の準備資金が必要です。学校に通わずにすぐ仕事を探す場合は、約A$9,500(約104万円)が目安です。学校の期間を短くする、物価の安い都市を選ぶ、時給の高い仕事に就くことで、収支をプラスにすることも十分可能です。
費用の内訳と節約方法を詳しく見る:オーストラリアのワーホリ費用|必要な貯金はいくら?
ワーホリでできる仕事と探し方
ワーホリで多い仕事は次のとおりです。英語力によって選べる仕事が変わるため、まずは自分のレベルで応募できる仕事から始め、英語力が上がるにつれてステップアップするのが一般的です。

日本食レストラン
英語力 初級〜
キッチン・ホール。求人が多く、最初の仕事にしやすい

カフェ・ローカルレストラン
英語力 中級〜
バリスタ経験があると有利。英語環境で働ける
ハウスキーピング・清掃
英語力 初級〜
ホテルなどの客室清掃。黙々と作業でき、シフトの融通が利きやすい

ファーム(農場)
英語力 初級〜
地方での季節労働。2年目・3年目の条件になる地域・業種がある

日系企業・ショップ販売
英語力 中級〜
日本語を活かせる。接客経験がある人向け

オフィスワーク・インターン
英語力 上級
ビジネス英語が必要。キャリアにつながる
仕事の探し方は、次の3つが中心です。
オーストラリアでは、アポなしでレジュメを手渡しする方法が今も一般的です。働き始める前に、納税者番号(TFN)の取得と銀行口座の開設が必要です。なお、アルバイトに多いカジュアル雇用(Casual)では、有給休暇がない代わりに時給に25%が上乗せされるのが一般的です。
都市の選び方|7都市を比較
どの都市を拠点にするかで、仕事の見つけやすさと生活費が大きく変わります。最初の数ヶ月を過ごす都市は、仕事の多さと語学学校の選択肢で選ぶのがおすすめです。


7都市の比較表を見る
| 都市 | 特徴 | こんな人に | 詳しく見る |
|---|---|---|---|
| シドニー | 最大都市で求人数が最も多い。家賃は最も高い | とにかく早く仕事を見つけたい | ワーホリガイド/語学学校ランキング |
| メルボルン | カフェ文化が根づく暮らしやすい街。日本人にも人気 | カフェやおしゃれな街で働きたい | ワーホリガイド/語学学校ランキング |
| ブリスベン | 温暖で大都市より生活費を抑えやすい | 費用を抑えて都市生活をしたい | 語学学校ランキング |
| ゴールドコースト | ビーチリゾート。観光業の求人が多い | 海やアウトドアを楽しみたい | ワーホリガイド/語学学校ランキング |
| パース | 西海岸の都市で日本人が少なめ。時給水準が高い | 日本人が少ない環境で働きたい | ワーホリガイド/語学学校ランキング |
| ケアンズ | グレートバリアリーフの玄関口。観光業が中心 | ダイビングや観光業に関わりたい | 語学学校ランキング |
| アデレード | 落ち着いた街で物価が比較的安い。地方扱いの地域がある | 落ち着いて暮らし、2年目以降も視野に入れたい | ワーホリガイド/語学学校ランキング |
都市ごとの特徴をもっと比べる:オーストラリア留学でおすすめの都市
語学学校は通うべき?最長4ヶ月の使い方
ワーホリでは学校に最長4ヶ月(17週間)通えます。英語に自信がない方ほど、渡航直後の8〜17週間を語学学校に通うのがおすすめです。英語力が上がると応募できる仕事が増え、時給の高い仕事につながります。学校でできた友人からの仕事の紹介も多く、現地の生活に早く慣れる場にもなります。
フルタイム(週20時間以上)
8〜17週
英語に自信がなく、最初に集中して学びたい人
パートタイム・夜間コース
12〜17週
学びながら早めに働き始めたい人
短期集中
4〜8週
基礎はあり、現地の生活に慣れるきっかけがほしい人
ワーホリの人が多く通う学校は、授業料が比較的手頃で、レジュメ作成や仕事探しの講座がある学校です。学校によって国籍の比率や授業のスタイルが大きく違うため、目的に合わせて選びましょう。
1年間のモデルプラン
はじめてのワーホリで多いのは、最初に学校で英語と生活の基盤をつくり、後半に働いて旅行する流れです。目的に合わせて期間は調整できます。

1〜4ヶ月目
語学学校に通う(8〜17週)
英語の基礎固め・友人づくり・レジュメ作成。後半からパートタイムで働き始める人も多い
5〜10ヶ月目
フルタイムで働く
英語環境の職場に挑戦して時給アップを狙う。2年目を考える人は地方での仕事も検討
11〜12ヶ月目
旅行・次の進路を決める
貯めたお金で国内を旅行。帰国・2年目・進学のどれにするかを決める
期間や予算に合わせたプランを無料で作成しています:無料カウンセリングを予約する
渡航までの準備の流れ

6ヶ月前:情報収集とプランづくり
都市・語学学校・期間・予算の大枠を決めます。パスポートの有効期限も確認し、必要なら更新します。
4〜5ヶ月前:語学学校の申し込み
入学日と通学期間を決めて申し込みます。人気の時期は早めに埋まります。
3〜4ヶ月前:ビザの申請・航空券・保険
ビザはご本人が内務省の公式サイトからオンラインで申請します。あわせて航空券と海外保険(1年)を手配します。
1〜2ヶ月前:滞在先と資金の準備
最初の滞在先(ホームステイやシェアハウス)を決め、準備資金を用意します。海外転出届や国際運転免許証も必要に応じて手続きします。
出発直前:持ち物の最終確認
パスポート・ビザの承認通知・保険証書・学校の入学許可書を手元にまとめます。変換プラグなどの持ち物もチェックします。
到着後:生活の立ち上げと仕事探し
SIMカード・銀行口座・TFN(納税者番号)を用意し、学校に通いながら仕事探しを始めます。
ワーホリ後の進路
帰国して経験を活かす
英語で働いた経験は、外資系・観光・ホテル業界への就職でアピール材料になります。
ラララのサポート
ラララでは、語学学校への入学とあわせたワーホリのプランづくりを無料でお手伝いしています。目的・予算・英語力をうかがい、都市と学校の組み合わせ、通学期間、仕事を始めるタイミングまで一緒に計画します。
※ ビザの申請はご本人が内務省の公式サイトから行います。ラララのサポート料は、カウンセリングから帰国まで無料です。
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よくある質問
Q. ワーホリは何歳まで申請できますか?
A. 申請時に18〜30歳であることが条件です。31歳の誕生日を迎える前に申請する必要があります。
Q. どのくらいの期間滞在できますか?
A. 入国から最長12ヶ月です。指定の地域・業種で働くなどの条件を満たすと、2年目・3年目も申請できます。
Q. ビザの申請料はいくらですか?
A. A$840です(2026年7月時点)。申請料は毎年7月に改定されることが多いため、申請前に内務省の公式サイトで確認してください。
Q. どのくらいの貯金が必要ですか?
A. 収入が入るまでに必要なお金で決まります。語学学校に通わない場合で約A$9,500(約104万円)、4ヶ月通う場合で約A$21,500(約236万円)が目安です。過ごし方別の内訳はオーストラリアのワーホリ費用|必要な貯金はいくら?で解説しています。
Q. 英語が苦手でも仕事は見つかりますか?
A. 日本食レストランやハウスキーピングなど、初級レベルでも応募できる仕事はあります。ただし選択肢と時給は英語力で大きく変わるため、最初に語学学校で基礎を固めるのがおすすめです。
Q. ワーホリ中に学校に通えますか?
A. 最長4ヶ月(17週間)まで通えます。渡航直後の8〜17週間を語学学校に通う人が多いです。
Q. ワーホリから学生ビザに切り替えられますか?
A. 2026年10月2日以降、ワーホリビザ(417・462)を持ったままオーストラリア国内で学生ビザを申請することはできません。進学する場合は、一時帰国するなどして国外から申請する必要があります。帰国のタイミングも含めて、早めに計画を立てましょう。
Q. 最初の都市はどこがおすすめですか?
A. 求人の多さで選ぶならシドニー、暮らしやすさならメルボルン、費用を抑えるならブリスベンやアデレードが人気です。
まとめ
オーストラリアのワーホリは、1年間で「学ぶ・働く・旅する」を自由に組み合わせられる制度です。一方で、仕事が見つかるまでの期間や家賃の高さなど、準備不足だと苦労する点もあります。都市と語学学校の組み合わせ、学校に通う期間、準備資金の3つを先に決めておくと、現地での最初の数ヶ月がスムーズになります。
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