グレートバリアリーフが27年で半減(オーストラリア)

2012-10-09 21:04:28.0

世界遺産の世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)で、海底を覆うサンゴの半分以上が過去27年間で失われたとする研究結果が、 2日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。サンゴの白化現象やサイクロン、サンゴを食べるヒトデの大発生が主な原因で、 いずれも気候変動が背景にあるという。

研究を行ったオーストラリア海洋科学研究所(Australian Institute of Marine Sciences、AIMS)とウロンゴング大学(University of Wollongong)の科学者チームは、 この傾向が続けばグレートバリアリーフのサンゴ礁は2022年までにさらに半減すると警告している。

■214のサンゴ礁のうち無傷はたった3つ 研究によると、サンゴ礁が破壊された原因の48%は強大なサイクロンで、42%がサンゴを食べるオニヒトデの大量発生、 10%が海水温上昇に伴って1998年と2002年に起きたサンゴの白化現象だった。 また、破壊の3分の2が1998年以降に起きており、34万5000平方キロメートルにわたって広がるグレートバリアリーフの214のサンゴ礁のうち、無傷だったのは3つだけだった。 研究チームのヒュー・スウェットマン(Hugh Sweatman)氏は、サンゴ礁が自力で回復するには10~20年かかるが、現状では十分に回復する前に新たに破壊され、 死滅してしまうサンゴが多いと指摘している。

■温暖化対策が未来を左右する サイクロンは世界の海洋の水温上昇とともに強大化しており、サンゴに影響を及ぼす大きなものは1985年以来、34件発生したという。 白化現象も、気候変動の影響で「ほぼ間違いなく増加する」という。 「近年、大規模白化現象が頻度と激しさを増していることが特に懸念される。直接の原因は大気中の温室効果ガスの増加だ」と論文は述べている。 「グレートバリアリーフの未来には、地球温暖化と海洋酸性化の緩和が不可欠だ」(c)AFP/Amy Coopes

クイーンズランド北部に広がる世界遺産の海、グレートバリアリーフ。 観光地やリゾート地としても世界的に知られ、世界中からダイバーが集まっています。 そんな美しいサンゴの海が、近年の温暖化によって深刻な被害を受けているようです。 世界遺産の自然を守るためにも、私達1人1人が環境問題に向き合わなくてはならない時ですね。