オーストラリアの研究で「最古の星」発見

観測史上最古の恒星を発見したとするオーストラリアの研究報告が9日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 この星は鉄含有量がこれまで知られている恒星の60分の1未満で、宇宙の始まりであるビッグバンから間もない136億年前に誕生したとみられるという。 オーストラリア国立大学のステファン・ケラー氏によると、この星「SMSS J031300.36-670839.3」は地球のある「天の川銀河(Milky Way)」の中に位置し、地球からの距離は約6000光年。 宇宙の規模から見れば、地球に比較的近いところにあるという。恒星の年齢を判定する方法の1つが、星に含まれる鉄の量を調べることだ。鉄含有量は新しく誕生した恒星ほど多くなるため、スペクトル中の鉄の量が少ないほど、その星は古いということになる。ケラー氏は「われわれが報告した星の場合、鉄含有量は太陽の100万分の1に満たず、現在分かっているどの恒星と比べても60分の1未満しかない。この事実は、この星がこれまで見つかった中で最古の星だということを示している」と述べている。論文によるとこの星は、質量が太陽の約60倍の星が爆発した低エネルギーの超新星の中で誕生したのだという。(c)AFP/Richard INGHAM