グレートバリアリーフ、2030年までに消滅の恐れ!?

オーストラリアの海洋科学者達は、オーストラリアが誇る世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフが気候変動によって、 2030年までに取り返しのつかない被害を受けるだろうと警告する報告書を発表した。これを回避するため迅速な行動が必要だと呼びかけている。 「Lights Out for the Reef(サンゴ礁のために明かりを消そう)」と題された報告書は、クイーンズランド大学のサンゴ礁生物学者、セリーナ・ワード氏がまとめたもの。世界遺産にも登録されているこのサンゴ礁は存続の岐路にあると指摘、科学界全体の総意として、二酸化炭素や世界的な平均気温の急上昇により「グレートバリアリーフのサンゴ群が、千年ではなく百年単位で破壊されるのは、ほぼ確実だ」と記している。 また同氏は「産業革命以前と比較して、世界の平均気温の上昇幅が2度を上回れば、サンゴ礁が生き延びる可能性は極めて低い」としたうえで、「現在の二酸化炭素汚染の上昇推移レベルを、このまま見過ごし続けるならば、世界の平均気温は最低でも3度は上昇する。今すぐ行動しなければ、気候変動がグレートバリアリーフにおよぼす影響は2030年までに取り返しのつかないものとなる」と警告。 地球温暖化の速度に対してサンゴの成長が遅いため、今後の数十年間に見込まれる気候変動レベルにサンゴ礁の進化は対応できないと予測した。(c)AFP