豪研究、山火事を爆発物で食い止める技術を開発中

オーストラリアの研究チームは、爆破で生じる音波でろうそくの火を吹き消すように、制御不能の山火事を爆発物で食い止めるという研究に取り組んでいる。ニューサウスウェールズ大学機械・製造工学部のグラハム・ドイグ氏の研究チームは、爆風がどのようにして火を消せるのかに関する研究を行ってきた。このような消火技術は、油田火災に対して用いられることがある。ドイグ氏は実験で、長さ4メートルの鋼鉄製の管の内部で爆発物を起爆させ、プロパンガスのバーナーで高さ1メートルに燃え上がっている炎をめがけて突進する衝撃波と気流を発生させた。 ドイグ氏によると、圧縮空気でも爆風を発生させることは可能だが、同氏の方法よりも難しいという。理由は、圧縮空気が大量に必要になるからだ。「危険度が大幅に高いように思われるにもかかわらず、爆発物を使うことの利点は、本当に微量で済むことと、この種のニトログリセリンタイプの爆発物は自然発火しないことだ。爆発させるには、起爆電流を加える必要がある」 夏季にオーストラリアの人々を苦しめる森林火災の場合、この技術を「時間稼ぎ」のために導入して、危険な火災前線が迫っている地域から人々を避難させることができるかもしれない。ドイグ氏によると、今回の研究は、どのようなシナリオにおいて、これが選択肢の1つになり得ると思われるかを確かめるために、消防士との連携を検討し始めている段階にあるという。(c)AFP