
Q. ファウンデーションコースとは?日本の高校を卒業した留学生が、オーストラリアの大学の1年次に入るための大学進学準備コースです。期間は標準で約1年、学費はA$33,000〜50,000(365〜554万円)ほどです。
Q. オーストラリアの大学に編入するには?大学付属カレッジのディプロマ(約1年)を修了して2年次に編入するルートと、日本の大学・短大で取った単位を認めてもらうルートがあります。
オーストラリアの大学には日本のような入学試験がなく、英語力と高校の成績などで入学が決まります。日本の高校から直接入学できる大学もありますが、高い成績やテストのスコアが必要なため、多くの留学生は「ファウンデーションコース」か「ディプロマ」を経由して大学に進みます。この記事では、直接入学の条件、ファウンデーションコースの内容・入学条件・学費と、ディプロマから2年次に編入する方法、日本の大学からの編入までを、各カレッジの公式情報をもとに解説します。
オーストラリアの大学に進む4つのルート
日本の高校の成績と、SATなどのテストのスコアで大学の1年次に直接出願するルート。条件を満たせば準備コースなしで進学できます。
日本の高校を卒業した人に最も多いルート。約1年の準備コースを修了し、大学の1年次に入学します。大学卒業まで合計約4年です。
大学付属カレッジのディプロマで大学1年次と同じ内容を学び、所定の成績で2年次に編入します。卒業まで合計約3年です。
日本の大学や短大で取った単位を大学に審査してもらい、認められた分だけ卒業までの期間を短くするルートです。

DIRECT
日本の高校から大学に直接入学する方法
日本の高校の卒業資格で、ファウンデーションを経由せずに大学の1年次へ直接出願できる大学もあります。ただし多くの場合、高校の成績(GPA)が高いことに加えて、SAT・ACT・APといったアメリカの大学進学用のテストのスコアが求められます。たとえばメルボルン大学の目安は次のとおりです。
| 学部 | 高校のGPA | テストの目安 |
|---|---|---|
| Arts文学系 | 4.0以上 | SAT 1320またはACT 28 |
| Science理学系 | 4.0以上 | SAT 1320またはACT 28 |
| Commerce商学系 | 5.0 | SAT 1380またはACT 29 |
| Biomedicine医学系 | 5.0 | SAT 1400またはACT 30 |
※ メルボルン大学が公表している、日本の高校卒業資格で出願する場合の目安です(2026年10月時点)。APのスコアでも出願できます。英語力の条件と、学部ごとの必修科目(数学・化学など)も満たす必要があります。
一方で、ディーキン大学のように、日本の高校卒業資格では直接入学を受け付けず、ファウンデーションかディプロマの修了を求める大学もあります。また、インターナショナルスクールなどで国際バカロレア(IB)のディプロマを取った人は、そのスコアで直接出願できる大学が多くあります。直接入学できるかどうかは大学と学部によって大きく変わるため、出願前に必ず確認しましょう。高卒認定から進学する方法は高卒認定で海外の大学進学で解説しています。
FOUNDATION
ファウンデーションコースとは|内容・期間・入学条件
ファウンデーションコースは、大学の授業についていくための英語力と基礎科目を身につける、留学生向けの大学進学準備コースです。多くは大学の付属カレッジや提携カレッジが運営していて、修了時の成績で提携大学の1年次への入学が決まります。
学ぶ内容:アカデミック英語(レポートの書き方・プレゼンテーション・講義の聞き方)と、進みたい学部に合わせた科目(ビジネス・数学・理科・IT・デザインなど)を学びます。
入学条件:英語力と高校の成績で判断されます。英語はIELTS 5.5前後から入れるコースが多く、英語力が足りない場合は付属の英語コースや、期間の長い延長コースから始められます。高校の成績の基準はカレッジと進学先の学部によって異なります。
注意点:ファウンデーションを修了すれば必ず大学に入れるわけではありません。学部ごとに決められた成績を取る必要があり、人気の学部ほど基準が高くなります。また、修了したカレッジの提携大学に進むのが基本なので、行きたい大学と学部を先に決めてからコースを選びましょう。
DIPLOMA
ディプロマから大学の2年次に編入する方法
ディプロマは、大学1年次と同じ内容を付属カレッジで学ぶコースです。少人数のクラスでサポートを受けながら学び、修了時に所定の成績を取ると、大学の2年次に編入できます。大学に入ってからの期間が短くなるため、ファウンデーションより1年早く卒業できるのが大きなメリットです。
※ 各カレッジの公式サイト・案内資料(2026年10月時点)をもとにしています。すべての大学・専攻にディプロマがあるわけではなく、たとえばUQ College(クイーンズランド大学)の留学生向けの進学コースはファウンデーションが中心です。TAFEなどの専門学校のディプロマでも、大学によって単位が認められる場合があります。
COMPARE
ファウンデーションとディプロマの違い
| 項目 | ファウンデーション | ディプロマ |
|---|---|---|
| 大学に入る学年 | 1年次 | 2年次 |
| コースの期間 | 約1年短期・延長あり | 約1年カレッジにより2段階 |
| 大学卒業までの合計 | 約4年 | 約3年 |
| 学べる分野 | 幅広い学部に合わせて科目を選ぶ | 限られるビジネス・IT・工学・科学など |
| 学費の例 | A$33,000〜標準コース | A$39,000UTS College(2026年) |
| 大学に進む条件 | 所定の成績 | 所定の成績 |
行きたい学部のディプロマがあり、早く卒業したいならディプロマ、学部の選択肢を広く残したい人や、医療・法律など専門性の高い学部を目指す人はファウンデーションが向いています。どちらも「修了すれば必ず進学できる」わけではなく、成績の条件がある点は同じです。

TRANSFER
日本の大学・短大からオーストラリアの大学に編入するには
日本の大学・短大・専門学校で学んだ人は、取った単位をオーストラリアの大学に審査してもらい、卒業に必要な単位の一部として認めてもらえる場合があります。大学ではこれを「Credit(単位認定)」や「Advanced Standing」と呼びます。
- 同じ分野ほど認められやすい認められるかどうかは、授業の内容とレベルを科目ごとに審査して決まります。日本で学んだ分野と同じ学部に進むほど、認められる単位は多くなります。
- シラバスと成績証明書を準備する審査には、英文の成績証明書と、各科目の内容がわかるシラバス(授業計画)が必要です。早めに日本の学校に発行を依頼しましょう。
- 英語力の条件を満たす学部に直接入るため、ファウンデーションより高い英語力が必要です。条件に届かない場合は、大学付属の英語コースで条件を満たしてから入学する方法もあります。
何単位認められるかは出願して審査を受けるまで確定しないため、複数の大学に出願して比べる人もいます。大学ごとの学費や英語力の条件はオーストラリアの大学一覧で比べられます。
COST
ファウンデーションコースの学費
| カレッジ(進学先) | 学費の目安 |
|---|---|
| UTS Collegeシドニー工科大学 | A$33,000365万円/標準・2026年 |
| Trinity Collegeメルボルン大学 | A$46,770518万円 |
| Taylors College シドニーシドニー大学 | A$49,800551万円 |
| 延長コース英語力が足りない人向け | A$49,500〜58,050548〜643万円 |
※ 各カレッジが公表している2026〜2027年の留学生向けの料金です。円は毎日の為替レートで自動計算しています。学費のほかに、生活費・保険・教材費などがかかります。
標準コースの多くはA$42,000〜47,000の価格帯です。大学に入ってからの学費はオーストラリアの大学の学費、奨学金はオーストラリアの大学の奨学金、生活費はオーストラリア留学の費用で詳しく解説しています。
行きたい大学・学部に合わせて、ファウンデーションかディプロマか、最適な進学ルートを無料でご提案します。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
COLLEGE
ファウンデーション・ディプロマがある主なカレッジ
| カレッジ | 進学先の大学 | ディプロマ |
|---|---|---|
| UTS College | シドニー工科大学 | あり |
| UNSW College | ニューサウスウェールズ大学 | あり |
| Taylors College | シドニー大学ほか | — |
| Monash College | モナッシュ大学 | あり |
| Trinity College | メルボルン大学 | — |
| UQ College | クイーンズランド大学 | — |
| Griffith College | グリフィス大学 | あり |
※ 表のカレッジはすべてファウンデーションコースがあります。
クイーンズランド大学への進学は、ラララのUQ College日本語公式窓口でも詳しく案内しています。UQ Collegeで学んだ留学生の体験談はUQ College留学体験談をご覧ください。
STEP
大学進学までの流れ
- 専攻と志望大学を決める将来やりたい仕事から学部を考え、その学部がある大学と、提携しているカレッジを絞り込みます。
- 英語力と成績を確認するIELTSのスコアと高校(または大学)の成績が、コースの入学条件に届いているかを確認します。
- ルートを選んで出願する直接入学か、ファウンデーションかディプロマか、標準か延長かを決めて出願します。入学時期はカレッジによって年に数回あります。
- 必要なら英語コースから始める英語力が足りない場合は、付属の英語コースで条件を満たしてから進学準備コースに入ります。
- 修了して大学に進む所定の成績を取ってコースを修了し、大学の1年次(ディプロマは2年次)に入学します。

FAQ
ファウンデーションコースと大学編入のよくある質問
Q. ファウンデーションコースは必ず受けないといけませんか?
必須ではありません。日本の高校の卒業資格で直接入学できる大学もあり、たとえばメルボルン大学の文学系の学部では、高校のGPA4.0以上とSAT1320(またはACT28)などが目安です。条件に届かない場合や、直接入学を受け付けていない大学を目指す場合は、ファウンデーションかディプロマを経由します。
Q. ファウンデーションコースの学費はいくらですか?
標準コースでA$33,000〜50,000ほどで、多くはA$42,000〜47,000の価格帯です。英語力が足りない人向けの延長コースはA$49,500〜58,050と高くなります(各カレッジの2026〜2027年の料金)。
Q. ファウンデーションとディプロマはどちらがいいですか?
行きたい学部のディプロマがあり、早く卒業したいならディプロマ(大学は2年次から)、学部の選択肢を広く残したい人や医療・法律などを目指す人はファウンデーション(大学は1年次から)が向いています。
Q. 日本の大学からオーストラリアの大学に編入できますか?
できます。日本の大学・短大で取った単位を大学に審査してもらい、認められた分だけ卒業までの期間を短くできます。審査には英文の成績証明書とシラバスが必要で、同じ分野の学部ほど単位が認められやすくなります。
Q. 英語力はどのくらい必要ですか?
ファウンデーションとディプロマはIELTS 5.5前後から入れるコースが多いです。足りない場合は付属の英語コースから始められます。大学の学部に直接入る場合は、より高い英語力が必要です。
まとめ
オーストラリアの大学には、日本の高校から直接入学するルート、ファウンデーションで1年次から入るルート、ディプロマで2年次に編入するルート、日本の大学の単位を認めてもらって編入するルートがあります。どのルートでも、修了時の成績や英語力の条件を満たす必要があるため、行きたい大学と学部を先に決め、そこから逆算してコースを選ぶことが成功のポイントです。
行きたい大学・学部に合わせて、ファウンデーションかディプロマか、最適な進学ルートを無料でご提案します。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
