
オーストラリア留学を考えている人は多いですが、語学学校選びには迷ってしまいますよね。オーストラリアの全172校の中からプロの筆者が特におすすめする5校はILSC, Greenwich, Lexis, ELC,NSECです。なぜなら、オーストラリアの語学学校に行く人は毎年何万人といますが、留学目的は大きく以下の5つの軸に限られ、その軸に応じて学校選定すると”この5校”になるからです。
また、コロナ禍において倒産する学校もありましたので、経営の安定面も学校選定には考慮しております。
試験対策:Greenwich
幅広く勉強したい:ILSC
オーストラリア生活を満喫したい:Lexis
国籍比率重視:ELC
とにかく格安:NSEC
これらの5つのポイントを以下で詳しく説明していきます。
①オーストラリアの語学学校の5つの選び方
オーストラリアには172校もの語学学校があるので、どれを選んで良いかわからないという方も多いでしょう。語学学校を選ぶ前に知っておきたい5つのポイントを確認し、自分自身にとって重要な部分を見極めて、学校選びに役立ててください。
1.とにかく英語力を上げたい=試験対策
私がお客様のカウンセリングを行っていて一番多く聞く留学理由が「英語力を上げたい」というものです。
ではどのような学校や授業を選ぶのが英語力の底上げに繋がるのでしょうか。私がおすすめしているのがケンブリッジ検定試験対策です。
ケンブリッジ検定をご存じでない方は以下の記事にまとめていますのでご覧ください。
TOEICやTOEFLはよく聞くかと思いますが、ケンブリッジ検定試験はそれらの試験にはないメリットがあります。
1.スピーキングやリスニングもあり実践的
2.合格すれば有効期限なく一生使える
3.オーストラリアはもちろんのこと、日本の大学や会社などにも導入が進んでいる
多くの日本人がなぜ英語を話すことができないのでしょうか?よくお客様からいただく声としては「発音特化コースで発音矯正したい」「英語耳を鍛えたい」などがあります。
しかし、ただ発音を繰り返すことや英語を聞くことで果たしてコミュニケーションできるようになるでしょうか?やはり単語や文法を覚えることも必要ですし、ライティングでアウトプットの練習をすることも必要です。
これらをバランスよく学ぶことができるのがまさしくケンブリッジ検定試験対策なのです。
そして、ケンブリッジ検定試験対策で他校を寄せ付けないほどの実績があるのがGreenwichです。Greenwichはケンブリッジ検定試験の試験官が講師を務めており、学校の校舎がテスト会場にもなっています。
シドニーとメルボルンに校舎があります。オーストラリアの上場企業であるiCollege Limitedが運営しており経営も安定しております。
2.興味が幅広くいろいろ学びたい
留学の目的がしっかり決まっていない方も多くいらっしゃるかと思います。また、何かを学びたいけれど何からやるべきなのか悩んでいる人も多いでしょう。
そんな方におすすめなのがILSCです。なんと80もの選択コースが用意されており、あらゆる方のニーズに応えることができます。
下の表はビジネス系コースの一部を抜粋したものですが、この他にもディスカッション、映画製作、国際社会問題、医療英語、発音矯正、進学英語、芸術英語、音楽を通して学ぶ英語など様々なコースがございます。
コースの詳細に関してはぜひお問い合わせください。
ILSCはシドニー、メルボルンに加えてブリスベンにも校舎があります。
また、2022年2月にアメリカの大手語学学校ELSやベルリッツを買収するなど、コロナ禍においても盤石な財務体質だと考えられます。
3.日本人少なめで国籍比率が豊かな学校がいい
オーストラリアの語学学校には、英語を学びに世界各国から留学生が集まっています。当然英語を母国語とする国の方はいませんが、日本をはじめ、アジアの各国、南米、ヨーロッパ、アフリカなど、国籍は様々で、語学学校によって国籍のバランスが異なります。
一般的には、オーストラリアの語学学校の日本人比率は、約10%~20%の学校が多くなっていますが、学校や時期によっても異なります。ラララ・オーストラリアでは、日本人が0%の語学学校もご紹介しております。
下記の表はELCの国籍比率です。
ELCには世界35か国から学生が集まっており、日本人比率は10%程度と比較的低めに抑えられています。
オーナーがイギリス出身のためヨーロッパからの生徒が多く、日本人比率が低い語学学校を希望される方にはおすすめです。
4.オーストラリア生活を満喫したい
ここまでご紹介した3校は大都市のシドニー、メルボルン、ブリスベンに校舎を構えています。この3都市が留学先として人気トップ3であることは間違いないのですが、大都市であるがゆえに「オーストラリア」と聞いてイメージするような留学生活とは少し異なるかもしれません。
街中はアジア人で溢れかえっていますし、ホームステイ先も小さなマンションの1室でプールもないということもあります。日本食が手に入りやすいなどのメリットもありますが、もう少し雄大なオーストラリアを満喫したい方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのがLexis Englishです。こちらは他の語学学校とは少し趣が異なり、校舎を街中ではなく郊外に展開しています。
ブリスベン校は例外的にシティにありますが、シドニー校もシティ中心部ではなくマンリービーチに位置しています。
パース、バイロンベイ、サンシャインコーストにも校舎がありますが何といってもおすすめはヌーサ校です。
ヌーサはご存じでしょうか?ブリスベンから車で90分ほど北に位置しており、オーストラリア有数のリゾート地です。ブリスベン空港から学校が送迎してくれます。
ヌーサは日本人も少なく、住んでいる方の多くは裕福な白人です。ホームステイもプール付きの大きな家に、犬と一緒に暮らしているような、いわゆる「オーストラリア生活」を送ることができます。
日本人スタッフもおりますし、リゾート地なので求人は豊富です。サーフィンやダイビングにも絶好の立地です。
一方で、Lexisは郊外でしっかり勉強できる学校を作りたいという創業者の思いもあり、英語もしっかりと学べる学校です。
5.とにかく格安がいい!
語学学校の一般英語コースは、平均的には1週間当り約350ドルになり、安い学校ですと週当たり160ドルの語学学校もあり、選ぶうえで、授業料は留学費用に大きく関わってきます。
価格が高い語学学校はそれなりにメリットもあるのですが、とにかく費用を抑えたいという方も現実的には多くいらっしゃいます。
そんな方に、ある程度質を担保しながらコストも抑えられるのがNSECです。格安校ですがシドニーのシティど真ん中に位置しており大変便利な場所です。
授業が終わった後に仕事に行くにも便利ですし、日本人担当者がいるので安心です。
②オーストラリアの語学学校で確認すべき7つのポイント
オーストラリア語学学校の5つの選び方をご紹介しましたが、オーストラリアにはまだまだ他にも語学学校があります。
以下では、語学学校を選ぶときに、どんなポイントを見ればよいのかをご紹介していきます。
オーストラリアの語学学校では一般英語コースがメインになっており、英語の4技能「読む・書く・聞く・話す」を中心に学びます。午後には「選択科目」を設定している語学学校も多く、ビジネス英語やIELTSの試験対策など自分の目的別・弱点別に選ぶことができる語学学校もあります。
また、フルタイムやパートタイムなどコースによって授業時間にも違いがあり、自分の留学スタイルに合わせて選択することが出来ます。
一般英語コースの授業風景
語学学校に通われたことがない方も多いと思いますので、授業風景のイメージが湧きづらいかと思います。まずは下の動画をご覧になっていただき、語学学校がどんなものか見てみて下さい。5分の動画ですが、最初の30秒だけでも見ていただくと雰囲気がわかるかと思います。
ポイント①語学学校の授業時間
フルタイムコースとは?
オーストラリア政府認定のCRICOS(クライコス)コードを持つ語学学校のコースで、1週間20時間以上、先生と顔を合わせた授業 (学校によっては自習の時間があります)をフルタイムコースと一般的には呼びます。フルタイムコースでは学生ビザが取得可能です。
パートタイムコースとは?
授業時間は、午前中や午後のみなど週当たり15時間~20時間程度の短い語学コースです。授業料がその分フルタイムコースよりも割安で設定されているのがメリットです。語学学校として授業の量と金額を比例するとフルタイムコースの方がおすすめです。
ちまたで「半額留学」と言われているものはこのパートタイムコースを指しています。
ポイント②語学学校の時間割
授業内容は各学校により大きく異なりますが、平均的なタイムテーブルは以下となります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
9:00~10:30 | 英語テスト | スピーキング | リスニング | 文法 | 語彙力強化 |
11:00~12:30 | スピーキング | ライティング | 発音矯正 | リスニング | 生活英語 |
13:30~14:30 | リーディング | リスニング | 生活英語 | スピーキング | アクティビティー |
14:40~15:40 | セルフスタディー | 選択授業 | セルフスタディー | 選択授業 | アクティビティー |
各学校ごとに選択授業があったり、無料の発音矯正クラスがあったりするのでぜひご確認ください。
ポイント③語学学校の英語レベルによるクラス分け
オーストラリアの語学学校の一般英語コースは英語力に合わせてクラス分けがされており、クラスレベルの名称と英語力の目安は下記の様になっています。通常、入学時に簡単なレベルチェックテストが行われます。
毎週テストがありレベルを上げることにチャレンジできる学校もあれば、1カ月ごとにじっくりテストをする学校もあります。
英語レベル分け一覧 |
---|
Beginner(超初級)-語学学校の中で一番低いレベル。ごく少数の英単語や使い方を知っている程度 |
Elementary(初級)-旅行などで海外に行った際に簡単なコミュニケーションが取れる程度 |
Pre Intermediate(中級・下)-日常生活で基本的なコミュニケーションが取れる程度 |
Intermediate(中級)-自信を持ってスムーズに会話ができる程度 |
Upper Intermediate(中級・上)-かなり楽に会話が続けられる。自己表現ができる。 |
Advanced(上級)-文章力も高く、しっかりとした文法を用いてスムーズな会話ができる。 |
Proficient(最上級)-語学学校の中でも一番高いレベル。英会話がほぼ間違いなくこなせる。細かいニュアンスも読み取ることができる。 |
オーストラリアの語学学校は、一般的には5~6レベルでクラス分けがされており、レベル数は学校によって様々です。
ポイント④語学学校の1クラスの人数
オーストラリアの語学学校の場合、キャンパスの広さに応じて1クラスの最大人数を設定しなければなりません。各語学学校の1クラスの平均人数は12~15人程になっています。中には少人数制のクラスを設けている語学学校やマンツーマンレッスンを組み込んでいるコースもあります。
ポイント⑤語学学校のアクティビティプログラム
オーストラリアの語学学校では一般英語の授業以外にも、アクティビティプログラムを用意していることが多く、英会話クラスやお仕事探しのワークショップの様な英語学習に関わるものや、スポーツイベントなどの楽しいイベントなどが用意されています。
オーストラリアの語学学校で開催される主なアクティビティ
・発音矯正クラス
・仕事探しセミナー
・サッカー、バスケットなどの球技大会
・サーフィンやダイビング
・バーベキュー
ポイント⑥語学学校の施設・雰囲気について
オーストラリアの語学学校の規模は全校生徒500名程の大規模な学校から、30名程の小規模の学校まで様々な学校があり、キャンパスの大きさも様々です。
一般的には大規模な学校は施設が充実しているといえます。小規模な学校は、よりアットホームな雰囲気で溶け込みやすい環境です。
学校の施設は主に、パソコンルーム、リビングルーム、キッチン、カフェなどがあります。
ポイント⑦オーストラリアの語学学校のコースの種類について
コースの種類は語学学校によって異なりますが、一般的にはIELTS・ケンブリッジ検定といった試験対策コースや、ビジネス英語コースなどがあります。
その他にも発音矯正コースや児童英語教師の資格取得コース、ダイビングやサーフィンなどのマリンスポーツの資格取得コースなど、学校によって様々なコースを開講しているため、オーストラリアの留学中に何をやりたいかによってコース選びも重要です。
オーストラリアの語学学校の主なコース
・IELTS試験対策コース
・ケンブリッジ検定試験対策コース
・発音矯正コース
・ビジネス英語コース
・バリスタコース
以上の7つのポイントを踏まえて、ぜひ以下の語学学校一覧をご覧ください。語学学校についてご質問がある方はぜひお問い合わせください。
オーストラリアの語学学校リスト(全172校)
それではオーストリアの語学学校の全172校を紹介しますので、どんな学校があるのかを見てみたい方は5つの選び方を念頭にいれながら興味のある学校をさがしてみましょう。
※項目下のページ送りがあります
オーストラリアの都市別語学学校リスト
ラララ・オーストラリアでは、比較的語学学校の多いオーストラリア留学の主要都市であるシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、パース、ケアンズをはじめ、あまり名前が知られていない様なアデレード、バイロンベイ、サンシャインコースト、ヌーサ、ウィットサンデー、ホバート、ニューキャッスル、ダーウィンまで、172校以上の学校をご紹介しております。
下記のページでは都市別でおすすめの語学学校を紹介しているので、是非参考にしてみてください。
シドニーの語学学校リスト(全45校)
シドニーには数多くの語学学校があります。学校の特徴も様々で、とにかく安い学校、アクティビティ豊富な学校、試験対策に強い学校、選択科目が多い学校などがあります。 シドニーの語学学校リスト
メルボルンの語学学校リスト(全33校)
メルボルンにも多くの語学学校があり、バリスタコースを提供している語学学校、英語オンリーポリシーが厳しい語学学校、アクティビティが豊富な学校など様々な特徴の学校があります。 メルボルンの語学学校リスト
ブリスベンの語学学校リスト(全24校)
オーストラリア第三の都市であるブリスベンにも多くの語学学校があり、近年オーストラリアで一番人気の都市と言われています。シドニー、メルボルンに比べると語学学校の競争が激しくなく、結果として語学学校の費用は少し高めになっています。しかし、生活費はシドニー、メルボルンより抑えることができますし、日本人の少ない街で英語学習に専念することができます。 ブリスベンの語学学校リスト
ゴールドコーストの語学学校リスト(全20校)
ゴールドコーストにはアットホームでフレンドリーな語学学校が多くあります。学生寮を持っている少し高めの学校から、週1万2000円程度の格安校まで様々な語学学校があるのがゴールドコーストの特徴です。 ゴールドコーストの語学学校リスト
ケアンズの語学学校リスト(全7校)
ケアンズにはあまり多くの語学学校がございませんが、物価が安く、また、ダイビングなどをされる方にはおすすめの都市です。リゾート地で英語を学びたい方はぜひ下記の語学学校一覧をご覧になってください。6歳から受け入れ可能な学校もありジュニア留学にも人気の都市です。 ケアンズの語学学校リスト
パースの語学学校リスト(全17校)
パースにも様々な語学学校があり、日本人比率の少ない学校、費用が安めの学校、進学に強い学校などの点で学校を選ばれると良いかと思います。また、パース市内にあるのか、海岸沿いにあるのかの立地で選ぶのもおすすめです。 パースの語学学校リスト
アデレートの語学学校リスト(全9校)
ワインが有名なアデレードにも語学学校はあります。私立語学学校のみならず、大学附属語学学校もありますので、単位認定留学をご検討されていらっしゃる方にもおすすめの都市です。 アデレートの語学学校リスト
ヌーサの語学学校リスト(全1校)
ヌーサはブリスベンから車で1時間半程度の場所であり、アクセスはそこまで悪くありません。観光地ですが人口は少なく、常に求人数に対して応募者が足りない状況であり、ワーホリの方でもすぐに仕事を見つけることができます。そんなヌーサですが語学学校は実はレクシス・イングリッシュの1校しかございません。授業料は高めですが質の高いおすすめできる学校ですのでぜひご覧ください。 ヌーサの語学学校リスト
バイロンベイの語学学校リスト(全2校)
ヒッピーな文化に特徴がある、バイロンベイにも語学学校はあります。ヨガを学びたい方におすすめの語学学校や、学生寮が教室の真下にある語学学校ございます。 バイロンベイの語学学校リスト
サンシャインコーストの語学学校リスト(全2校)
サンシャインコーストは、誤解を恐れずに言うと欧米人にとってのゴールドコーストのような場所です。リゾート地で、かつ、日本人が少なめの都市を希望される方にぴったりの場所です。語学学校の数は少なくあまり選択肢はございませんが、どれも高品質な語学学校でおすすめできます。 サンシャインコーストの語学学校リスト
まとめ
オーストラリアの語学学校の選び方、ポイント、学校一覧をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。気になる学校は見つかりましたでしょうか?
ラララ・オーストラリアではスタッフが実際に語学学校へ訪問をし、スタッフへインタビューをした情報をもとに、それぞれの成績表をつけています。
留学についてまだ何もわからないという方や、語学学校の選び方、検討している語学学校についてもっと詳しく知りたいという方に最適の情報をお伝えさせていただきますので、是非ラララ・オーストラリアの留学説明会やカウンセリングでご相談ください。
留学情報誌や学校のパンフレット、留学費用のガイドブックなど、豊富な資料もご用意しております。
また、オーストラリア留学費用が気になる方はぜひ以下の記事をご覧ください。