オーストラリアでファームステイをすることは大自然と触れ合え、英語力を上げることにも魅力的です。とはいえ、さあファームステイをしようと思い立っても「費用はどれくらいかかるのか」、「必要な英語力はどれくらいなのか」、など不安に思うことも多くありますよね。ここでは、そんな不安に思うことやワーキングホリデーでのファームステイに関する情報までを紹介していきます。この記事を読んで、オーストラリアのファームステイでかけがえのない経験を作りましょう。
目次
1.オーストラリアのファームステイのいろいろ
自然と触れ合うことができ、世界のあちこちから人が集まるのがオーストラリアのファームステイ。オーストラリアのファームステイについて、詳しく説明していきますのでみていきましょう。
オーストラリアのファームステイはこんなところが魅力的
規則正しい生活をすることは、現代の暮らしでは難しいことでしょう。オーストラリアのファームステイの魅力は、太陽が昇る時に働き始める清々しい生活ができることです。
仕事の種類
フルーツと野菜のピッキングやパッキングがファームステイでの仕事内容のほとんどです。また、家事の手伝いや家畜のお世話などさまざまな仕事があります。
オーストラリアのファームステイには3タイプ
3つのタイプがオーストラリアのファームステイにはあります。どれくらい滞在したいのか、期間やどんな経験や思い出を作りたいかでタイプを選ぶのもいいでしょう。早速、タイプ別に確認していきましょう。
本場のファーム体験を短期間でもできる観光タイプ
1つめのタイプは、本場のファーム体験が短期間でもできる観光タイプ。このタイプは、旅行先のアクティビティなので費用がかかります。費用の目安は、1週間で約20万円ほどみておくといいでしょう。 高い費用を払う分、面倒な手続きやサポートが含まれているのでオーストラリアのファームステイを気軽に楽しむことができます。また観光タイプの特徴は、年齢制限がないので中学生や高校生でもファームステイを体験することができます。
お手伝いをすれば費用はかからない交換タイプ
2つめのタイプは、お手伝いをすれば宿泊費と食費がかからない交換タイプ。交換タイプは、WWOOF(ウーフ)を利用しての滞在です。用意しなければいけない費用は、航空券代くらいです。それから、休日に出かけることもあると思うのでその分の費用と毎日の食事以外にかかる飲食代は用意しておきましょう。
給料をもらう労働タイプ
3つめのタイプは、仕事をするかわりに給料をいただく労働タイプ。ファームに滞在するか、あるいは近隣の住居に滞在します。こちらは、給料を頂く代わりに滞在費と食費は払う必要があります。労働時間はファームにより変わってきますが、約8時間働いて休日は土日と祝日のファームが多いです。
必要な英語力
必要な英語力はどれくらいなのかは、ファームステイをする際に気になる点です。理想は、日常会話程度は話せた方がコミュニケーションもうまく取れるのでファームの作業も円滑にできるでしょう。 しかしあまり英語力に自信がなくても、長く滞在すれば多少話せるようになることが多いところがファームステイのいいところです。また、観光タイプでしたらあまり気にしなくても大丈夫です。
なぜオーストラリアでファームステイをするのか
オーストラリアのファームステイの経験を素敵なものにするためには、「なぜオーストラリアでファームステイをするのか」を明確にすることが大事なポイントとなります。先ほど紹介した3つのタイプを目的別にわかりやすく説明していきます。
短期間のファーム体験とホームステイを体験したい
こちらの場合は、観光タイプと交換タイプのWWOOF(ウーフ)をおすすめします。こちらの2つのタイプは、ホストと過ごす時間が多いため英語に触れる機会も必然と増えていきます。観光タイプは、最短1日から受け入れ可能ですが先ほどもお話ししたように費用がかかるところがネックです。 一方のWWOOF(ウーフ)の場合、受け入れ先により滞在期間はさまざま。最短で2日〜3日ほどから受け入れてくれるホストもいるので費用を抑えたい方はWWOOFがおすすめです。
ワーキングホリデーでセカンドビザを申請したい
ワーキングホリデーのセカンドビザを取得するために、ファームステイを考えている方も多いでしょう。通常ワーキングホリデービザでの滞在は、1年間という決まりがあります。しかし、指定された期間労働タイプのファームステイをすることで、もう1年長くオーストラリアに滞在することが可能になるのです。
なお、ケアンズでの12週間以上のファームをご紹介しております。
留学カウンセリングはこちら2. WWOOFを利用してのオーストラリアのファームステイとは
お手伝いをする代わりに、宿泊費と食費が無料になるWWOOF(ウーフ)。 WWOOFを利用して得られるメリットはたくさんあります。またWWOOFを利用する際、「条件はどんなことがあるんだろう?」、「どうやってホスト先を探すの?」と考えるはずです。ここではWWOOFについて詳しく説明していきますので早速みていきましょう。
WWOOFを利用してのファームステイはこんないいことがある
先ほどもお伝えしたように、宿泊費と食費がかからないことがWWOOF(ウーフ)のメリット。ですが、他にもWWOOFでファームステイをするメリットはあります。オーストラリアで、ファームステイをするなら一生の思い出に残るような経験をしたいと考える方は多いです。
WWOOFでは、ホストファミリーと過ごす時間が多いためコミュニケーションを取る時間も多くあります。積極的にコミュニケーションを取ることで、オーストラリアが第2の故郷となることも夢ではありません。現にWWOOF経験者は、「一生の思い出になった」、「帰国した今でもホストと連絡をとっている」という方が多いのが事実です。
WWOOFを利用するには
まず、オーストラリアのWWOOF(ウーフ)事務局に登録することが必要です。登録方法は2つあります。1つ目は、WWOOFブックを購入すること。2つ目は、インターネットから登録する方法。登録には費用がかかり、12カ月のプランと6カ月のプランがあります(WWOOFブックは12カ月プランのみ)。
12カ月のプランはAU$70、 6カ月プランはAU$50かかります。登録が完了したらホストを探し、コンタクトを取りましょう。WWOOFオーストラリアはサポートも充実しています。以下のようなサポート内容があるので安心してオーストラリアのファームステイを体験できるでしょう。
- ★滞在する場所、食事をホストが保証してくれる
- ★週5日、1日4時間〜6時間のお手伝い
- ★もしもホスト先でトラブルや事故が起きてしまった場合、AU$10,000の保険
- ★WWOOFのスタッフのサポート(月曜日~金曜日の営業日の対応)
- ★安全が保障されたホスト
WWOOFを利用する条件
WWOOF(ウーフ)の条件は、年齢制限があることです。年齢制限は18歳~80歳以下と幅広いのでワーキングホリデーに行きたくても30歳を超えてしまった方にもWWOOFはおすすめです。
必要なビザ
WWOOF(ウーフ)は、どのビザでも利用できます。観光ビザや学生ビザ、ワーキングホリデービザでも可能です。
滞在期間
滞在期間については、ホストとの交渉で決まります。最短で2〜3日、最長1年間滞在する方も。
WWOOFの注意点
せっかくのオーストラリアでのファームステイ。素敵な思い出とするためには、注意点をおさえなければいけません。注意点を守らずにいざホスト先に行って、トラブルになることは防ぎたいものです。注意点といっても、難しいことはなく基本的なことを確認すれば大丈夫。WWOOF(ウーフ)のホスト先を探す際には、こちらをポイントに確認していきましょう。
WWOOFブックをしっかり確認すること
WWOOF(ウーフ)ブックを確認することでトラブルを未然に防ぐことができます。例えば、ホスト先に問い合わせる際に注意することを以下で紹介していきます。
- ★ホスト先は、町はずれに住んでいる場合が多いことから連絡可能な時間帯に電話をかけること
- ★時差を考慮し現地時間に合わせて連絡すること
※英語に自信がない場合は、メールで連絡を取ることで効き漏れなどがなくなるので安心です。
ホスト先は慎重に選ぶこと
ホスト先選びはとても重要です。ホスト先によって、どんなファームステイを経験できるかが左右されるので不安なことがあったらホストに問い合わせることもトラブルを防ぐポイント。WWOOF(ウーフ)でいい経験をした方たちは、少しでも不安に思うことや疑問に思うことはそのままにせずホストに問い合わせて不安を解消しています。
3. ワーキングホリデーのオーストラリアのファームステイ
ワーキングホリデーの期間中に、ファームステイを体験したいと考えている方も多いと思います。限られたワーキングホリデー生活の中で、「いつファームステイに行くのが効率的なのか」、「ファームステイで英語力はあがるのか」と悩む方も多いでしょう。ここではワーキングホリデー生活をいかに充実したものにするかのポイントを紹介していきます。
うまくいくワーキングホリデーは順序が大事
ワーキングホリデーを充実させたければ、順序が大事です。はじめのうちにファームステイをしようと考えている方は多いでしょう。しかし、オーストラリアに来たばかりのころは英語力に自信がなく、うまくコミュニケーションが取れずに仕事がスムーズにできません。
こうなることを防ぐためには、オーストラリアに来たらまず語学学校に通うことです。語学学校で英語の基礎をしっかり学ぶことで、その後のファームステイ先でさらに英語力を高めることができます。語学学校をうまく活用してワーキングホリデー生活を充実させましょう。
英語力UP
オーストラリアに来たばかりのころは、英語力もまだ自信のない方が多いです。ワーキングホリデーの目標は、英語力をあげることやいろいろな国の友達を作ることがほとんどでしょう。オーストラリアのファームには沢山の国の人が集まるため、いろんな英語を聞く機会が多くなります。
ほとんどの方は、なまりのある英語を避けたいと思いがちです。しかし、一つの国の英語を聞き取れるようになったとしても違う国の英語は聞き取れないことに直面します。いろんな英語が聞き取れるようになることで英語力は必然と上がっていくことでしょう。
友達ができやすい 日本でも仲のいい友達ができる場合は、同じ時間を多く共有した場合が多いでしょう。ファームでの仕事は、楽しいばかりではなく大変な作業もあり辛い思いもすることもあります。
辛い時も楽しい時も、同じ時間を多く過ごすことができるファームでは信頼のできる一生の友達ができやすいのです。実際に、ファームでともに働いた友達とラウンドに行った方は多くいます。
セカンドビザを申請する条件とは
ワーキングホリデーで、オーストラリアに滞在するうちに1年間では足りないと思う方はたくさんいます。そんな方たちのために、労働タイプのファームステイで一定期間働くともう1年長く滞在できる制度がセカンドビザです。セカンドビザを取得するためには、条件がいくつかあるので確認しておきましょう。
オーストラリア政府指定の地域
セカンドビザを取得するための条件は、オーストラリア政府指定の地域で最低88日労働することが条件となります。オーストラリア政府指定の地域は、こちらで確認できますので自分の希望にったファームを見つけてみましょう。 https://www.border.gov.au/Forms/Documents/1263.pdf
オーストラリアのファームステイの給料
オーストラリアのファームで、どれくらいの給料がもらえるのかも気になるところです。ファームを探す際こちらを参考にみてみましょう。
時給と歩合制
給料は、約AU$15~20、歩合制はバケツ1杯のピッキングで約AU$5がほとんどです。時給か歩合かどちらがいいのかは、ファームにもよりますが私の友人や知り合いでも歩合の方がいいという声が多かったです。
オーストラリアのファームは結構稼げる!?
実はオーストラリアのファームは、稼げることが多いです。大体月に20万~80万円の給料がもらえるので、下手に都会のジャパニーズレストランで働くよりは稼げる場合が多いです。ラウンドに必要なお金をファームで稼いだり、日本に帰国する前に貯金ができた友人もたくさんいます。
知らないと申請できない可能性も!申請のための注意点
確認不足によって、残念ながらセカンドビザを取得できなかった方は少なくありません。そんなことを防ぐために、以下をしっかり確認してセカンドビザを確実に取得しましょう。
時期
働く期間には余裕を持つことが大切です。なぜかというと、時期によっては募集していないファームもあります。また農業は天候により、作業できない日もあるのでちょうど88日で終わることは少ないのです。
違法のファーム
残念なことではありますが、知識不足のワーキングホリデーできている人をねらった違法のファームも存在します。そのようなファームに引っかからないためには、違法のファームを選ばないことが重要となります。
おすすめの方法は、日豪プレスなどで情報を集めることや現地のバックパッカーで情報を集めることです。またすでに、セカンドビザを取得した方からの紹介もいい方法でしょう。
申請に必要なもの
これがなくては申請ができずに、セカンドビザは取得できません。
- 雇い主から労働日数、サインの入った証明書(Form1263)
- 給与明細表
雇い主からこちらの2つは必ずもらうようにしましょう。
4. タックスリターンとスーパーアニュエーション
タックスリターンとは税金の払い戻し制度のこと、スーパーアニュエーションとは退職年金制度のことをいいます。こちらも忘れずに申請しましょう。
申請方法
複雑なので英語に自信のない方は、タックスエージェントを利用するのがおすすめです。万が一、申請に漏れがあった場合を考えるとプロに任せた方が安心ですね。英語力に自信のある方は、ATOというサイトから申請すれば費用はかかりません。
申請に必要な書類
申請に必要な書類は2点です。必ずもらうようにしておきましょう。
- PAYGペイメント・サマリー(源泉徴収票のこと)
- 経費の領収書(交通費も対象なので必ず記録をつけておくこと)
まとめ
オーストラリアのファームステイについて、お話してきましたがいかがでしたか?紹介した注意点に気をつけることや、自分に合ったファームステイを選択することでオーストラリアでのファームステイは一生忘れることのできない思い出となるでしょう。