
オーストラリアのワーホリ(サブクラス417)で必要な残高証明の目安は、約A$5,000に出国時の渡航費を加えた額です。18〜30歳の日本国籍の方なら申請できますが、実際につまずきやすいのは年齢や書類ではなく、この資金の準備です。
このページでは、オーストラリア政府(移民・市民権省)が公開している2026年10月時点の要件をもとに、申請条件・残高証明の実務・就労ルール・1年間の費用までをまとめました。
最終更新日:2026年10月
Q. オーストラリアのワーホリの条件は?
申請時に18〜30歳(31歳の誕生日の前日まで申請可)、有効な日本のパスポート、扶養する子どもを同伴しないこと、ビザ申請料A$840(92,543円)、そして滞在と出国に足りる資金(公式の目安は約A$5,000+出国時の渡航費)が必要です。1回目の申請では、過去にワーキングホリデービザ(417)でオーストラリアに入国していないことが条件になります。
・残高証明はいくら必要かと、その取り方
・残高が足りないときの現実的な対処法
・セカンド/サードビザの条件
・就労・就学のルール(同一雇用主6か月、就学4か月)
・ワーホリ1年間の費用の内訳
1. オーストラリアのワーホリビザ(サブクラス417)の申請条件
日本国籍の方が利用するのはサブクラス417(Working Holiday visa)です。似た制度にサブクラス462(Work and Holiday visa)がありますが、こちらはアメリカや中国など別の国が対象で、日本は含まれません。まずは417の条件を押さえましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 日本国籍で、有効なパスポートを持っていること |
| 年齢 | 申請時に18〜30歳(31歳の誕生日の前日まで申請可) |
| ビザ申請料 | A$840(92,543円) |
| 必要資金 | 約A$5,000(550,850円)+出国時の渡航費 |
| 滞在期間 | 1年(条件を満たせば最大3年) |
| 就労 | 可(同一雇用主のもとは原則6か月まで) |
| 就学 | 最長4か月まで |
| 同伴 | 扶養する子どもを連れて行くことはできない |
| 審査期間 | 平均で約3か月(2026年10月時点の政府公表値) |
※金額・条件はオーストラリア政府 移民・市民権省(Department of Home Affairs)の公開情報(2026年10月時点)に基づきます。予告なく改定されることがあるため、申請前に必ず公式サイトでご確認ください。
1-1. 年齢とパスポート
申請時点で18歳以上30歳以下であることが条件です。31歳の誕生日の前日まで申請でき、申請が受理されていれば、ビザが下りる時点で31歳になっていても問題ありません。カナダやフランスなど一部の国は35歳まで引き上げられていますが、日本は18〜30歳のままです。
パスポートは申請時に有効である必要があります。滞在期間をカバーできる残存期間があるか、早めに確認しておきましょう。
1-2. 健康に関する要件
ビザ申請時に、健康状態についての質問に回答します。以下にあてはまる場合、健康診断を求められることがあります。
・過去5年間に日本以外の国に3か月以上住んだことがある
・オーストラリア滞在中に病院やそれに準ずる施設を訪れる予定がある
・医療機関で訓練を受ける予定がある
・幼稚園・保育園などの育児施設で働く予定がある
・オーストラリア滞在中に3か月以上学校に通う予定がある
最後の項目は、自分が生徒として通う場合は「いいえ」で問題ありません。講師として就労する場合のみ「はい」を選びます。
健康診断が必要になると、申請後に「Organise health examinations」というリンクが表示されます。そこから質問に回答するとHAP IDが発行されるので、指定医療機関に伝えて予約してください。診断結果は病院から移民局へ直接送られるため、自分で提出する必要はありません。
1-3. 人物に関する要件
過去の犯罪歴の有無を申告します。申請後に、人物審査のためのフォームへの回答を求められることがあります。
1-4. 1回目の申請で見落としやすい条件
1回目(ファースト)のワーホリビザでは、過去にワーキングホリデービザ(417)でオーストラリアに入国したことがないことが条件です。学生ビザや観光ビザでの渡航歴は影響しません。
また、オーストラリア政府に未払いの債務がある場合や、過去にビザの取消し・却下を受けている場合は、審査に影響することがあります。
2. ワーホリの残高証明はいくら必要?金額・取り方・注意点
ワーホリの準備でもっとも質問が多いのが、この資金証明です。ここだけは具体的に押さえておきましょう。
2-1. 必要額の目安は「約A$5,000+出国時の渡航費」
オーストラリア政府が求めているのは、「滞在中に自分を支え、滞在の終わりにオーストラリアを出国できるだけの資金」です。公式サイトはその目安を約A$5,000(550,850円)に加えて、オーストラリアを出た後に向かう場所までの渡航費と説明しています。
つまりA$5,000だけでは足りません。帰国便の航空券代を含めると、A$7,000前後(771,190円)を用意しておくと安心です。
2-2. 残高証明書は必ず提出しなければいけない?
ここはよく誤解されています。オーストラリア政府が条件としているのは「十分な資金があること」であって、申請者全員が申請時に残高証明書を添付しなければならないとは定めていません。
実際には、オンライン申請の画面で資金を証明する書類の提出を求められるケースと、申請後に審査官から追加提出を求められるケースがあります。求められてから用意すると発行に数日〜1週間かかり、その分ビザの発給が遅れます。申請前に用意しておくのが実務上の正解です。
2-3. 残高証明書の取り方
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 発行元 | 口座のある銀行(都市銀行・地方銀行・ネット銀行・ゆうちょ銀行など)。窓口またはオンラインで申し込みます |
| 言語 | 英文で発行してもらいます。和文のものは使えません |
| 名義 | 申請者本人名義の口座。家族名義の残高は原則認められません |
| 通貨 | 日本円建てで問題ありません。豪ドルに両替する必要はなく、審査時に換算されます |
| 発行日 | 明確な有効期限の規定はありませんが、申請日から1か月以内のものを目安にすると安全です |
| 所要日数 | 即日〜1週間程度。銀行により異なります |
| 手数料 | 数百円〜1,000円程度が一般的です |
ネット銀行は窓口がなく郵送のみという場合があります。渡航予定が決まっているなら、申請の2〜3週間前には手配を始めてください。
2-4. 残高が足りないときの対処法
・出発までの期間で貯めるのが最も確実です。逆算して毎月の積立額を決めましょう。
・家族から援助を受ける場合も、いったん本人名義の口座に移してから残高証明を取ります。
・申請直前の大口入金は避けてください。資金の出どころを確認されることがあります。できれば申請の1〜2か月前までに入金を済ませておくのが安全です。
・帰国用の航空券を先に購入しておくと、その分の資金を別途証明する必要がなくなります。購入済みチケットの控えを提出できるよう保管しておきましょう。
2-5. 残高証明でよくある失敗
・和文の残高証明書を取ってしまい、取り直しになる
・家族名義の口座で証明しようとして認められない
・発行に時間がかかり、渡航予定に間に合わない
・A$5,000は用意したが、出国時の渡航費を見落としていた
・残高証明を取った後に大きな出金をしてしまい、実際の残高と合わなくなる
ラララでは、ワーホリの資金計画や書類の準備についても無料でご相談いただけます。「この金額で足りるか不安」という段階でも構いませんので、気軽にお声がけください。
3. セカンド・サードビザの条件

オーストラリアのワーホリは原則1年ですが、セカンド・サードビザを申請することで最長3年間滞在できます。
3-1. セカンド(2回目)の申請条件
・申請時に18〜30歳であること
・有効なパスポートを保有していること
・現在ワーホリビザ(417)を保持している、または失効から一定期間内であること
・政府が指定する職種・地域での就労に3か月(88日)以上従事していること
指定業務の代表例は次のとおりです。
【オーストラリア全域が対象】
・ファームジョブ(収穫・栽培・伐採など)
・漁業、真珠の養殖
・採鉱
・建設業
【特定の地域が対象】
・オーストラリア北部または僻地での観光業・ホスピタリティ
・指定された災害復興地域での復旧業務
指定業務の対象地域・職種は改定されることがあります。働き始める前に、その仕事がセカンドビザの対象になるか必ず確認してください。対象外の仕事を3か月続けても日数には算入されません。
3-2. サード(3回目)の申請条件
・申請時に18〜30歳であること
・セカンドビザの期間中に、政府指定の職種・地域での就労に6か月以上従事していること
申請時に必要なものは、指定業務に従事した証明(Form 1263)、Payslip(給与明細)、残高証明、帰国用の航空券または購入できる資金、ビザ申請料A$840です。
4. ワーホリの就労・就学ルール
4-1. 同一雇用主のもとで働けるのは原則6か月まで
オーストラリアのワーホリでは、同じ雇用主のもとで働ける期間が原則6か月と決められています。1年間フルに働く場合は、少なくとも2か所で働くことになります。同じ職場で6か月を超えて働きたい場合は、事前に許可の申請が必要です。
フルタイム・パートタイム・カジュアルのいずれも可能で、職種による制限はありません。飲食、小売、農業、観光など幅広い仕事に就けます。
4-2. 就学は最長4か月まで
ワーホリビザでは最長4か月まで学校に通えます。語学学校で英語力を上げてから働き始める、という組み合わせがよく選ばれます。4か月を超えて学びたい場合は、学生ビザへの切り替えを検討することになります。
渡航後すぐに仕事を探すより、最初の1〜3か月を語学学校に充てたほうが、結果的に時給の高い仕事に就けるケースは少なくありません。
4-3. 出入国は何度でも可能
ビザの有効期間中は、オーストラリアへの出入国回数に制限がありません。近隣国へ旅行してから戻ることもできます。
5. オーストラリアで仕事を見つけるには
5-1. 求人先に直接出向く
求人を出している店舗に直接足を運ぶ方法です。英文履歴書(レジュメ)を用意していけば、その場で面接してもらえることもあります。一度で決まるとは限らないので、複数の候補に同時並行で当たるのが効率的です。
5-2. 求人サイトを使う
日本語で探すなら JAMS.TV、ワーホリ向けの求人なら Backpacker Job Board、現地の求人全般なら SEEK が代表的です。
5-3. 友人・知人に紹介してもらう
現地での人脈は想像以上に有効です。語学学校のクラスメイトやシェアハウスの住人から仕事を紹介されるケースは多く、語学学校に通う期間が結果的に就職活動にもつながります。
6. オーストラリアでのワーホリ1年間にかかる費用
| 項目 | 年間の費用目安 |
|---|---|
| ビザ申請料 | A$840(92,543円) |
| 航空券 | A$1,500(165,255円) |
| 海外留学保険(12か月) | A$1,200(132,204円) |
| 家賃(シェアハウス) | A$10,800(1,189,836円) |
| 食費 | A$3,600(396,612円) |
| 交通費 | A$360(39,661円) |
| 雑費 | A$1,800(198,306円) |
| 合計 | A$19,910(2,193,485円) |
これは語学学校に通わない場合の目安です。語学学校に通う場合は、授業料と入学金が別途かかります。
一方で、ワーホリは就労収入で生活費の多くをまかなえます。最初の3か月分の生活費と、万一に備えた資金を用意しておけば、残りは現地の収入で回していける計算になります。渡航前に全額を貯める必要はありません。
7. オーストラリアのワーホリ・残高証明に関するよくある質問
Q. ワーホリの残高証明書はいくら必要ですか?
A. オーストラリア政府の目安は約A$5,000(550,850円)に加えて、出国時の渡航費です。帰国便の航空券代を含めてA$7,000前後を用意しておくと安心です。法律で固定された金額ではなく、滞在計画によってはより多く求められることもあります。
Q. 残高証明が足りない場合はどうすればいいですか?
A. 出発時期を調整して貯めるのが最も確実です。家族の援助を受ける場合は、いったん本人名義の口座に移してから残高証明を取ります。申請直前の大口入金は資金の出どころを確認されることがあるため、1〜2か月前までに済ませておきましょう。帰国用の航空券を先に購入しておけば、その分の資金証明は不要になります。
Q. 残高証明書は英文でないとダメですか?
A. はい、英文で発行してもらう必要があります。和文のものは使えません。金額は日本円建てで問題なく、豪ドルに両替する必要はありません。
Q. 家族名義の口座でも大丈夫ですか?
A. 原則として申請者本人名義の口座である必要があります。家族からの援助を使う場合は、本人名義の口座へ移してから残高証明を取得してください。
Q. 残高証明書に有効期限はありますか?
A. 明確な期限の規定はありませんが、発行日が古いと現在の残高を証明できないため、申請日から1か月以内のものを目安にしてください。
Q. ビザ申請料はいくらですか?
A. 2026年10月時点でA$840(92,543円)です。改定されることがあるため、申請前にオーストラリア政府の公式サイトでご確認ください。
Q. 31歳になっても申請できますか?
A. 31歳の誕生日の前日まで申請できます。申請が受理されていれば、ビザが下りる時点で31歳になっていても問題ありません。なお日本の年齢上限は30歳で、35歳まで引き上げられている国(カナダ、フランスなど)とは異なります。
Q. ビザが下りるまでどのくらいかかりますか?
A. 2026年10月時点でオーストラリア政府が公表している平均審査期間は約3か月です。以前より長くかかっています。ビザが下りる前に航空券や仕事・就学の予約を確定させないよう、政府も注意を呼びかけています。渡航予定日から逆算して、早めに申請してください。
Q. ワーホリ中に語学学校へ通えますか?
A. 最長4か月まで通えます。渡航後すぐに働き始めるより、最初の1〜3か月を語学学校に充てたほうが、結果的に条件のよい仕事に就けるケースが多くあります。
まとめ
オーストラリアのワーホリで最もつまずきやすいのが資金の準備です。必要額は約A$5,000+出国時の渡航費、残高証明は英文・本人名義・発行から1か月以内が基本と覚えておけば、まず迷いません。
審査期間が平均約3か月と長くなっているため、行きたい時期が決まっているなら、逆算して早めに動くことが何より大切です。



