
オーストラリアは、青い海と広い大地だけでなく、安心して暮らしやすい環境と、世界的に評価される教育制度がそろった国です。
留学先としてとても人気があり、日本からの留学生も毎年たくさん学びに来ています。
この記事では、オーストラリア留学を考えている方に向けて、知っておきたい基本の情報をまとめました。
 気候や治安、生活のマナー、アルバイトのことまで紹介しているので、留学前の予習として読んでみてくださいね。
目次
1.どんな国?オーストラリアの基礎知識

まずは、オーストラリアという国について、基礎知識からお伝えします。
オーストラリアは、南半球に位置する世界で6番目に大きな国です。
 首都はキャンベラで、政治の中心地として多くの政府機関があります。
 面積は約769万平方キロメートルと広大で、地域によって気候や自然環境が大きく異なります。
 人口は約2,700万人ほどで、多くの人がシドニーやメルボルンなどの都市部に集中しています。
 公用語は英語で、日常生活から授業、仕事まで英語が使われています。
 通貨はオーストラリアドル(AUD)で、紙幣にはカラフルなデザインが施されています。
1-1. 日本との時差
オーストラリアはとても広い国なので、都市によって時差が少し異なります。
シドニー・メルボルン・ブリスベンのような東部は日本より+1時間です。
 ただし、シドニーとメルボルンは10月〜翌年4月ごろまで夏時間があり、その期間は+2時間になります。
 アデレード・ダーウィンのような中部は日本より+0.5時間〜+1.5時間です。
 また、アデレードは夏時間を採用していますが、ダーウィンは夏時間を採用していません。
 パースのような西部は日本より−1時間です。パースは夏時間を採用していません。
1-2. フレンドリーな国民性
オーストラリアは多文化な社会で、さまざまなバックグラウンドを持つ人が一緒に暮らしています。
 英語を母語としない人も多いため、英語をゆっくり話してくれたり、分からなかったらもう一度言い直してくれるといった、やさしいコミュニケーションが日常的にあります。
また、オーストラリアでは初対面の人にも笑顔であいさつをすることがよくあります。
 道でふと目が合ったときに「Hi」や「How are you?」と声をかけてくれることも珍しくありません。
2. オーストラリアの季節と気候

ここでは、オーストラリアの季節や気候について見ていきましょう。
2-1. 春(9月・10月・11月)
日本では秋にあたるこの時期、オーストラリアでは花が咲き始め、自然が一気に色づきます。
 気温はおおむね20℃前後で、日中は暖かく朝晩は少し肌寒い程度です。
 紫外線が強くなり始める時期でもあるので、日焼け止めや帽子などのUV対策を忘れずにしましょう。
2-2. 夏(12月・1月・2月)
オーストラリアの夏はとても日差しが強く、ビーチでは多くの人が海水浴やサーフィンを楽しみます。
 平均気温は25〜30℃ほどで、北部のケアンズなどでは湿度が高く、熱帯気候のような蒸し暑さがあります。
 一方、メルボルンなど南部の都市では乾燥しており、朝晩は比較的涼しい日もあります。
2-3. 秋(3月・4月・5月)
秋は、気温が少しずつ下がり始める穏やかな季節です。
 平均気温は15〜25℃ほどで、湿度も下がり、過ごしやすい時期が続きます。
 街路樹が赤や黄色に染まり、自然の美しさを感じられる季節でもあります。
 この頃は観光客も比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で生活できます。
2-4. 冬(6月・7月・8月)
日本のように雪が降る地域は限られていますが、オーストラリアの冬は都市によって気温差があります。
 シドニーでは10〜17℃ほど、ブリスベンでは比較的温暖で15℃前後の日も多いです。
 一方、メルボルンやキャンベラなど南部では朝晩の冷え込みが厳しく、5℃を下回ることもあります。
3.治安は?オーストラリアの生活環境

ここでは、オーストラリアでの生活環境について詳しく見ていきましょう。
3-1. 治安
オーストラリアは、世界的に見ても治安が良い国とされています。
 国連の「世界幸福度ランキング2024」では、オーストラリアは10位に位置しており、社会的な安心感や人間関係の豊かさが高く評価されています。
 「世界で最も住み良い都市」ランキングでもよく上位にランクインされている、住みやすい国です。
ただし、どんな国でも油断は禁物です。夜間に人通りの少ない道を歩かない、カバンは体の前で持つ、スマートフォンを置きっぱなしにしないなど、基本的な自己防衛を心がけましょう。
3-2. 物価
オーストラリアの物価は日本よりやや高めで、特に外食や交通費は割高に感じるかもしれません。たとえば、ミネラルウォーターが約250円で、レストランで2人が食事した場合は8,000円程度になるでしょう。
ただし、スーパーで食材を購入して自炊をすれば、食費を大きく抑えることができます。
 留学生の場合、住む場所や自炊具合にもよりますが一ヶ月の生活費は約15万〜25万円程度が目安です。
3-3. 食事・料理
オーストラリアは移民が多い国のため、多国籍の料理を気軽に楽しめます。
 イタリアンやアジアン料理、ベジタリアン向けメニューも豊富で、日本人の口にも合いやすい食事がそろっています。
 スーパーでは日本食材を扱うコーナーもあり、みそやしょうゆ、冷凍のうどんなどを購入できます。
3-4. 通信・インターネット環境
オーストラリアでは主要都市を中心に通信網が整っており、カフェや大学、図書館などで無料Wi-Fiを利用できる場所も多いです。
 留学生の多くは、現地でSIMカードを購入してスマートフォンを使っています。長期滞在する場合は、プリペイド式よりも契約型のプランの方が割安です。
3-5. 交通機関
オーストラリアでは、都市ごとに公共交通の仕組みが少し異なります。
 シドニーでは「Opalカード」、メルボルンでは「Mykiカード」といったICカードを使って電車やバスに乗ることができます。日本のSuicaのように、1枚で複数の交通手段を利用できるためとても便利です。
また、都市部ではバスや電車が発達していますが、地方では本数が少ない場合もあるため、住む場所を選ぶ際には通学ルートも確認しておきましょう。
3-6. 医療機関
オーストラリアは医療水準が高く、外国人でも安心して受診できる環境が整っています。
 留学生は「OSHC(海外留学生健康保険)」という海外学生健康保険への加入が義務づけられており、診察や処方薬の費用の一部がカバーされます。
大学や語学学校には提携クリニックやカウンセラーがいることも多く、体調不良やメンタル面の相談も可能です。
4.オーストラリア英語について

オーストラリア英語は、基本的にはイギリス英語をベースにしています。
そのため、アメリカ英語とはスペルや発音が異なる単語がいくつかあります。
発音面では、語尾の「r」を強く発音しないのが特徴です。たとえば、「car」は「カー」ではなく「カァ」に近い音で発音されます。
 イントネーションが柔らかく、語尾が少し上がる傾向があるため、どこか優しい響きに聞こえます。
5.やってはいけないNG行為は?オーストラリアのマナー

ここでは、オーストラリアで気をつけたいマナーについてご紹介します。
5-1. イギリス文化がベース
オーストラリアの文化の基本にはイギリスの影響があります。そのため、言葉づかいや生活習慣の中にもイギリス由来のマナーが多く見られます。
 挨拶や感謝の言葉を丁寧に伝えること、公共の場で静かに過ごすことなどが大切にされています。
また、時間に正確であることも重要なマナーの一つです。約束の時間を守ることは信頼につながるため、遅れそうなときは事前に連絡を入れるのが基本です。
5-2. 公共の場では飲酒禁止
オーストラリアでは、ビーチや公園、路上などでアルコールを飲むことが法律で禁止されている地域が多くあります。違反すると罰金が科される場合もあるため、注意が必要です。
飲酒をする際は、レストランやバーなど、アルコール提供が許可された場所で楽しみましょう。年齢制限にも厳しく、18歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
5-3. お礼や挨拶は声に出す
オーストラリアでは、「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉をしっかり口に出すことが大切です。相手への感謝や気づかいを表す言葉を省略するのは、少し冷たい印象を与えてしまうこともあります。
たとえば、バスの運転手に降りるとき「Thank you!」と声をかけるのは当たり前の光景です。お店で会計を済ませたあとや、誰かにドアを開けてもらったときも同じです。
5-4. 食事中は音を立てない
食事マナーも、日本とは少し違います。
 オーストラリアでは、食事中に音を立てるのはマナー違反とされています。麺をすする音や、飲み物をすする音は控えるようにしましょう。
フォークとナイフの使い方にも気をつけて、食べ終わったらナイフとフォークをそろえて置くとスマートです。
5-5. 水は大切に使う
オーストラリアは、水資源がとても貴重な国です。乾燥した地域が多いため、節水は生活の一部として強く意識されています。
 シャワーを短時間で済ませる、歯磨き中は水を出しっぱなしにしないなど、小さな心がけが大切です。
ホームステイ先ではシャワー時間が決められていることがあります。5~10分程度を目安にして、水を大切に使いましょう。
6.オーストラリア留学がおすすめな理由

ここでは、なぜオーストラリアが留学先として人気なのか、その理由を見ていきましょう。
6-1. 教育水準が高い
オーストラリアには世界的に評価の高い大学が多く、2025年版「QS世界大学ランキング」では、オーストラリアの大学がトップ100にいくつもランクインしています。
教育の質が高いだけでなく、実践的な授業が多いのも特徴です。グループワークやプレゼンテーションを通して、自分の考えを言葉にする力を養うことができます。
6-2. 留学生へのサポート体制が充実している
オーストラリアでは、国をあげて留学生を受け入れる仕組みが整っています。
 政府は「ESOS法」という法律で、留学生の権利や教育の質を守る制度を設けています。
各学校にも留学生担当のスタッフが常駐しており、生活相談やビザの更新、進学相談などをサポートしてくれます。
6-3. 留学中でも就労可能
オーストラリアでは、学生ビザを持っていれば留学中にアルバイトをすることが認められています。学生ビザ保有者は2週間で最大48時間まで働くことが可能です。
英語環境で働くことで、語学力を実践的に伸ばせるのが大きなメリットです。カフェやレストラン、学校のカフェテリアなど、さまざまな職場で留学生が活躍しています。
 学びと実践を両立できるのは、オーストラリア留学ならではの魅力です。
7.まとめ:LALALAで留学を成功させよう
オーストラリアは、自然が豊かで治安も良く、教育の質が高い国です。留学生へのサポートや働ける制度が整っているため、安心して学びながら成長できる環境があります。
留学を成功させるために大切なのは、しっかり準備をして不安を一つずつ減らしていくことです。
 ラララプラスでは、留学カウンセラーが一人ひとりの希望に合わせて、学校選びから生活サポートまで丁寧にサポートしています。
 「英語がまだ不安」「どの都市がいいかわからない」という方でも大丈夫です。まずはお気軽にラララプラスへお問い合わせください。



 
  
  
  
  
 