オーストラリアの空港を都市別に解説!都市部までの移動や直行便情報。

前置き

 

自然豊かで温暖な気候と国民性が世界中の人たちから人気を集めているオーストラリア。2017年にJALが成田空港とメルボルンの直行便をスタートさせてことも追い風となり、今では年間70万人以上の日本人が訪れる、日本人にとっても身近な国のひとつです。 旅行に行くにも留学やワーホリに行くにも、日本からのアクセスのしやすさが行き先を決める上でひとつのポイントになるので、どこに空港があるかは知っておきたい知識です。そこで今回はオーストラリアの空港について、主要都市の情報を中心にまとめたいと思います。

オーストラリアの空港

 

 

日本の約20倍の国土のオーストラリアでは、国内も飛行機でなければ移動困難な場所だらけなので、国内に141か所もの空港が存在します。この数はアメリカ、カナダ、中国、ロシアに次ぐ数で、オセアニアの中ではダントツに多いです。

 

ちなみに日本国内の空港数は83か所。ヨーロッパでもっとも空港が多い国フランスは54か所、お隣韓国は15か所と、ほかの国と比べると日本は国土に対してかなり空港が多いことがわかります。

オーストラリアの主要都市にある空港

 

 

オーストラリアの主要都市(人気都市)をここでは、「シドニー、メルボルン、ブリスベン、ケアンズ、ゴールドコースト、アデレード、パース、タスマニア」の8都市としてご紹介します。

①シドニー(キングスフォード・スミス空港)

言わずと知れたオーストラリア第一の都市「シドニー」の主要空港は、キングスフォード・スミス空港と言います。正式名称が少し長いこともあって、よくシドニー空港と呼ばれています。主要都市の主要空港なので、国内外の利用者数もオーストラリア最大級。日本で言うところの成田国際空港というイメージです。 国際線、国内線、カンタス空港専用の3つのターミナルで構成されており、都市部からはバスや電車でアクセス可能です。ターミナル間は2と3は近いですが、1は少し離れており、移動に10分ほどかかります。(成田空港で言うところの第二ターミナルと第三ターミナルくらいの距離感)

 

オーストラリアの玄関口というだけあり、空港内は広く清潔で、早朝から22時頃まで営業しているショップが多いので食事や買い物に困ることはありません。両替所や携帯キャリア、レンタカーももちろんあります。

 

都市部までの距離は10キロ程度なので、車で20~30分で到着します。電車はエアポートリンクを使うのがおすすめです。

 

日本からの直行便も多く、成田空港(JAL)・羽田空港(カンタス航空、ANA)・関西国際空港・から直行便が出ています。所要時間は約9時間30分。シーズンや購入時期にもよりますが、高くも安くもない時期の航空チケットは片道10万円以内(直行便)で購入可能です。

 

JetStarに代表されるLCCの直行便はありませんので、フライトにかかる費用を抑えたい人は中国やシンガポール経由、もしくはLCCでケアンズ経由といった、探せば格安なプランが出てきますので参考までに。 やはり直行便は楽ですし、カンタス航空、ANA、JALはどこを利用しても快適なので、シドニーに行くなら直行便を選ぶことをおすすめします。

②メルボルン(タラマリン空港・アバロン空港)

世界一住みやすい街としてよく紹介されている、オーストラリア第二の都市「メルボルン」の主要空港は、タラマリン空港です。メルボルンにはもう1つアバロン空港※がありますが、タラマリン空港を利用する人が圧倒的に多いことと、名称が覚えづらいので、そのままメルボルン空港と呼ぶ人が多いです。

 

こちらもかなりの大規模空港で、日本で言うところの関西国際空港というイメージです。空港内は広く清潔で、ショップも充実しており、必要なものは大体揃いますので不便することはないでしょう。

 

シドニー空港同様、都市部までの移動距離は車で20~30分程度です。タラマリン空港には電車でのアクセスはありませんので、バス(スカイバスと呼ばれるバス)に乗って都市部まで行くのが一般的。タクシーで移動してもそこまで高くないので、2人~3人でいるなら割り勘すれば、タクシーを使ってもバスと同じくらいの金額で移動可能です。

 

日本からは、成田空港(カンタス航空、JAL)・関西国際空港・から直行便が出ています。所要時間は約10時間。LCCの直行便はありません。直行便の航空チケットの目安は片道10万円以内が目安です。

 

※アバロン空港は、JetStar航空のハブ空港です。日本とアバロン空港の直行便はありません。オーストラリア国内をJetStarで移動する際に利用することもあるかと思いますが、タラマリン空港からもJetStarは出ているので、どちらか間違えないように注意が必要です。

 

都心部からバスやタクシーで約1時間かかるので、アバロン空港近くに住んでいるのであればオーストラリア国内移動をする時の利用はおすすめです。

③ブリスベン(ブリスベン国際空港)

オーストラリア第三の都市「ブリスベン」には、ブリスベン国際空港があります。ブリスベンのほか、ケアンズ、ゴールドコースト、サンシャインコーストもある、オーストラリアで2番目に面積の大きいクイーンズランド州の中で最大の空港です。国際線、国内線の2つのターミナルに分かれているだけですが、距離が離れていますので歩きでの移動は厳しいです。

 

日本からブリスベン経由でオーストラリア国内の別の都市へ移動する場合、空港内で国際線→国内線への移動が必要で、結構距離があることを覚えておきましょう。 都市部へは、電車、バス、タクシーでの移動が可能で、所要時間は20~30分程度。

 

日本からは、成田国際空港(カンタス空港)から直行便が出ています。所要時間は約9時間。LCCの直行便はありません。直行便の航空チケットの目安は片道5~6万円程度。

④ケアンズ(ケアンズ国際空港)

オーストラリアの北に位置しているので日本との距離がもっとも近く、フライト所要時間は約7時間30分。国際線と国内線の2つのターミナルで構成されており、ターミナル間の移動は歩いて5分程度。観光客が多い都市なので、空港内の飲食店やお土産ショップはそれなりに充実しています。

 

日本からは、成田国際空港(JetStar)から直行便が出ています。直行便の航空チケットの目安は片道3万円程度。LCCの直行便があるので、かなりフライトの費用を抑えることができます。

⑤ゴールドコースト(ゴールドコースト国際空港)

サーファーズパラダイスでお馴染みの、オーストラリアの中でも温暖な気候で有名な都市です。年間300日晴れと言われるほど天気の良い場所です。空港はコンパクトで、地方空港という雰囲気。飲食店やお土産ショップはありますが、そんなに選択肢はありません。 都市部まではバス移動が一般的で、所要時間は30分程度。

 

日本からは、成田国際空港(JetStar)から直行便が出ています。所要時間は約9時間。ケアンズ同様LCCの直行便があるので、フライトの費用は安価です。直行便の航空チケットの目安は片道4万円程度。

 

ケアンズとゴールドコーストはJetStarの直行便があることから日本人が多く、留学生やワーホリにも人気の都市です。オーストラリア国内における日本人人口比率は、クイーンズランド州(ブリスベン、ケアンズ、ゴールドコースト)はシドニーに次ぐ2番目。 海外慣れしていない人の留学やワーホリには適している都市と言えそうです。

⑥アデレード(アデレード空港)

南オーストラリアに位置する都市「アデレード」。国内線がメインですが、ニュージーランドやシンガポールを結ぶ国際線も一部出ています。地方空港ですが、空港自体はデザイン性のある造りで規模もそれなりに大きく、飲食店やお土産ショップも多数あります。

 

日本からアデレードへの直行便はありません。オーストラリア国内での乗り継ぎが必要です。位置的にはメルボルンが1番近い都市で、メルボルンから乗り継ぎすれば1時間程度で到着します。 都市部へは、バス、タクシーでの移動が可能で、所要時間は20~30分程度。

 

参考までに日本からの簡単で安いルートをご紹介すると、成田国際空港からJetStarでケアンズ、ケアンズからJetStarでアデレードがおすすめです。 所要時間は約14時間。空港での待ち時間次第ですが、乗り継ぎがある分時間はかかります。上記ルートの航空チケットの目安は片道6万円程度。LCCを駆使すれば安く行けます。

 

アデレードは日本人にとって知名度の低い都市ということもあり、留学やワーホリの「穴場」的な人気をもっています。ほかの都市と比べると見どころが少ないことはありますが、静かに英語環境に集中したいという人にはおすすめです。

⑦パース(パース空港)

オーストラリアの国土の約3分の1ある西オーストラリア州の都市「パース」はオーストラリア第四の都市。美しい街として人気です。広大な土地にある空港なので、広々としていて飲食店やお土産ショップも多く、快適に過ごせる環境です。

 

都市部へは、バス、タクシーでの移動が可能で、所要時間は20~30分程度。

 

日本からパースへの直行便はありません。地図を見るとよくわかるのですが、パースを除くオーストラリアの主要都市はオーストラリアの右半分に集中しています。シドニーやメルボルンから乗り継いでもプラス6~7時間程度の移動となります。

 

参考までに日本からの簡単で安いルートをご紹介すると、成田国際空港からエアアジアでバリ島、バリ島からJetStarでパースがおすすめです。

 

所要時間は約14時間。空港での待ち時間次第ですが、オーストラリア国内を経由するよりもバリ島経由が時間短縮になります。上記ルートの航空チケットの目安は片道6万円程度。LCCを駆使すれば安く行けます。

⑧タスマニア(ホバート国際空港)

日本で言う北海道と表現されることもある圧倒的な大自然のあるタスマニア島の玄関口は「ホバート国際空港」。こじんまりとした地方空港という感じです。

 

都市部へは、バス、タクシーでの移動が可能で、所要時間は20~30分程度。 日本からタスマニア島への直行便はありません。 参考までに日本からの簡単で安いルートをご紹介すると、成田国際空港からJetStarでゴールドコースト、ゴールドコーストからタイガーエアでホバートがおすすめです。

 

所要時間は約16時間。空港での待ち時間次第です。上記ルートの航空チケットの目安は片道6万円程度。 タスマニアは観光も人気ですが、ファームで非常に有名です。日本人だけでなく、ヨーロピアンも多く訪れるエリアで、ワーホリでセカンドビザを検討している人はタスマニア島での生活も良いのではないでしょうか。

 

オーストラリアの空港では地方空港を除き、「スマートゲート」が導入されています。日本の成田国際空港にもありますが、パスポートチェックを機械が行うシステムのことです。とにかく早いので、待ち時間のストレスがありません。

 

ちなみに、オーストラリアのチップ事情ですが、レストランなど場所によってはチップを置くことの方が一般的なところも存在しています。しかし、アメリカほどなんにでもチップという文化ではないので、タクシーでのチップは不要という認識で問題ありません。

 

タクシー繋がりで余談ですが、普段の生活から空港と都市部の移動にも便利なUberを知っておくと便利なので、簡単にご紹介します。昨今、日本国内では「UberEat」をよく見かけるようになりましたが、その関連サービスで、アメリカ発祥のいわゆる個人タクシーです。オーストラリアでは非常に日常的に使われていて、空港からUberを呼ぶ人もたくさんいます。

 

使い方はいたってシンプルで、Uberのアプリを取得し開くと、現在位置が地図上に出ますので、迎えに来てもらいたい場所と行き先を選択すると、迎え場所の近くにいるUberが向かってくれるというシステムです。迎車料金不要で、金額も安く、タクシーを探す必要もないので、とても便利。目的地を入力すれば、ドライバーを呼ぶ前に概算の利用料金がわかるので、料金次第の利用という判断も可能です。 元々Uberのサービス内容は配車サービスが始まりで、そこからの展開がUberEatなのですが、日本の場合はタクシー業界を守るためとUber自体の普及には至りませんでした。 留学やワーホリでオーストラリアに行って、車が手に入れば、Uberドライバーとして働くことも可能ですので参考までに。

まとめ

 

 

いかがでしたか。オーストラリアの空港はどこも都市部に近い位置にあり、非常に便利です。日本から直行便でも10時間近くのフライトなので、結構距離はありますが、オーストラリアは日本のほぼ真南に位置しているので、時差は1時間(サマータイムは2時間)。到着してから時差で苦しむことはありません。 この記事が行き先選びの参考になれば幸いです。

須栗和花

「海外で生活してみたい」「旅行学を学んでみたい」と強く思い、高校卒業後から海外進学をしました。留学先のメルボルンでは、10週間語学学校で英語を勉強し、その後メルボルン市内のTAFEでBachelor of Tourism and Hospitality Managementを取得しました。課題提出に追われながらの海外生活でしたが、友人と協力し合い無事卒業しました。海外進学、またメルボルンでの生活については熱く語れるかと思います!また、メルボルンのかわいいカフェなどもおすすめできますので、ご興味のある方は、ぜひお話ししましょう!

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