オーストラリアの入国カードの記入方法・申告方法

前置き

 

日本と同じく海に囲まれた島国オーストラリア。綺麗なビーチが多く、サーファーやマリンスポーツ好きに人気の国です。日本から直行便が出ている都市もいくつかあり、約10時間のフライトで到着します。季節は日本と真逆なので、日本が冬であればオーストラリアは夏。どちらの国にも生活拠点があれば、暖かい季節のみで生きるという夢のような生活も可能です。そんなオーストラリアですが、入国する時には何回目であっても必ず「入国カード」を提出する必要があります。今回は入国カードについて、まとめたいと思います。

入国カードとは?

 

入国カードとは、自分の年齢や性別、国籍、などの個人情報と、なんのために入国し、どの程度滞在するのか、といったことを記入するカードのことです。違う国籍の人が出入国するときに、政府が管理・把握するためのもの。英語では「Immigration:イミグレーション」と呼ばれます。日本人はよく省略して「イミグレ」と呼んでいます。 出国する時も同様に出国カードへの記入と提出が必要です。一部の国では、この出入国カードが不要だったり、国への入り方によって不要の場合もあります。 日本人が日本に出入国する場合も不要です。ただし、「携帯品、別送品申告書」という税関申告書の記載と提出は必須です。氏名、年齢、性別、住所といった個人情報も書くので、実際は出入国カードのようなものなので、出入国カードと呼んでいる人も多くいますが、違うものとされていますので参考までに。

入国カードの表面に記入する内容

 

アメリカでは、「出入国カード」と「税関申告書」は別々で配布されますが、オーストラリアの場合は「入国カード 兼 税関申告書」と一体になっているので、1枚の紙でOKです。両面記入が必要ですので注意しましょう。オーストラリアの検査員が見る書類なので、英語表記ですし、記入ももちろん英語です。

【表面:左側】

・氏名:Family nameは「苗字」、Given namesは「名前」です。

 

・Passport number:パスポート番号を記入します。

 

・Flight number or name of ship:到着便名のことで、搭乗券に記載されています。

 

・Intended address in Australia

 

滞在先のことで、ホテルであれば、ホテル名と都市名(シドニーであればSydney)を書けばOK。Stateは「州」のことで、以下のように3文字で記入します。シドニー(Sydney)はニュー・サウス・ウェールズ州なので、「NSW」 メルボルン(Melbourne)はヴィクトリア州なので、「VIC」 ゴールドコースト(Gold Coast)はクイーンズランド州なので、「QLD」 滞在する場所が複数ある場合は、最初の行き先を書きましょう。友人宅に宿泊やホームステイする場合は、その住所を記入します。

 

・質問事項:

 

①Do you intend to live in Australia for the next 12months? →12か月間オーストラリアに住む予定ですか?という意味です。

 

ワーキングホリデーや旅行、短期留学は「No」です。12か月を超える留学などのケースのみ「Yes」です。

 

②If you are NOT an Australian citizen:あなたがオーストラリア市民でない場合、

 

-Do you have tuberculosis?→結核にかかっていますか?  結核だと基本的には入国できません。

 

-Do you have any criminal conviction/s? →犯罪歴はありますか?  起訴されて有罪になったことがあれば「Yes」にチェックを付けます。  

【表面:右側】

ここからは税関申告書にあたる内容、持ち込みについての質問です。すべてYesかNoの2択です。 用紙に記載されているのでわかると思いますが、チェックは✔ではなく、✖を使います。

 

①:ステロイド、違法薬物、違法ポルノ、銃、武器、といった禁止・規制されている物の持ち込み。一般的な風邪薬は申告不要です。

 

②:2,250mlを超えるアルコール飲料、50本を超えるタバコまたは50gを超えるタバコの葉。ワインのボトルは一般的に1本750mlなので3本分。タバコは2箱+開封済みで10本まで。この量を超える分も持って行けます。超過分は関税がかかりますので、その分の支払いが必要です。18歳以上でないと持ち込みできません。オーストラリアはお酒とタバコに大きく税金をかけており、オーストラリア国内での購入は非常に高価。

 

例:たばこ1箱20ドル~(イメージとしては1箱2,000円)ビール1杯10ドル~(お店でビールを頼む場合、1杯1,000円は安い方です)日本のお酒(焼酎、日本酒、梅酒、ウイスキー)や日本のタバコは、そもそも売っているところが少なく、売っていたとしても銘柄は限られている ので、こだわりがある物は持ち込むのが良いと思います。  

 

③:海外もしくはオーストラリアの免税で購入した900ドル以上のもの。(お土産も含みます)

 

④:商用、宣伝目的の製品、サンプル品。

 

⑤:オーストラリアドルまたは外貨で、現金合計1万ドル相当以上。

 

⑥:肉類、家禽類(鶏など)、魚介類、卵、乳製品、果物、野菜。

 

⑦:穀類、種、球根、麦わら、ナッツ、植物、伝統的な医薬品、ハーブ、木製品

 

⑧:動物、動物製品(装飾品、毛皮のコートなど)、ペットフード、ペットの卵、バイオテクノロジー製品、標本、鳥・魚・昆虫・貝・蜂、及びそれらを使用した製品。

 

⑨:土、または土がついた靴などの物品。淡水で使用した物品。

 

⑩:過去30日以内に農場で家畜と接したり、山や森、淡水の川や湖に行きましたか?

 

⑪:過去6日以内にアフリカ、中南米、カリブ諸島に行きましたか?

 

最後に署名と日付を書きます。 署名はローマ字ではなく、パスポートに書いたサインと同じサインを記入します。 日付は、日にち・月・年の順番に記入します。 以上で表面は完了です。 規制のあるなにかを持っていたり、タバコを規制量以上の5箱持っていたとしても、X線検査さえ通過してしまえば、詳しい検査を受ける人はランダムなので、すべてNoに✖を付けて通過してしまう人の方が多いのが現状です。 しかし、万一検査員によるスーツケースを開けて中身を直接検査する対象になり、虚偽の申告が明らかになってしまうと、比較的軽微な場合で罰金220ドル(22,000円程度)、重大な違反とされれば起訴され、罰金6万ドル(600万円程度)および懲役10年という可能性もあります。

入国カードの裏面に記入する内容

 

【上段左上】

表面にもある滞在先の住所や連絡先を記入します。Eメールは自分のアドレスを書きましょう。

【上段右側】

緊急連絡先を記入します。日本の実家の住所や連絡先を書く場合、名前はご両親。 電話番号は0011(国際電話識別番号)+81(日本の国番号)を付け、市外局番の0を取り、あとはそのままの番号を書きます。

 

例えば、03-1234-5678の場合、「0011-81-3-1234-5678」となります。 住所を書く時は逆から書きます。例えば、100-1000東京都品川区大井町1-2-3の場合、「1-2-3 Oimachi Shinagawa Tokyo Japan 100-1000」となります。

【左側下段】

・In which country did you board this flight or ship? →どこの国から飛行機に乗りましたか?   

 

日本からの直行便なら「Japan」   日本→シンガポール→オーストラリアなど、経由国があれば「Singapore」と記入します。

 

・What is your usual occupation?  →職業はなにか?    

 

学生:Student、会社員:Office Worker、主婦:Housewife、教師:Teacher、無職:None のように記入します。

 

・Nationality as shown on passport →国籍(JAPAN)を記入します。

 

・Date of birth →生年月日です。日・月・年の順に記入します。

 

【下段右側】

A、B、Cから1つ該当するもの選んで記入します。

 

Aはオーストラリアへの引っ越し。Cはオーストラリアに住んでいる人が帰国した場合のもの。「B」のVisitor or temporary entrantへの回答がほとんどでしょう。

 

・Your intended length of stay in Australia  →滞在期間を記入します。

 

・Your country of residence →居住国(JAPAN)と記入します。

 

・Your main reason for coming to Australia (one only) →オーストラリアに来た目的を1つだけ選びます。

 

1、Convention:会議 2、Business:ビジネス 3、Visiting friends or relatives:友人や親せきに会う 4、Employment:就職 5、Education:勉強 6、Exhibition:展示会 7、Holiday:ワーキングホリデー 8、Other:その他

 

以上が、入国カードの内容と記入方法です。

入国カードで申告が必要なもの

 

オーストラリアの税関は厳しく、非常に多くのものに規制がかかっています。以下もう少し詳しく説明します。 該当するものがあれば、入国カードで申告が必要です。

 

食品:調理済みの食品や材料はすべて。インスタントヌードルやレトルト食品、スナックやビスケットといったお菓子類、ソースやドレッシング、調味料、紅茶やコーヒーも含まれます。食品はほぼすべて申告が必要と思っていた方が良いです。

 

製品:貝殻を使ったアクセサリー、毛皮類、魚の餌、植物性の装飾品やドライフラワーも規制の対象です。 その他、土がついた靴や直近での家畜との接触、アフリカや中南米への入国有無は、なにかしらの菌や病気の持ち込みとして確認されます。 申告して税関職員にチェックしてもらい、持ち込み不可だった場合は破棄、または日本へ郵送を求められますが罰金はありません。

持ち込み禁止のもの

 

以下に該当するものは、入国カードで申告しても持ち込みができません。

 

卵:卵そのものはもちろん、卵を使った製品(マヨネーズ、ラーメンなど)

 

乳製品:ミルクを含んだソース類やヨーグルトなど。

 

肉製品:すべての動物の肉、生、冷凍、乾燥、燻製など状態問わずNG。

 

野菜類:生および冷凍の野菜、果物はすべてNG。 生きた動物、植物、シリアルや野菜・果物の種もNGです。詳しくはオーストラリア関税局のHPをご確認ください。

入国カードの記入手順

 

・入国カードはどこでもらえるか? 入国カードを受け取るタイミングは3つあります。

 

①:飛行機内でもらう。客室乗務員が一人一人に配って回ります。最も一般的な受け取り方です。

 

②:ツアーを申し込んでいる人は、旅行会社から事前にもらうことも可能です。

 

③:飛行機を降りてから空港に置いてあるものを取ることもできます。

 

・いつ記入するの? 飛行機の中で記入する人が大多数ですが、飛行機を降りて税関を通る前までに記入が済んでいれば問題ありません。あまり旅行の経験がなく、英語での入国カードの記入に不安がある人は、飛行機に乗る前もしくは飛行機を降りた後に、ゆっくり記入するということも可能です。

飛行機を降りてからの流れ

 

①:飛行機を降りたら、まずは預けた荷物を回収しにターンテーブルへ向かいます。

 

②:その後、税関検査へ。(税関検査に行く前に、入国カードの記入が済んでいる必要があります)

 

③:入国カードとパスポートチェックを受け、荷物をX線検査します。

 

④:X線検査通過後に、申告するものがなければ出口へ。

 

X線で引っ掛かったり、申告するものがある人は係員によるチェックを受けます。申告するも持ち込み不可と判定されれば、破棄もしくは本国への郵送。酒やタバコなど、超過分があればここで支払いとなります。

 

入国カードになにも申告していなくても、ランダムで中身のチェックをするよう指示される場合がありますので、虚偽の申告は避けましょう。

参考)日本に持ち込みできないもの

 

オーストラリアやどこか海外に行って帰国する時、日本でも当然税関を抜ける必要があります。お土産を含む購入したもので、以下の通り持ち込みが禁止されているものがいくつかありますので、参考までに。

 

麻薬や武器

言うまでもありませんが、NGです。見つかればその場で即拘束されます。

食品類 肉製品(ソーセージやビーフジャーキー)

特にアメリカやカナダからの持ち込みはBSEの問題から完全にNGです。オーストラリアからの持ち込みは検疫を受ければOK。生の果物や植物、種も規制の対象です。

 

コピー商品

オーストラリアではあまり販売されていませんが、アジア諸国でよく見かける偽ブランド品やCD、DVDなど。本物だと思って購入した物でも、偽物と判定されれば没収されます。オーストラリアにも一部中国人が経営する怪しいショップがありますので、注意しましょう。

 

この他に、ワシントン条約で禁止されているものは持ち込みができません。 ワシントン条約とは、絶滅危惧されている動物を守るための条約です。トラやヒョウなどの毛皮や、ワニやヘビの皮製品、象牙を使った製品などが規制の対象にあります。どれも一般的に高価なものばかりなので、持ち込めるものか確認してから購入しましょう。)

まとめ

 

いかがでしたか?テロなどの悪質な犯罪が多数起きている昨今、入国する人や持ち込み品を厳しくチェックすることは、国としてしっかり整備されている証拠。書き方や規制されているものがわかっていれば、なにも難しいことはありません。入国カードの記入を誤って、拘束されたりペナルティを受けたりするようでは、せっかくのオーストラリア留学が台無しです。少々面倒ではありますが、ぜひこの記事を参考に旅の準備を進めていただければと思います。

呑村紗也佳

私にとって海外留学は、「それまで持っていた常識や当たり前を180度覆し、価値観がぐんと広がった」そんな経験でした。もともと留学や海外に興味はなかったですが、両親が留学を勧めてくれたのをきっかけにオーストラリア・カナダ・アメリカで計4年ほど海外生活を送りました。

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