
カフェ文化が根づいたオーストラリアでは、街のあちこちに個性豊かなカフェが並び、バリスタは憧れの職業のひとつです。そんな本場の環境で、コーヒーの知識やスキルを学べるのが「バリスタ留学」。コーヒー好きの人はもちろん、「将来カフェで働きたい」「英語を使いながら接客スキルを身につけたい」という方にも人気の留学スタイルです。
この記事では、バリスタ留学の概要から、オーストラリアで学ぶメリット、学べる内容、費用の目安やおすすめの学校までを解説します。
目次
バリスタ留学とは

バリスタ留学とは、コーヒーの淹れ方やカフェでの接客、ラテアートなどを本格的に学ぶための留学プログラムです。特にオーストラリアではカフェ文化が生活の一部として根づいており、バリスタという職業が高く評価されています。留学生向けのコースも多く、英語を学びながら実践的なスキルを身につけられることが特徴です。
プログラムでは、コーヒー豆の種類や焙煎の違いを学ぶ座学から、実際にエスプレッソマシンを操作する実技まで幅広く行います。さらに、接客や注文対応など、英語でのコミュニケーションを身につける機会も豊富です。
バリスタ資格について
バリスタ留学においては資格を取得するというよりも、コースを受講した証拠として修了証を取得できます。修了書は、政府公認のものと学校独自のものの2種類。受講後にはどちらを受け取れるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。
こうした修了書は、オーストラリア国内だけでなく、帰国後に日本のカフェやホテル業界で就職・転職を目指す際にも大きな強みになります。
オーストラリアでバリスタ留学をするメリット

ここでは、なぜオーストラリアがバリスタ留学の留学先として人気なのか、その理由を見ていきましょう。
世界トップレベルのカフェ文化の中で学べる
オーストラリアは「世界一のカフェ文化」と呼ばれるほど、コーヒーへの情熱が深い国です。地元の人々は、チェーン店よりも個人経営のカフェを好む傾向があり、1杯のコーヒーに対して品質と技術を重視します。
そのため、バリスタ留学生は自然と高い意識を持つ環境に身を置くことになり、世界水準のスキルを身につけられるでしょう。なかでもメルボルンはカフェの街として、毎年世界中からコーヒー好きが訪れています。
学校によっては未経験でも受け入れ体制が整っている
オーストラリアの多くの語学学校や専門学校では、バリスタコースを初心者向けとして開講しています。基礎から学べるカリキュラムが用意されており、コーヒーを淹れたことがない人でも安心です。
授業では、講師が一人ひとりの技術を丁寧にチェックしながら指導してくれるため、短期間でも確実に上達できます。また、授業と並行して英語レッスンを受けられるコースもあり、英語に自信がない方でも問題ありません。
実際に働けるチャンスがある
オーストラリアでは、学生ビザで就学している場合でも、2週間で48時間までの就労が認められています。授業で身につけたスキルを活かして、実際にカフェやレストランで働くことができるのです。
現場では、コーヒーを淹れる技術だけでなく、お客様との英語でのコミュニケーション力も磨かれます。オーストラリア人の働き方や接客スタイルに触れることが、将来のキャリアにも役立つでしょう。
バリスタ留学で学ぶ内容

オーストラリアのバリスタコースでは、コーヒーの基礎知識から実技、接客英語まで、カフェで働くために必要なスキルを幅広く学びます。学校によって詳細は異なりますが、基本的な3つの内容を順番に見ていきましょう。
コーヒーについての基礎知識
授業では、豆の種類や産地、焙煎の違いによる味の変化などを理解します。たとえば、浅煎りの豆は酸味が強く、深煎りは苦味が際立つなど、豆の個性を知ることがおいしい一杯を淹れる第一歩です。また、豆の保存方法や粉の挽き方、抽出時間の調整など、理論的な部分も丁寧に学びます。
基礎知識をしっかり身につけることで、コーヒーの奥深さを理解し、より実践的なステップへと進めます。
道具の使い方・コーヒーの淹れ方
エスプレッソマシンなどの操作方法を学び、実際に自分の手でコーヒーを淹れる練習を行います。エスプレッソの抽出、ミルクスチームの温度調整、ラテアートの描き方など、繊細な技術を何度も繰り返し練習します。
オーストラリア独自のメニューである「フラットホワイト」や「ロングブラック」など、現地ならではのレシピを学べるチャンスもあるかもしれません。
接客に必要な英語
バリスタコースでは、実際のカフェで使われる英会話表現も学べることがあります。学校によっては模擬カフェ実習を行い、英語での注文受付から提供までをロールプレイ形式で体験することも。こうした実践的なトレーニングにより、自然な英会話力と接客マナーが身につき、現地で働く際にも自信を持てるようになるでしょう。
バリスタ留学の一般的な費用感

オーストラリアでのバリスタ留学は、通う学校や期間によって費用が大きく異なります。短期集中型のコースから、語学学習を含む長期コースまで選択肢が豊富。コース費用のほか、滞在費や生活費もかかるため、全体の予算を把握しておくことが大切です。
たとえば、入学金に100~250豪ドル(9,800〜2万5,000円)、授業料が1,600~1,850豪ドル(15万7,000〜18万2,000円)、教材費に80~250豪ドル(7,800〜2万5,000円)かかることがあります。このほか、家賃や食費などの生活費として、1ヶ月あたり約2,000豪ドル(20万円)前後が目安です。
バリスタ留学に必要な英語力

バリスタコースの入学条件は学校によって異なりますが、一般的には日常会話レベル(IELTS 4.5〜5.0程度)を目安として考えておくとよいでしょう。入学前に英語力測定テストの受験が必須の学校もあります。
授業のなかでは、コーヒーの種類や作業手順、接客英語などを英語で学ぶため、基礎的な聞き取り力と単語力は必要です。ただし、英語が完璧である必要はありません。先生がゆっくり説明してくれる学校も多く、実技を通して自然と英語が身につくケースもあります。
英語力に不安がある場合
英語力に自信がない方は、語学学校の英語コースと組み合わせて受講するのがおすすめです。まず英語の基礎を学んでからバリスタコースに進むプランを用意している学校もあります。この流れにすることで、コーヒー用語や接客英語も理解しやすくなり、授業をスムーズに進められるでしょう。
バリスタコースがあるおすすめ学校

ここでは、オーストラリアでバリスタコースを提供している人気の学校を3校紹介します。
インパクト・イングリッシュ・カレッジ
この学校のバリスタ・カフェ英語コースは、英語とコーヒー実技の両方を学べる実践型プログラムとして人気があります。授業では、午前中にカフェで使う英語を学び、午後にエスプレッソマシンを使ったトレーニングを行うなど、座学と実技をバランスよく組み合わせています。
また、卒業後に現地カフェのインターンに参加できることも魅力です。学校内で学んだスキルを、実際のカフェで働きながら磨ける貴重な機会となっています。
費用は、5週間コースで2,550豪ドル程度です。
ブラウンズ・イングリッシュ・ランゲージ・スクール
ブラウンズでは「Barista@BROWNS」というコースを開講しており、約5週間かけて理論から実技まで幅広く学べます。
授業では、食品衛生やエスプレッソ抽出、アルコール提供に関する知識など、カフェで働くために必要な内容を体系的に勉強。さらに、キャンパス内には模擬カフェがあり、注文から提供までを実際にシミュレーションしながら学習できます。
費用は、5週間コースで週あたり420〜520豪ドル程度です。
レクシス・イングリッシュ
レクシス・イングリッシュはオーストラリア各地にキャンパスを展開しており、そのなかでもブリスベン校とヌーサ校では短期集中型のバリスタコースが人気です。
このコースは2週間で完結するプログラムで、エスプレッソの抽出やエスプレッソ機器の清掃、顧客とのコミュニケーションなどを実践的に学びます。学内カフェでお客様役の学生に注文を取り、コーヒーを提供する実習も行われるため、実際の仕事に近い経験ができることが特徴です。
費用は、2週間コースで1,199豪ドル程度です。
まとめ:LALALAで留学を成功させよう
オーストラリアのカフェ文化は、世界でもトップクラスのクオリティを誇ります。そんな本場の環境で学ぶバリスタ留学は、コーヒーの専門知識だけでなく、英語力や接客スキルまで身につけられる貴重な経験です。
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