The University of South Australiaは、1991年に設立した南オーストラリアにある大学です。交換留学提携大学数が89校と多く、アボリジニ研究や建築、ビジネス、エンジニアリングなどの研究ができます。学生によるクラブ活動やサークル活動が盛んで、英語や勉強のサポート体制も充実。アデレードはシドニーなどに比べると生活費を抑えやすく、落ち着いて研究に打ち込めるでしょう。1. 学校概要
The University of South Australiaの概要について解説します。
1-1. 基本情報
基本情報は下記の通りです。
1-1-1. 学校の設立年、所在地、アクセス
The University of South Australiaは1991年に設立しました。キャンパスの所在地とアクセスは、以下の通りです。
キャンパス | 住所 | アクセス |
---|
City West campus | Kaurna Building, Adelaide SA 5000 Australia | アデレードでも活気のあるウエストエンド地区にあり、アデレード駅から徒歩で通える |
City East campus | 5005 South Australia, Adelaide | アデレードでもビジネスの中心地にあるキャンパスで、トラムやバスで通いやすい立地 |
Magill campus | UniSA Magill campus, Saint Bernards Road, Magill SA, Australia | アデレード東部郊外の公園内にあり、バスで通える。敷地内の駐車スペースも利用可能 |
Mawson Lakes campus | UniSA Mawson Lakes campus, University Bvd, Mawson Lakes SA, Australia | アデレードの市内中心部から約20分の位置にある。没入型バーチャル教育環境や、ロボット工学などの研究に特化したラボがある |
Whyalla campus | UniSA Whyalla Campus, 111 Nicolson Avenue, Whyalla Norrie, SA 5608 | 南オーストラリアで最大級の地方大学キャンパス。アデレードから約380km離れており、飛行機とバスが定期的に運行している |
Mount Gambier campus | Wireless W Rd, Mount Gambier, SA 5291 | 国立林産物イノベーションハブ研究所を併設。アデレードから約430km離れており、飛行機とバスが定期的に運行している |
1-1-2. 生徒数、国籍比率、日本人比率
The University of South Australiaの生徒数は、3万6,000人以上です。留学生は5,800人で、日本を含むアジアが30%、東南アジアが25%、インドが20%、サウジアラビアが10%、南米が10%という比率。留学生は現在、85ヶ国から訪れています。
1-2. 特徴
The University of South Australiaの特徴は以下の通りです。
1-2-1. 急成長を遂げた名門大学
名門大学には100年以上の歴史を持つ学校が多いですが、The University of South Australiaは設立からまだ40年未満です。しかし、特に直近の26年で急成長を遂げており、「世界の設立50年以下の最も成功している大学トップ50」にランクインしました。
大きく成長している環境に身を置くことで、刺激を受けながら自分の研究を深められるでしょう。
1-2-2. 交換留学提携大学数が多い
The University of South Australiaは交換留学提携大学が89校あり、24ヶ国以上に渡ります。そのため、非常に多くの国からの留学生とコミュニケーションできるでしょう。
アジアだけでなく南米や中東など、普段の日本での生活ではなかなか接点を持てない地域の方と触れ合うことで、視野を広げたり将来海外で働くときの役に立ったりします。
1-2-3. 専門家の意見を取り入れた教育
The University of South Australiaでは、各分野の最前線で活躍する専門家の協力を経て、教育プログラムを設定しています。机上の空論ではなく実際の現場が考慮された内容なので、卒業生は学校を出てすぐに活躍できるスキルを身につけられるのです。
また、南オーストラリアエリアで唯一、医療用放射線、作業療法、薬学、理学療法、環境毒物学、マーケティング、新聞・雑誌の分野で学位を授与しています。
2. 提供コース
The University of South Australiaの提供コースについて解説します。
2-1. 主な学部課程
主な学部課程は、以下の通りです。
2-1-1. 先住民とオーストラリア研究
オーストラリアには、アボリジニと呼ばれる先住民が暮らしています。このコースで学ぶのは、彼らの社会や政治、文化についてです。アボリジニの文化研究と言語学の研究において南オーストラリア州で第1位を獲得しており、過去と現在の社会・文化について幅広く研究できます。
卒業生は、プロジェクトオフィサーやコミュニティサービス担当者、役員など、幅広い業界や事業分野で活躍していますよ。
2-1-2. 建築
建築コースでは、持続可能な建物を作るために必要な基本的スキルと知識を学びます。そのほか、コミュニケーションやテクノロジー、文化、自然環境と人工環境の関係性について学べる点が特徴です。専用のデザインスタジオや24時間365日アクセスできるワークショップなど、学びを深めるのに役立つ施設を利用できます。
卒業生ネットワークは世界中に広がっており、小規模な建築事務所から国際的な一流建築事務所まで、多岐に渡りますよ。
2-1-3. 芸術
芸術コースではダブルメジャー制度を採用しており、異なる2つの分野について研究できます。具体的には、以下が対象です。
・先住民研究
・応用言語学
・創作と文学
・文化研究
・歴史と世界政治
・言語(フランス語/イタリア語/日本語)
・法律、政策、政治
・心理学
・社会学
・犯罪学と刑事司法
卒業後の進路は多岐に渡り、例えば歴史と国際政治や言語学を組み合わせて、政府や外交の現場で働けます。また、社会学と応用言語学を専攻して政策立案に携わったり、司法や安全保障に関する機関で働いたりすることも可能です。
2-1-4. ビジネス
ビジネスコースでは、経営、マーケティング、会計、経済学、起業家精神などについて学びます。マーケティングや不動産、金融、デジタルビジネス、観光といった多くの専門分野が用意されており、学生は自分の求めるキャリアにあった分野を研究できるでしょう。
卒業生は、経営やマーケティングなど多様な業界で活躍しています。
2-1-5. エンジニアリング
エンジニアリングコースでは、土木や建設管理、電気工学、メカトロニクス、機械工学などについて学びます。The University of South Australiaの工学研究は世界トップクラスの評価を受けており、インターンシップやゲストによる講演、現場訪問などを通じて、即戦力となるスキルを磨けるでしょう。
卒業生は、自動車メーカーで車づくりに携わったり、水資源管理を専門とするエンジニアになったりといった実績があります。
2-2. その他の課程
その他の課程については下記の通りです。
2-2-1. 大学院課程
大学院では、主に下記の分野について研究できます。
・先住民研究
・会計と財務
・建築
・航空
・コミュニケーション/広報
・サイバーセキュリティ
・デザイン
・教育と指導
・エンジニアリング
・環境科学
・人事管理
・情報技術
・法
・看護と助産
・理学療法
・心理学
・観光とイベント管理
実力を持つ講師陣と潤沢なオンライン学習ツールで、修了後に現場で活かせる知識を効率的に深く学べます。
2-2-2. 研究学位
研究学位とは、専門分野に関するテーマを研究するプログラムです。世界トップクラスの研究者から指導を受けながら、新しい知識を生み出します。研究学位を取得することで、専門家としてのキャリアを築けるでしょう。
プロジェクト内容は多岐に渡り、具体的には「木材加工における相互運用性の向上による欠陥自動検出と等級分け」や「精密医療の臨床応用を支援するデジタル臨床意思決定支援システムの評価」などがあります。
3. 入学情報
The University of South Australiaの入学情報について解説します。
3-1. 入学条件
入学条件は、以下の通りです。
3-1-1. 英語力要件
留学生は、以下のような英語能力が求められます。
・指定されたテストに合格する
・アカデミック英語プログラムを修了する
・指定された代替要件を満たす
The University of South Australiaでは、以下の英語テストが能力証明として認められています。どのくらいの点数が必要かは、エージェントに確認するかコースの窓口まで問い合わせましょう。
・IELTS
・ピアソン英語テスト(PTE)
・TOEFL iBT
・Cambridge C1 Advanced
・職業英語テスト(OET)
なお、英語の入学要件を満たしていない場合は、提携している南オーストラリア大学付属英語学校(CELUSA)、または南オーストラリア大学が承認した他の学校で、英語パスウェイ プログラムを受講できます。
3-1-2. 資金証明
The University of South Australiaに入学するには、資金証明が必要です。出願者がオーストラリア滞在中に自分自身や家族の旅費、大学への授業料、生活費を支払えるだけの十分な資金を持っていることを大学に示さなくてはなりません。
過去3ヶ月以内に発行された原本または認証済みの英語書類を提出し、1年間で必要になる金額がすでに手元にあることを証明しましょう。
3-2. 入学手続き
入学手続きは以下の通りです。
3-2-1. 申請方法
まずは何を学ぶか考え、コースを決めます。次に英語要件と資金証明について確認し、ガイドラインを読みましょう。自分で申し込む場合は、公式サイトからオンライン申請可能。なお、出願料は不要です。
3-2-2. ビザの申請
学生ビザを取得するには、予定期間内にプログラムを修了しなくてはなりません。予定期間は1学期あたり18単位の履修を前提としており、入学許可書(CoE)に記載されています。
ビザを継続するには、コースを問題なく進めることが必要。大学側は、学業成績要件を満たさない学生を内務省に報告する義務があります。これにより入学確認書が取り消され、学生ビザに影響が出ることもあるので注意しましょう。
また、住所を変更する場合は7日以内に報告が必要です。さらに、すべての留学性は海外留学生健康保険(OSHC)への加入が義務付けられています。
4. キャンパスライフ
4-1. 施設・設備
施設・設備は以下の通りです。
4-1-1. 図書館
幅広い分野の書籍があり、資格資料や電子資料も豊富です。また、Flinders UniversityとUniversity of Adelaideの図書館を利用できます。
4-1-2. スポーツセンター
キャンパスにあるマジルスポーツセンターとモーソンレイクスポーツセンターにて、屋内外のスポーツやレクリエーションを楽しめます。
4-1-3. 学生寮
アデレードの中に学生寮があります。アデレード駅やトラムの停留所からほど近く、各地へのアクセスが優れていますよ。
寮費には光熱費やWi-Fi通信費なども含まれており、エアコンや家具などがついていてすぐに入寮可能です。勉強をするためのエリアやコミュニケーションを取るためのラウンジなどがあり、バーベキュー設備付きの屋外テラスも併設しています。
4-2. 交流・イベント
交流・イベントは以下の通りです。
4-2-1. 学生自治会によるクラブやサークル
The University of South Australiaには、たくさんのクラブやサークルがあります。ホッケーやバスケットボール、バドミントンといったスポーツのほか、芸術やアニメ、インテリア、読書をテーマにしたクラブも。また、日本文化クラブもあるので、日本に興味がある学生と友達になれるでしょう。
4-2-2. 一年を通して開催される多彩なイベント
The University of South Australiaでは、年間を通じてさまざまなイベントが開催されます。多様なトピックをテーマにしたクイズ大会や、キャンパスで無料の食べ物や飲み物を楽しむ会、いろいろな国のパフォーマンスが行われる多文化フェスティバルなどがありますよ。
4-3. 周辺環境
周辺環境については以下の通りです。
4-3-1. アデレードでの過ごし方
町全体はおしゃれで優雅な雰囲気があり、日本人が少ないです。世界の住みやすい都市ランキングにランクインしており、シドニーなどと比べると生活費を抑えやすいでしょう。
4-3-2. 近隣の観光スポット
アデレードのおすすめスポットといえば、南オーストラリア美術館です。絵画や陶器などがあり、3万5,000点以上が展示されています。同じエリアには南オーストラリア博物館もあり、入場無料で化石や先住民文化などを勉強できますよ。
1904年に建てられたセント・ピーターズ教会は街のシンボルで、ステンドグラスやオルガンは一見の価値ありです。郊外のスポットとしては、ワイン産地であるマクラーレン・ベールやカンガルー島もおすすめですよ。
5. 留学生サポート
The University of South Australiaの留学生サポートについて解説します。
5-1. 学習支援
学習支援は以下の通りです。
5-1-1. 英語教育サービス
The University of South Australiaでは、留学生でも学位を問題なく取得できるよう、さまざまな英語教育コースが準備されています。
5-1-2. 学業アドバイザー
学業に必要なスキルを身につけるため、学業サポートサービスが用意されています。ワークショップやオンライン相談などを通じて、学位を取得するために必要な知識を得られるでしょう。
5-2. 生活サポート
生活サポートについては以下の通りです。
5-2-1. カウンセリング
学生が学業について悩みを抱えたとき、相談できるサービスがあります。カウンセラーはキャンパス内に常駐しているため、いつでも悩みを話せますよ。また、電話やメールでの相談も可能です。
5-2-2. IT相談サービス
授業や課題を進めるにあたり、ITで困っているときに利用できます。データネットワークや電話システム、メールやインターネットアクセスで問題があるときに相談しましょう。
5-2-3. 奨学金制度
The University of South Australiaでは毎年、複数の奨学金が提供されます。例えば、財務や会計を研究する生徒には「ビジネスにおける高度なファイナンスプログラム助成金」が、現代美術を学ぶ学生には「オーウェン・アンド・アン・ブロートン芸術助成金」があります。
6. 卒業後の進路
The University of South Australiaの卒業後の進路について解説します。
6-1. 就職実績
就職実績は以下の通りです。
6-1-1. 就職率と主な就職先
The University of South Australiaは学生の就職サポートに注力しており、就職率は91%。就職先は、教育機関やエンジニア、映画やテレビなどのエンターテインメント、人材サービスなど幅広いです。
6-1-2. キャリアハブで求人をチェック
キャリアハブでは、The University of South Australiaの卒業生を探している求人票をチェックできます。ほかにも、就職活動の助けとなるアクティビティを利用できるため、積極的に活用しましょう。
6-2. キャリアパス
キャリアパスについては以下の通りです。
6-2-1. 学部によってインターンシップを経験できる
ビジネス専攻している学生は、最終学年にインターンシップを受けられます。大学のあるアデレードに本拠地を置く企業や、支社を置いて進出している企業とのコネクションを活かしており、実際に卒業生は地元企業に就職するケースも多いです。
6-2-2. 卒業後も受けられるキャリアサポート
The University of South Australiaのキャリアサポートは、在学中だけでなく卒業後も利用可能です。就活に役立つ動画やキャリアプランのサポート、面接の準備におすすめのツールなどを利用でき、履歴書やカバーレターの作成もサポートしてもらえます。
キャリアテストや自己分析テストでは、問題解決能力やプレゼンテーション能力を磨けるでしょう。オーストラリアで職探しをする際は、ぜひ活用してみてください。
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授業料
The University of South Australia(南オーストラリア大学)は1年間で$25,300 ~です。授業料の詳細は以下よりご確認ください。授業料詳細はこちら
学校概要
地域 | アデレード |
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住所 | City West campus Kaurna Building, Adelaide SA 5000 Australia
City East campus 5005 South Australia, Adelaide
Magill campus UniSA Magill campus, Saint Bernards Road, Magill SA, Australia
Mawson Lakes campus UniSA Mawson Lakes campus, University Bvd, Mawson Lakes SA, Australia
Whyalla campus UniSA Whyalla Campus, 111 Nicolson Avenue, Whyalla Norrie, SA 5608
Mount Gambier campus Wireless W Rd, Mount Gambier, SA 5291 |
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学生数 | 3万6,300人 |
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国籍割合 | アジア30%、東南アジア25%、インド20%、サウジアラビア10%、南米10% |
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日本人比率 | 1% |
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日本人スタッフ | なし |
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学校内施設 | 図書館、スポーツセンター、学生寮など |
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キャンパス | City West campus City East campus Magill campus Mawson Lakes campus Whyalla campus Mount Gambier campus |
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入学日 | 2月、7月 |
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入学条件 | IELTS ピアソン英語テスト(PTE) TOEFL iBT Cambridge C1 Advanced テスト 職業英語テスト(OET) |
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