オーストラリアの都市ごとの季節別服装。冬は意外と寒い!?

前置き

 

 

旅行先としてだけでなく、留学やワーキングホリデーの行き先として常に上位人気の国オーストラリア。オーストラリアというと、ケアンズ近くのグレートバリアリーフや、サンシャインコースト、ゴールドコーストの海、サーフィンなどのマリンスポーツのイメージが強く、暖かい国と思っている人も少なくありません。 しかしそれはエリアによって大きく異なります。荷物の量を大きく左右する服選びは、海外生活を上手に過ごすための重要なポイント。そこで今回はオーストラリアの服装について、まとめたいと思います。

エリアごとの気候

 

 

オーストラリアの国土は日本の20倍以上。日本でさえ北海道と沖縄で大きな気候の差があることを考えると、オーストラリア国内にも同様のことがあるのは想像がつくと思います。中でも日本人にとって特徴的なのは、日本と季節が「真逆」という点です。

 

オーストラリアでは、9月~11月が春、12月~2月が夏、3月~5月が秋、6月~8月が冬。日本と同様に四季を感じられるエリアもあれば、あまり季節の変化を感じない通年温暖なエリアもあります。ここからは主要都市や観光地の気候をご紹介します。

ケアンズの気候

日本から最も近い都市で、LCCの直行便も出ているケアンズは、グレートバリアリーフなどの世界遺産の入り口となる都市として知られています。気候は年間を通して温暖で、低くても日中の気温は25度程度まで上がります。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温30度以上、最低気温18度程度

 

夏(12月~2月):最高気温30度以上、最低気温23度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温30度前後、最低気温20度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温25度程度、最低気温16度程度

 

11月頃~3月頃までは雨季となるので、日本の梅雨時期のようにジメジメと蒸し暑くなります。ただ、雨は1日中降っているというよりも短時間に急激に降るスコールが多いことが特徴。オーストラリアの人は傘を持たない、ささない人が多いですが、雨季にケアンズで留学生活を予定している人は折りたたみ傘を常備していると便利です。

 

最低気温でも寒いとまではいかないので、そこまで厚手の服装になることはありませんが、外国人は日本人よりも暑がりな人が多く、語学学校内などの冷房が効きすぎていてかなり寒く感じることがあります。外の気温に関係なく、薄手のセーターやパーカーなど持っておくことをおすすめします。 また、朝晩はひんやり冷え込むこともあるので、サッと羽織れるものがものがあると便利です。

ブリスベン/ゴールドコースト/サンシャインコーストの気候

ケアンズと同じクイーンズランド州にある、オーストラリア第三の都市ブリスベンと、サーファーズパラダイスで有名なゴールドコースト。ケアンズより少々気温は低いですが、年間を通して温暖な気候です。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温25度前後、最低気温15度前後

 

夏(12月~2月):最高気温30度程度、最低気温22度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温25度前後、最低気温18度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温20度程度、最低気温12度程度

 

365日の内、300日が晴天と言われるほど気候に恵まれたエリアです。オーストラリア全般に言えることですが、日本に比べて紫外線が非常に強いので、サングラスや日焼け止め、日傘など、長時間外に出る時は曇りの日であっても対策を心がけましょう。オーストラリアの中でも晴れの日が多いエリアなので、特に十分な注意が必要です。

 

このエリアもスコールが時々あります。短時間に集中的に降ってまた晴れるようなイメージなので、学校が終わって急に雨が降り始めても、どこかで雨宿りしていればすぐに晴れ間が戻ります。冬服は不要ですが、海沿いなど風が強いことも多いので、肌寒い日は日中でも半そではツライかもしれません。

 

また、語学学校に通う人は、ケアンズ同様冷房の温度問題を感じるでしょう。多くの生徒が半そで・短パン・サンダルのような格好で授業を受けますが、同じような格好でいると、特に日本人女性は寒さを感じることが多々あると思います。

 

雨が少ないこともあり、このエリアにホームステイに行くと、ホストファミリーからシャワーは何分まで、洗濯は週に1回してほしいと言われることもあります。

シドニーの気候

オーストラリア第一の都市です。最も人口が多く、オーストラリア経済の中心地でもあるシドニーは、ケアンズやブリスベンよりも南に位置しています。日本のように四季を感じられるエリアです。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温23度前後、最低気温12度前後

 

夏(12月~2月):最高気温30度以上、最低気温18度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温23度前後、最低気温14度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温17度程度、最低気温10度以下

 

日本と比べると暑すぎず、寒すぎず推移していきます。冬は特に寒い時期でも、中心地に雪が降るようなことはありませんが、セーターやコートは欲しいところです。夏も平均的には日本の残暑に比べると過ごしやすい気温ですが、時に40度近くまで上昇する日もあり、晴れていれば体感温度はかなり高くなります。 1年間留学するとしたら、夏服は充実させ、冬服は程々に。コートが1つあると心強いです。

メルボルンの気候

シドニーに次ぐオーストラリア第二の都市です。シドニーから飛行機で1時間程度南下したところに位置しています。テニスの全豪オープンやF1のオーストラリアグランプリの開催地、オーストラリア最大のワイナリーエリアとして有名。シドニー同様、四季を感じられるエリアです。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温20度前後、最低気温10度前後

 

夏(12月~2月):最高気温30度以上、最低気温15度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温20度前後、最低気温10度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温15度程度、最低気温5度前後

 

どの季節もシドニーに比べて少々気温は低いです。メルボルンは「1日の中に四季がある」と言われており、朝晩と日中の気温差が大きい日はめずらしくありません。学校の通学時間は寒かったのに、帰りは猛暑を感じるようなことは多々あるでしょう。

 

夏場は最高気温が25度だと思ったら、翌日は37度の予報になっていることもあるくらい日によって波があります。冬場は雪が降る程ではありませんが、朝晩はダウンコートがあっても良いくらい冷え込みます。1年間留学する場合は、すべての季節に適応できる服装が必要です。

アデレードの気候

メルボルンから飛行機で西へ1時間程度行った南オーストラリアにある都市です。日本人滞在率が低く、日本語になるべく触れずに留学したい人にとって穴場として注目を集めています。ワイナリーも有名なので、ワイン好きの人にも人気です。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温23度前後、最低気温12度前後

 

夏(12月~2月):最高気温30度程度、最低気温16度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温23度前後、最低気温13度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温18度程度、最低気温10度以下

 

シドニー、メルボルン同様四季のあるエリアです。どちらかと言うとメルボルンよりの気候ですが、メルボルンほど変化は激しくありません。冬の時期もメルボルンほど冷え込みはしませんが、コートやマフラーは欲しいアイテム。

パースの気候

シドニーやメルボルンから飛行機で6~7時間西に位置する、オーストラリア第四の都市です。きれいな海と穏やかな雰囲気、温かい人柄が人気で日本人からも人気を博しています。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温25度前後、最低気温13度前後

 

夏(12月~2月):最高気温30度以上、最低気温17度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温26度前後、最低気温14度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温18度程度、最低気温10度以下

 

シドニーのように暑すぎず、寒すぎず推移していきます。冬場に雨が多くなることもあり、朝晩は特に冷え込みますが、ダウンコートを着こむほどではありません。夏は湿気が無く、カラッと乾燥していて、Tシャツに短パンで十分過ごせます。

ホバートの気候

メルボルンから飛行機で1時間ほど南下したタスマニア島の中心地ホバートは、日本でいう北海道と表現する人が多い都市です。野菜や果物の産地として有名で、自然が豊かなエリアです。日本人が少ない留学地として、ファームジョブをしたいワーホリの人たちから人気です。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温17度前後、最低気温8度前後

 

夏(12月~2月):最高気温22度程度、最低気温15度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温17度前後、最低気温9度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温12度程度、最低気温5度程度

 

オーストラリア国内の中で最も平均気温が低い都市です。夏場の日中は晴れていれば暖かいですが、それ以外の時期は肌寒さを感じるでしょう。セーターやコート、マフラーなどの冬仕様の服装で行きましょう。

エアーズロック(ウルル)の気候

オーストラリアの観光地として非常に知名度の高いエアーズロックは砂漠地帯に位置しており、夏場の最高気温は35度程度まで上昇します。

 

<気温の目安>

 

春(9月~11月):最高気温30度前後、最低気温15度前後

 

夏(12月~2月):最高気温35度程度、最低気温20度程度

 

秋(3月~5月) :最高気温28度前後、最低気温13度程度

 

冬(6月~8月) :最高気温20度程度、最低気温5度程度

 

エアーズロックに限ったことではありませんが、オーストラリアの自然豊かな場所はハエがとても多いです。真夏であれば、Tシャツ一面ハエまみれになることもあるくらいの量です。もし、観光に行く場合は畑仕事で使うような顔のネットがあると便利です。

どれくらいの量、服を持って行くべき?

 

 

前述した通り、オーストラリアは場所と時期によって気候が大きく異なります。いつどこに行くかによって選ぶ服も変わると思いますが、いろいろな都市を周りたいと思っている人はどの季節にも対応できるよう準備をした方が良いでしょう。もしくは、暖かい時期を狙って転々とするというのもひとつの手段。そうすれば、身軽で移動できる上に現地での出費も抑えることができます。

 

荷物は1年間の長期留学としても移動することを考えて、スーツケース1つとリュック1つで収まる量がおすすめ。日本からLCCの飛行機を使う場合、エコノミーで預け入れ荷物の重量上限が20キロ程度です。20キロ以内であれば追加の出費が不要なので、この量を目安にすることがおすすめです。

オーストラリアのファッション事情

 

 

オーストラリアの男性は、夏場は半そで・短パン・サンダルの格好が一般的で、冬はセーターやジャケット、コートなど特段日本人との違いはありません。一方女性は、夏場は特に露出が多いものを着ている人が多く、週末ドレスアップしている人たちも、日本ではなかなか見ないようなセクシーな格好をしています。

 

そういったものが多く売られているかというと、そういうわけではありません。都市部ではユニクロや無印良品、ZARA、H&Mなどがありますので、日本人に着慣れたものも購入可能です。厚手の服を持って来なかった場合も心配いりません。また、オーストラリア特有のファッションは特に存在せず、みんな好きなものを好きなように着ています。

 

シドニーやメルボルンだと個人経営のアパレルショップも多くありますが、細身の日本人男性に合う服は少ないです。オーストラリアの男性は身体が大きい人が多いので、日本製のSやXSサイズがちょうど良い人にとっては、服を購入できる場所が限られてしまいます。 細身の人で服にこだわりがある人は、現地調達に頼らない方が良いと思います。

 

また、高級なレストランに行くことがあった時などに気になる「ドレスコード」ですが、オーストラリアはそこまでうるさくありません。さすがに短パン・サンダルではNGなところもありますが、かっちりフォーマルに、スーツにネクタイで行く必要はありません。男性なら襟付きシャツに革靴、女性ならワンピースで十分です。

まとめ

 

 

いかがでしたか。オーストラリアのどこにいつ行くかで気候が違うので、それによって服装が変わるのはもちろんですが、服装に関しても自由なスタイルであることがオーストラリアの特徴です。日本では人目を気にして着ないような奇抜なデザインや大胆な服装も、オーストラリアの雰囲気であれば挑戦できるでしょう。自分のしたいオシャレを存分に楽しめることも、オーストラリア生活の大きな魅力です。

永井将馬

オーストラリアのメルボルンにワーキングホリデーで渡航しました。メルボルンでは語学学校で一般英語を学び、市内にあるユニクロでアルバイトを経験。休日には職場のオーストラリア人と出かける事が多く、現地の人の視点でメルボルンの魅力を感じる事ができました。アメリカ留学の経験もありますので、アメリカとオーストラリアの違いもお話できます。

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