オーストラリアの治安は良いの?悪いの?

前置き

 

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2017年の1年間に43万4600人の日本人が訪れているオーストラリア。日本人渡豪者数は4年連続で上昇しており、2020年には70万人が目標となっています。主要都市間の直行便の増加も追い風となり、旅行会社が発表する人気旅行先ランキングでは、アジア諸国やアメリカ、ヨーロッパに並び、度々トップ10にランクインしている人気国。自然豊かで、海がきれい、動物がたくさんいるなど、なんとなく治安が良いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?今回はオーストラリアの治安に焦点を当てて、まとめたいと思います。

オーストラリアの治安は良い

 

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最初に結論を言うと、オーストラリアの治安は「良い」に分類されます。 これは、世界平和度指数(GPI)と呼ばれる、世界各国の治安の良し悪しを「殺人の数」、「テロの可能性」、「内戦の数」といった24の指数から数値化したデータを基に、ランキングされたものから結論付けています。

 

世界に196カ国ある中で、オーストラリアは12位とかなり上位。治安が良い国として知られている日本は11位なので、日本とほぼ同じと考えればイメージしやすいのではないでしょうか。

 

ちなみに、世界1位はアイスランドで2008年から1位を守り続けています。2位には、オーストラリアのすぐ隣のニュージーランドが選ばれています。逆に治安があまり良くなさそうなアメリカは114位。

オーストラリアと日本の治安を比べてみる

 

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ランキングの差は1つなので、なんとなく安心感はあるかもしれませんが、日本とは文化や習慣、法律も違うので、日々起こりうる問題や事件にも違いがあります。治安をさまざまな観点から、日本との比較を交えご紹介していきます。

殺人発生率

国連の犯罪調査統計データによると、オーストラリアは世界164位。日本は194位の発生率となっています。 テレビで毎日のように殺人事件のニュースを観る日本でも世界トップクラスで発生率が少ない、ということを考えると少し多いように感じるかもしれませんが、オーストラリアも十分少ない国に入ります。

 

また、オーストラリアも日本同様、一般人が銃を所持するには厳しい規制があり、基本的に所持ができません。銃社会ではないことは同じです。

麻薬、ドラッグ、大麻問題

日本同様、麻薬の取り締まりは非常に厳しく、製造・販売・所持・使用、どれも禁止されており、違反者には厳しい刑罰が科せられています。しかしながら、日本外務省の案内によると、オーストラリア国内の麻薬に関連した犯罪は増加傾向にあるとされています。とは言え、人目のあるところで堂々と麻薬をやっているようなことはありませんので、ご安心ください。日本のように、ごく一部の人たちの間で蔓延しているイメージです。

 

大麻(マリファナ、ガンジャとも呼ばれる)についても同様に禁止されていますが、大麻は日本に比べて安価で流通も多く、手に入りやすい環境のようで、吸っている人は多くいます。その辺の大学生でも所持していたりします。

 

麻薬に比べて依存性が少なく、そこまで危険なものではないような印象を与える記事や意見もあり、現地で手を染めてしまう日本人も多々いるようですが、違法行為なので見つかれば当然処罰されます。身体に害もありますので、誘われても絶対にやらないよう意思を強く持ちましょう。

飲酒の問題

日本よりもオーストラリアのような海外の方が、飲酒に対して派手なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。実際、国民1人当たりのアルコール消費量はオーストラリアが世界26位。日本は64位なので、オーストラリア在住の人の方がよく飲んでいることになります。

 

楽しいことである一方、飲んだ量に応じて事件や問題が多そうなものですし、生活している中で身近なものなので、飲酒に関わる治安の良し悪しは抑えるべきポイントです。

 

そんなオーストラリアの飲酒における治安は「良い」と言えます。何も知らずに渡豪すれば、日本人が現地の治安を乱す原因になってしまう可能性も。それは、オーストラリアは飲酒に対して適切なルールを設けており、問題を未然に防ぐ環境が整えられているからです。以下、内情を具体的にご紹介します。

 

まず、コンビニやスーパーでお酒の販売がありません。お酒の販売をしている、日本で言うところの酒屋をオーストラリアでは「ボトルショップ」と呼びますが、そのボトルショップでのみ、お酒の購入が可能です。22時には閉まる店がほとんどで、年齢確認も徹底されており、身分証明書が無ければ入店すらできないこともあるくらいです。日本のようにいつでもお酒が手に入る環境ではありません。

 

繁華街に行っても、朝までやっている居酒屋のような店はほとんど存在しません。オーストラリアで居酒屋を経営している人によると、営業時間にもライセンスがあり、営業時間を店独自で決めることはできないようです。アルコールを扱う店が、朝までの営業ライセンスを取得するのは非常に難しいようです。

 

店で飲んでいるお客さんに対し、店員が飲み過ぎていると感じた場合は、それ以上オーダーしてもお酒の提供をしてもらえませんし、そのような状態でほかの店に行ったとしても入店を拒否されます。グループの内の1人でも酔っていると判断されれば、そのグループごと入店NGと言われます。

 

レストランや家、一部許可されたエリア(公共のBBQ施設など)以外、公共の場所での飲酒は禁止で、警官に見つかれば、罰金、没収もしくはその場ですべてのアルコール飲料を流し捨てることを命じられます。

 

日本では夏場に海に行ってビーチで飲んだり、花火大会を見ながら飲むというのは一般的なことですが、オーストラリアで同じことをすると、思いがけず制裁を受けることになりますので注意が必要です。

 

このように、節度を持った飲酒文化が根付いている背景には、RSA(Responsible Service of Alcoholの略)=「酒類販売資格」というものが影響しています。 講義とテストを受験し、オーストラリアの飲酒に関する法律を理解したと認定された人に与えられる資格です。お酒の販売・提供に関わるすべての店、ボトルショップだけでなく、お酒を提供する店(レストランやバー、カフェ)と、そこで働く人のすべてが対象で、飲食店であればキッチン職のように直接お酒の提供をしないポジションであっても取得が義務付けられています。 オーストラリアで就業するすべての人が対象ですので、日本人がワーキングホリデーで渡豪し、居酒屋で1か月間働くだけ、という場合でもRSAが必要です。

 

国が規制し警官がそれに準じて活動していることに加え、ボトルショップやレストランで働く人たちが抑止力になっていることが、飲酒に関わる治安悪化を防ぐ大きな要素になっています。

 

どこの国でも飲酒による問題や事件は後を絶ちませんが、今日本人の飲酒マナーについて来日した外国人から疑問の声が多く挙がっています。大声で騒いだり、公共の場所で吐いたり、泥酔して道や駅で寝ていたり。許容量を超えてなお飲酒し、自身をコントロールできない状態になっている人を確かによく見かけます。

 

海外だからと気が大きくなり羽目を外す人も多々いますが、現地のルールや習慣を尊重し、節度を持った飲酒を心がけましょう。ちなみに、オーストラリアでは18歳~飲酒可能です。

喫煙の問題

オーストラリアは喫煙撲滅に積極的で、喫煙についてもルールがしっかりと設けられています。 日本でも一昔前に比べて禁煙や分煙が進んでいますが、居酒屋、焼き鳥屋、焼き肉屋と喫煙可能なお店はいくらでもあります。一方オーストラリアは、喫煙可能なお店はほとんどありません。バーのようなお酒をメインで扱うお店で、テラス席があれば喫煙できるところもありますが、店内で喫煙できるところはありません。外にスモーキングエリアが設けられていますが、数は少ないです。歩きタバコも禁止。

 

タバコに火を付けてから灰皿を頼む人がいますが、くれぐれも店内でやらないよう注意してください。

 

タバコの購入はコンビニやスーパーで可能です。1箱20$前後(約2,000円)と高価なこともあり、道ですれ違う見ず知らずの人から「タバコ1本くれないか?」と話しかけられることがよくあります。もらえると思うとどんどん要求してくる人もいるので、常に拒否した方が無難です。 なお、オーストラリアでIQOSは販売していません。

ゴミの問題

日本では毎年夏になると湘南あたりのビーチに散乱するゴミや、先日大きく報道された渋谷ハロウィン後の無数に捨てられたゴミが問題になることが多々ありますが、オーストラリアはゴミ問題についてもしっかり対策をしています。

 

街の歩道には100メートル間隔くらいでゴミ箱が設置されていて、ポイ捨てをしない工夫がされています。日々回収されているので溢れかえってることはありません。治安とどのような関係がある?と感じるかもしれませんが、治安が悪化するまでの経緯は、ゴミのポイ捨てなどの軽微な犯罪に始まり、それが当たり前になると住民のモラルが低下し、大きな犯罪にも繋がりやすくなると「割れ窓理論」という環境犯罪学では考えられています。

 

いわゆる普通のゴミ箱から最近では、ゴミ箱内のゴミの容量が表示される機械式のものにリニューアルしているところもあり、街の美化に取り組んでいる国です。

性犯罪

日本に比べると強姦の発生率は高いようです。オーストラリアは同性愛者も多いからか、女性だけでなく、男性も被害に遭うことが報告されています。人目の少ない夜道には注意が必要です。 日本では「盗撮」や「痴漢」が多くありますが、そういった犯罪はありません。

交通の問題

オーストラリアも車社会です。国際免許を持っていれば日本人も運転できます。右ハンドルなので日本人でも運転しやすく、交通ルールは日本と同じようなものと思って問題ありませんが、日本よりもかなり厳しく規制されており、安全運転が徹底されています。 特にスピード違反には厳しく、2キロオーバーでも捕まります。日本だと、80キロ制限の高速道路を100キロで走る車は数え切れないほどありますが、オーストラリアでは、すべての車がきっちり80キロで走行します。知り合いの日本人は何人もスピード違反で捕まっており、ある人は1日2回捕まったほど。シートベルトをしていなかったり、走行中に携帯で電話していると、こちらも違反で罰金の対象。罰金は非常に高額なので、安全運転を徹底しましょう。

 

余談ですが、オーストラリアでは配達のアルバイトもよく募集していますが、仕事中の運転によるスピード違反はさらに厳しく、罰金の額が違います。数キロオーバーしただけで日本円で10万円を軽く超える罰金が科せられます。

 

少し厳しすぎるようにも感じるかもしれませんが、昨今日本で問題になっている煽り運転などの交通トラブルを未然に防ぐものであり、安全の確保にはこれくらいの厳しさが必要なのかもしれません。

入れ墨(タトゥー)

日本で入れ墨というと、暴力団の人が入れるもののようなネガティブなイメージが強いですが、オーストラリアではファッションの一部として非常に一般的。警察官など公務員でも入れているくらい、多くの人に浸透しています。タトゥーだらけでピアスもたくさん付けているような人もよく見かけるので、少し怖さを感じるかもしれませんが、警戒する必要はありません。

軽犯罪

スリ、ひったくり、空き巣、置き引き、車上荒らしといった軽犯罪は、日本と比べると多く発生しているようです。レストランやカフェで少し席を離れる時など、貴重品をしっかり持って行動するようにしていれば問題ありません。

 

また、オーストラリアでは、歩行者の信号無視が非常に多いです。横断歩道のないところを渡る人も多くいますが、どちらも罰金の対象ですので真似しないようにしましょう。

ホームレス問題

オーストラリアにもホームレスはたくさんいるのですが、日本のホームレスの人と違い、お金をくれないか?と話しかけてきます。オーストラリア政府はホームレスに対して、補助金を支給していますが、この補助金や道行く人から得たお金でタバコや酒、大麻、麻薬を購入していることが問題視されています。声をかけられたとしても言葉がわからないフリをするなどして、関わらないようにしましょう。

まとめ

 

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いかがでしたか?少なからず犯罪はあるので、絶対安心ということはありませんが、普通に生活をする上でオーストラリアの治安は良好です。特にオーストラリア第2の都市メルボルンは世界で最も住みやすい街と評されているほどの街。文化や習慣、ルールを理解していれば、安全な充実した日々を過ごせますよ。