オーストラリアの世界遺産!文化と自然が織りなす全19カ所リスト

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留学やワーキングホリデーで人気のオーストラリア。せっかくオーストラリアに行くなら観光もしたいけど、広すぎてどこに行けばいいのかわからない…という方もいるのではないでしょうか。 オーストラリアは日本の国土の約20倍。広大な大地には文化と自然が織りなす世界遺産が多数存在します。 本記事では、オーストラリアにある世界遺産の全19カ所をご紹介いたします。行ってみたい!と思える世界遺産が見つかるでしょう。 オーストラリアに行く際にはぜひ参考にしてみてください。

 

1.世界遺産について

 

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1-1.世界遺産とは何か 

まずはじめに世界遺産とは、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」で「顕著な普遍的価値」を持つと認められた物件のことです。 世界遺産条約は1972年のユネスコ総会で採択されました。 人類が後世に財産として共有すべきものとして、損傷や破壊などから保護するために生まれました。 2018年2月現在、193カ国が締結しています。

1-2.世界遺産の分類 

  世界遺産は下記の3種類に分けられます。 その内、紛争や自然災害、環境破壊などの理由によって保存の危機にさらされている世界遺産を「危機遺産」と言います。2018年現在、その数は54件にも及びます。

1-2-1.文化遺産

文化遺産とは、記念物、建造物群、遺跡などを言います。3つの中ではもっとも件数が多いのが特徴です。2018年現在、845件が登録されています。

1-2-2.自然遺産

自然遺産とは、自然景観、生態系、絶滅の危機がある動植物の生息や生息地などを言います。2018年現在、209件が登録されています。

1-2-3.複合遺産

複合遺産とは、文化遺産と自然遺産の両方を兼ね備えたものを言います。登録件数は2018年現在、38件と一番登録が少ないのが特徴です。

1-3.オーストラリアの世界遺産の特徴

2018年現在、世界遺産の総数は1092件です。その内オーストラリアは19件の世界遺産が登録されています。内訳を見ると、文化遺産が3件、自然遺産が12件、複合遺産が4件。世界遺産を保有する国は167カ国あり、世界第14位の件数を誇ります。 オーストラリアの世界遺産の特徴としては、自然遺産の多さが挙げられます。国土は日本の約20倍にもなり、様々な地域で広大な自然を活かした世界遺産が確認できます。全19カ所を1つずつ見ていきましょう。

2.オーストラリアの文化遺産

 

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2-1.20世紀を代表する近代建築!シドニー・オペラハウス

2007年に登録の文化遺産。シドニー州にある歌劇場・コンサートホールです。20世紀を代表する近代建築で、世界で最も建造年代が新しい世界遺産です。 当時無名だったデンマーク人の建築家であるヨーン・ウッツォンが設計をしました。白い貝殻やヨットの帆のように見える独創的な屋根のデザインが特徴的です。美しい白い屋根の曲線を表すために、100万枚以上のスウェーデン製のタイルが使われています。

 

複雑なデザインのため工事が難航し、1959年の着工から14年後の1973年に完成しました。また、総工費は予算の10倍以上がかかり、1億オーストラリアドル以上が費やされました。

 

コンサートホールには世界最大級のパイプオルガンがあります。今では年間1500以上の公演が行われ、バレエ、オペラ、演劇など様々な公演を見ることができる世界有数の劇場です。

 

オペラハウスは世界三大美港でもあるシドニー湾のベネロング岬に位置します。夜はライトアップもされるので、クルージングとともに夜景を楽しむのがおすすめです。

 

2-2.植民地拡大の歴史を伝承するオーストラリアの囚人遺跡群

2010年に登録の文化遺産。18世紀から19世紀に建てられた刑場遺跡です。大英帝国から流刑を宣告された人々がオーストラリアへ移送され、植民地拡大のために囚人が労働力として使われた歴史を見ることができます。

 

また、オーストラリアで植民地が拡大していく中で、囚人施設の建設のために先住民アボリジニの居場所が奪われた悲しい歴史を伝える遺跡でもあります。

 

ニューサウスウェールズ州、西オーストラリア州、タスマニア州、ノーフォーク島内の11カ所に点在しています。 特に「ハイドパーク・バラックス」は、シドニーの中心部に位置しているため、アクセスがしやすくおすすめです。

 

11カ所に位置する遺跡群は下記の通りです。

 

ニューサウスウェールズ州

 

・ハイドパーク・バラックス(シドニー)

 

・旧総督官邸(パラマッタ)

 

・コッカトゥー島(シドニー湾)

 

・オールドグレートノース・ロード(ワイズマンズ・フェリー近郊)

 

西オーストラリア州

 

・旧フリーマントル刑務所(フリーマントル)

 

タスマニア州

 

・ポート・アーサー史跡(タスマン半島)

 

・炭鉱史跡(タスマン半島)

 

・カスケーズ女子工場(サウス・ホバート)

 

・ダーリントン保護観察所(マリア島)

 

・ブリッケンドンとウールマーズ・エステート(ロングフォード)

 

ノーフォーク島

 

・キングストンとアーサーズ・ベール史跡地区

 

2-3.19世紀の万博が垣間見える王立展示館とカールトン庭園

2004年に登録の文化遺産。オーストラリアでは初の世界文化遺産です。「ガーデンシティ」と呼ばれる多くの公園を有する都市であるメルボルンに存在します。カールトン庭園の奥に王立展示館が位置し、2つ合わせて登録されています。 カールトン庭園は広大な土地と美しさで有名です。1839年にヴィクトリア植民地の初代総督が公園用地としたことから始まりました。約26ヘクタールもの大規模な庭園には、一年中四季折々の花を鑑賞することができます。 王立展示館は、ビザンチン様式やルネサンス様式、ロマネスク様式といった様々な建築様式が取り入れられているのが特徴です。オーストラリア初の大陸ヨーロッパ風建築と言われています。1880年のメルボルン万博のために造られ、19世紀の万博の歴史が垣間見えます。

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3.オーストラリアの自然遺産

 

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3-1.世界最大の珊瑚礁地帯!グレート・バリア・リーフ

1981年に登録の自然遺産。珊瑚礁として世界初の世界自然遺産に登録されました。オーストラリアの北東部に広がる世界最大の珊瑚礁地帯です。面積は日本列島とほぼ同じ大きさで、全長約2000kmにもなる珊瑚礁群です。 約400種類を超える珊瑚や、1500種類もの魚類が生息しており、世界中からダイバーが集まります。 「ケアンズの宝石」と呼ばれるグリーン島や、ハートの形をしたハミルトン島が観光客に人気です。

3-2.世界最古の熱帯雨林!クイーンズランドの湿潤熱帯地域

1988年に登録の自然遺産。クイーンズランド州の北東に点在するオーストラリア最大の熱帯雨林地域です。1億3千年前の白亜紀に形成されたと言われる世界最古の熱帯雨林です。約3000種類以上の植物や世界最古のソテツ、コアラやカンガルーなどの有袋動物など、希少な動植物が生息しています。 他の世界遺産である「グレートバリアリーフ」に沿って点在しているため、合わせて観光に行くのがおすすめです。

3-3.青い渓谷!グレーター・ブルー・マウンテンズ地域

2000年に登録の自然遺産。ブルーマウンテンズ国立公園を中心に、周辺の国立公園を含む地域を指します。総面積は1万平方メートル以上で、険しい地形の渓谷地帯です。

 

地域内には91種類ものユーカリが自生しており、世界のユーカリの13%が集まっています。ユーカリの油分が気化することで青色を帯びた大気が広がることから、「ブルーマウンテンズ」という名称がつけられました。

 

また、魔法によって石に姿を変えられてしまった三人姉妹の伝説を表した「スリーシスターズ」と呼ばれる奇石が有名です。 国立公園内には、ウォーキングコース、トロッコ電車やロープウェイなどもあり、楽しむことができます。

3-4.異質の気候帯が織りなす世界!オーストラリアのゴンドワナ多雨林群 

1986年に登録の自然遺産。クイーンズランド州からニューサウスウェールズ州に広がる34の自然保護地域から成っています。総面積は36万6455haに及び、それぞれ亜熱帯、乾燥、温帯、寒帯の異なる気候に分かれる植物が共存している貴重なエリアです。 ラミントン国立公園では、『天空の城ラピュタ』に登場する飛行石のモチーフになった土ホタルを見ることができます。

3-5.国有動物の歴史が垣間見れる!オーストラリアの哺乳類化石地域 

1994年に登録の自然遺産。クイーンズランド州のリバースレーと、南オーストラリア州のナラコーテの2つが登録されています。 有袋類の先祖であるフクロライオンや肉食カンガルーなどの化石が洞窟から発見され、オーストラリア大陸特有の進化を遂げた固有動物の歴史を見ることができます。 化石が発見された洞窟の一部が一般公開されており、見学することが可能です。

3-6.独特の生態系が作り出された西オーストラリアのシャーク湾 

1991年に登録の自然遺産。シャーク湾は西オーストラリア州の西海岸中央部にあるガスコイン地域に位置します。浅瀬によって独特の生態系をが作り出され、固有種を含め様々な海洋生物を見ることができます。 世界最古の生命体の1つである藻のストロマロライトの群生や、絶滅危惧種のジュゴンなどが有名です。 その他には、ペロン半島に白い貝殻が永遠と続くシェルビーチがあり、観光におすすめです。

3-7.地殻変動を経て形成された奇岩群!パーヌルル国立公園 

2003年に登録の自然遺産。先住民アボリジニの言葉で砂岩を意味する「バングルバングル」と呼ばれる奇岩群が存在しています。長年の砂岩の地殻変動を経て、独特な縞模様が形成されました。微生物によって黒くなった粘土層と、鉄分を含んだオレンジ色の砂岩層が織りなす広大な造形美は圧巻です。

3-8.世界最大の砂島!フレーザー島 

1992年に登録の自然遺産。クイーンズランド州にある世界でも最も大きな砂島です。島のほぼ全域がグレート・サンディ国立公園に指定されています。 大陸から流れ出た砂が積み上がり、70万年の時を経て島を形成してきました。砂丘の上には熱帯雨林が群生し、めずらしい自然環境が存在しています。 また浜辺には難破船のマヘノ号の残骸が打ち上げられており、観光スポットとして知られています。

3-9.海洋生物が見れるダイビングスポット!ニンガルー・コースト

  2011年に登録の自然遺産。西オーストラリア州北西部の海洋域を含む約60万haにも及ぶエリアです。海洋域には、ニンガルー海洋公園や、ケープレンジ国立公園などが含まれます。

 

ニンガルー・コースト地域にあるニンガルーリーフは美しい珊瑚礁が50km以上広がり、ダイビングやシュノーケリングスポットとして有名です。また季節によっては、ジンベイザメと一緒に泳いだり、ウミガメやマンタ、ジュゴンなどの貴重な海洋生物を見ることができます。

3-10.独自の自然体系!ロード・ハウ島群 

1982年に登録の自然遺産。ニューサウスウェールズ州の沖合でシドニーの北東にある小さな島々です。ロード・ハウ島の他、アドミラルティ島、マトンバード島、ボールズ・ピラミッドの4つが登録されています。

 

海水の侵食で島々が形成され、険しい山々と珊瑚礁で囲まれた独自の自然体系が特徴です。独自の進化で形成された島々には、固有植物や絶滅が危惧される動植物が生息しています。 環境保護のため制限が設けられており、1日に約400人のみしか島に滞在することができないルールになっています。 シドニーから飛行機で2時間程で別世界に行くことができます。

3-11.海洋生物が多数生息!マッコーリー島 

1997年に登録の自然遺産。タスマニア島と南極大陸の中間に位置する無人島です。環境保護のため、一般人は上陸することができません。 厳しい環境下のため植物はほとんど育ちませんが、多数の海洋生物が生息しています。島の国有種であるロイヤルペンギンは85万羽以上が生息し、ゾウアザラシは世界の7分の1がマッコーリー島に生息しています。

3-12.立ち入り禁止のハード島とマクドナルド諸島 

1997年に登録の自然遺産。インド洋に浮かぶオーストラリアの無人島です。環境保護のため一般公開はされておらず、立ち入り禁止になっています。他の大陸から隔離されているため、生物の進化や形成、分化の過程の研究に適した場所として世界遺産に登録されました。 ハード島は約80%が氷河に覆われていますが、島内には活火山も活動しており、地質学的にめずらしい土地として研究対象になっています。

 

過酷な自然環境下により他大陸からの外来種を防いできた島々では、ミナミゾウアザラシやイワトビペンギン、アシカなどが生息しています。

4.オーストラリアの複合遺産

 

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4-1.アボリジニの聖地!ウルル=カタ・ジュタ国立公園

1987年に自然遺産に登録。その後1994年にアボリジニ文化が評価され文化遺産にも登録されました。ウルル=カタ・ジュタ国立公園はオーストラリアの中央部に位置します。

 

アボリジニの言葉で「ウルル」と呼ばれる世界で2番目に大きい一枚岩のエアーズロックが有名です。また、巨大な岩が連なる奇岩群のカタ・ジュタも壮大な景色を見ることができます。 両者とも先住民アボリジニの聖地であり、アボリジニの文化や歴史が垣間見ることができます。

4-2.自然とアボリジニ文化の融合!カカドゥ国立公園

1981年に登録の複合遺産。カカドゥ国立公園は日本の四国とほぼ同じ面積に広大な自然が広がっています。北部は熱帯地域でマングローブが生い茂り、南下していくと断崖絶壁の渓谷が広がり、様々な顔を持つ公園です。 カカドゥ国立公園は先住民アボリジニの居住地域として知られ、岩に描かれた壁画を見ることができます。  

4-3.太古の自然が残る!タスマニア原生地域

1982年に登録の複合遺産。タスマニア島はオーストラリア大陸の南に浮かぶ島です。かつて陸続きでしたが、氷河が溶け海面が上昇したことで分離した島になりました。 島の固有種であるタスマニアンデビルなど、多様な動植物が当時のまま生息しています。 また内陸部の洞窟からは、先住民アボリジニの居住跡も見ることができます。

4-4.三日月型の砂丘が有名!ウィランドラ湖群地域 

1981年に登録の複合遺産。ニューサウスウェールズ州の奥地にある4万年前の湖跡です。2万年〜1万5000年前に干上がったと言われています。今では砂漠地帯が広がり、三日月型の砂丘が有名です。 また湖跡には、3万年前のアボリジニの遺跡や人類最古の火葬場なども発見されています。

5.まとめ

 

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オーストラリアには、広大な大地を活かした自然遺産が多数存在します。また、先住民アボリジニの文化に触れることができるのはオーストラリアの世界遺産の特徴です。 ぜひ留学やワーキングホリデーの合間などに、世界遺産を通してオーストラリアの自然と文化に触れてみてはいかがでしょうか。