格安でBachelorを取得できる学校一覧|メリットや費用を解説


オーストラリアで将来的に働くために、留学してBachelor(学士号)を取得したいけれど、「大学への直接留学は学費が高くて現実的ではない」という方に最適なのが、「TAFEでBachelor取得」を目指す方法です。コストを大幅に抑えながら、実践的なスキルと英語力を身につけ、卒業後は現地就職や永住権申請にもつながる道を開くことができます。本記事では、TAFEでBachelorを取得するメリットや費用、TAFE以外に学費をおさえてBachelor取得ができる学校など、将来のキャリアに繋がる知識や選択肢について詳しく解説します。

1.Bachelorとは?

オーストラリアにおける「Bachelor」とは、日本の学士号に相当する学位で、大学や一部のTAFE(職業教育訓練校)で取得できます。専攻はビジネス、IT、看護、工学など多岐にわたり、一般的に3〜4年間の課程です。理論と実践をバランスよく学び、卒業後は大学院進学や就職など幅広い進路の選択肢があります。
オーストラリアのBachelor課程は、産業界との連携や実践的なカリキュラムが重視されている点も特徴です。留学生の受け入れ実績も豊富で、世界中から多様な学生が集まるため、国際的な交流やネットワークづくりにも最適な環境が整っています。グローバルな視点と専門性を同時に身につけられるのが大きな魅力です。

2.Bachelorを取得するメリット

TAFEを経由してBachelor(学士号)を取得する最大のメリットは、学費を大きく抑えられる点です。大学に直接進学する場合と比べて、TAFEでは年間授業料が半分程度とリーズナブルなうえ、生活費も地方都市を選ぶことでさらに節約できます。

またTAFEは業界との連携が非常に強く、実践的なカリキュラムや実務経験を重視しているため、即戦力となる専門技術やスキルを身につけやすいのも大きな利点です。多くのコースでインターンシップや職業体験が組み込まれており、現地企業とのネットワークを築きやすい環境が整っています。そのため、卒業後のオーストラリアでの就職活動でも有利になりやすい、永住権取得を目指す際にも実務経験が強みになります。

3.bachelor取得のための留学にかかる費用

TAFEでBachelor取得を目指す場合、大学へ直接進学するよりも大幅に費用を抑えられるのが大きな魅力です。

費用項目目安(年間)
TAFE学費$11,000〜25,000
入学金約$100~200
教材費約$300~500
滞在費約$1,000~2,000/月
生活費約$500~1,000/月
保険料約$600~800
ビザ申請費用約$1,600

※学校やコース、都市によって費用は異なります。

TAFEの学費は通う学校やコースによって異なりますが、一般的に年間11,000〜25,000(約100〜225万円)程度で、全課程を通じても約33,000~65,000豪ドル(約300〜618万円)前後が目安となります。一方、大学でBachelorを取得する場合は年間33,000〜66,000豪ドル(約300〜600万円)、全課程で100,000豪ドルを超えることも一般的に見られます。
学費に加えて、入学金や教材費、学生ビザ申請費用、保険料なども必要です。TAFE経由なら、まずはリーズナブルな学費で実践的なスキルと資格を取得することが可能です。その後編入制度を活用して大学のBachelor課程に進むこともできます。

4.格安でBachelorを取得できる大学・TAFE一覧

オーストラリアには、比較的学費が安く質の高い教育を提供する大学やTAFEが複数あります。各校は専攻分野やサポート体制も異なるため、自分の希望や将来像に合った学校選びが重要です。

4-1.TAFE NSW

TAFE NSW(テイフ・ニューサウスウェールズ)は、100年以上の歴史を持つオーストラリア州立の職業訓練専門学校です。
シドニーをはじめとするオーストラリア全域にキャンパスを展開し、現地のオーストラリア人学生が約90%を占めるなど、ローカルと一緒に学べる環境が特徴です。学生の年齢層も幅広く、高校卒業直後の若者から社会人まで、多様なバックグラウンドを持つ学生が在籍しています。

TAFE NSWでは、ビジネス、ホスピタリティ、美容、会計、IT、観光、チャイルドケア、調理、デザインなど、多彩な分野のコースが用意。特定分野に特化したコースも多く、卒業後は専門分野での就職や、大学への編入も可能です。Bachelorコースを受講するためには、IELTS6.5以上(各バンドスコア6.0以上)の英語力が条件となっていますが、規定に満たない場合は付属の英語コースを経由して進学することもできます。

ただし、一部の分野についてはDiplomaコースの修了が条件となる場合があります。

学校概要

学生数約500,000人(全体)
国籍比率オーストラリア人約90%
日本人比率1%未満
キャンパスNSW州全域(シドニー、地方都市含む)
英語力IELTS5.5以上(コースにより異なる)
Bachelor取得にかかる費用3年間で約65,000豪ドル(約617.5万円)

4-2.カプラン・ビジネススクール

カプラン・ビジネススクールは、世界30カ国に教育機関を展開するカプラングループが運営する、ビジネス分野専門の教育機関です。ディプロマ、学士、大学院コースを提供し、ビジネス、会計、マーケティング、MBAなど幅広い専攻が選べます。

授業料はオーストラリアの主要な4年制大学よりも安く、費用を抑えながら実践的なビジネススキルを身につけることが可能です。1クラス平均20人の少人数制で、ディスカッションやワークショップを重視した教育スタイルが特徴。世界中80カ国以上から学生が集まり、多様な価値観に触れながら学べます。カプラングループは約2,600社の企業と提携しており、希望に応じてインターンシップに参加できる点も魅力です。

学校概要

学生数約300名
国籍比率ブラジル、中国、韓国など80か国
日本人比率1%未満
キャンパスシドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレード、パース
英語力IELTS6.0以上
PTEアカデミック50以上
TOEFL iBT 60以上のいずれか
Bachelor取得にかかる費用3年間で約63,000豪ドル(約598.5万円)

4-3.タスマニア大学

タスマニア大学は、オーストラリアの中でも自然環境に恵まれた島に位置し、特に海洋学や南極研究で世界的な評価を受けている総合大学です。海洋学部は国内トップ、世界でもトップ10にランクインしており、南極研究の約75%が同大学で行われています。大自然に囲まれた環境で、自然科学や環境分野に興味のある学生に最適な学習環境が整っているのが特徴です。

大学は比較的小規模で、基礎科目以外は少人数制授業を導入しているため、教員と学生の距離が近く、きめ細やかな指導を受けることができます。現地生の割合が高く、留学生は全体の10%程度と少ないため、英語力を本格的に伸ばしたい人にもおすすめです。インターンシップや実践的なプログラムも豊富で、卒業後のキャリア形成に強い大学としても人気があります。

学校概要

学生数約38,000~40,000人
(留学生6,500~7,000人、留学生比率約31%)
国籍比率アジア・ヨーロッパ・中東など多国籍(アジア圏が中心、詳細非公開)
日本人比率1%未満(非常に少数)
キャンパスシドニー、ホバート、ローンセストン、バーニー
英語力学士課程:IELTS6.0(各バンド5.5以上)
TOEFL iBT72点以上
Bachelor取得にかかる費用3年間で約100,000豪ドル(約950万円)

4-4.キャンベラ大学

キャンベラ大学は、オーストラリアの首都キャンベラに位置し、実践的な教育と高い就職率で定評がある総合大学です。就職に活かせる職業教育に焦点を当てた教育機関として1967年に設立された背景から、現在も理論と実践を組み合わせた教育や産業界との連携を強みとしています。多くのコースでインターンシップやプロジェクトベースの学習が組み込まれているので、卒業時には即戦力として活躍できるスキルを身につけられます。

キャンパスには世界100カ国以上から学生が集まり、多様性に富んだ学習環境が広がっています。寮費や生活費も比較的リーズナブルで、地方都市ならではのコストパフォーマンスの高さも魅力です。

学校概要

学生数約16,000人
国籍比率オーストラリア人約70%
日本人比率約1~2%
キャンパスキャンベラ
英語力IELTS5.5以上、GPA2.5以上(学部入学基準)
Bachelor取得にかかる費用3年間で約85,000豪ドル(約807.5万円)

5.よくある質問

TAFEや大学でのBachelor取得を目指す方からは、進学や留学に関してさまざまな疑問や不安の声が寄せられます。ここでは、実際によくある質問内容をピックアップし、それぞれ詳しく解説します。進学準備や将来設計の参考にしてください。

5-1.英語力に自信がなくても入学できる?

多くのTAFEや大学では、英語力が基準に満たない場合でも条件付き合格や付属語学コースを経て進学できる制度があります。まずは語学力を強化し、所定のスコアを取得すれば正式入学が可能です。

5-2.社会人でも入学できる?

社会人の入学も可能です。学歴や職歴、志望動機を評価する学校も多く、キャリアアップや転職を目的とした進学も歓迎されています。年齢制限は基本的にありません。社会人経験を活かした学びやネットワーク作りもできるため、多様なキャリアパスが広がります。

5-3.大学卒業相当の資格が取れる?

Bachelorは国際的に認められた学士号であり、日本や他国でも大学卒業と同等の学位として評価されます。就職や大学院進学にも活用でき、取得した学位は世界中で通用するため、グローバルなキャリア形成にも有利です。

5-4.卒業後はどのような進路がある?

卒業後はオーストラリア国内外での就職、大学院進学、専門職への道など幅広い選択肢があります。現地でのインターンや就職サポートも充実しており、希望する分野でのキャリアを築きやすい環境です。永住権取得を目指す場合にも有利な経験となります。

5-5.卒業すればオーストラリアの永住権を得られる?

Bachelor取得のみで自動的に永住権は得られませんが、卒業生ビザ(485ビザ)を活用し、現地就労経験を積むことで永住権申請のチャンスが広がります。分野や職種によっては優遇措置もあり、将来的にオーストラリアでの長期滞在を目指す方にも有利です。

6.まとめ

オーストラリアでBachelor(学士号)を取得することは、費用を抑えながら国際的な学位と実践的なスキルを身につける絶好のチャンスです。学費が比較的安いTAFEや大学も多く、英語環境で学びながら、業界連携やインターンシップを通じて即戦力となる専門技術を磨くことができます。卒業後は国内外での就職や大学院進学など、幅広いキャリアパスが開かれています。出願や準備には計画性が求められますが、ポイントを押さえて進めれば、安心して留学生活をスタートできるでしょう。オーストラリアでのBachelor取得は、将来の選択肢を広げたい方やグローバルに活躍したい方にとって、非常に魅力的な選択肢です。