オーストラリアで学部聴講しよう。休学/単位認定留学におすすめ!


こんにちは。執筆者のYuiです。私は2019年から2021年までオーストラリアのモナッシュ大学院に留学していました。

 

皆さんはオーストラリアの大学に留学することに興味はありますか?オーストラリアの大学留学と言っても、下記のようにさまざまな種類があります。

  • 正規留学
  • 交換留学
  • 語学留学
  • 学部聴講

この記事では、オーストラリアの大学留学タイプの1つである「学部聴講」について詳しく解説します。オーストラリア大学留学に興味がある方は必読です。

 

この記事を読めば、オーストラリアの大学への留学の可能性が広がるでしょう。私の実体験や意見も入っているのでぜひ参考にしてください。

学部聴講とは?

オーストラリアの学部聴講は、日本の大学に通う大学生を対象にした海外留学プログラムです。オーストラリアの大学に1-2学期留学して、オーストラリアの大学で単位を取得します。現地の大学で取得した単位は日本で通っている大学の単位に移行できることもあります(単位の承認については日本の大学の判断によります)。また、休学留学で学部聴講プログラムにされる方も多くいらっしゃいます。

 

学部聴講に参加するためにIELTSのスコアが6.0-6.5以上であることを条件にしている大学が多いですが、英語力が足りない場合は、大学附属の語学学校に一定期間通ってから参加するということも可能です。

オーストラリアで学部聴講する3つのメリット

オーストラリアで学部聴講するメリットは下記の3点です。

  • 現地学生と一緒に講義参加が可能
  • オーストラリアでの大学生活を送れる
  • 高い教育水準

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

①現地学生と一緒に講義参加が可能

オーストラリアに留学するための方法は下記のようにいくつか種類があります。

  • 語学留学
  • ワーキングホリデー
  • 大学留学
  • 大学院留学

語学留学やワーキングホリデーの場合は、語学学校に入学し、世界各国の留学生と共に英語の習得を目指して学習します。

 

しかし、学部聴講を含めた大学留学や大学院留学の場合は現地の学生と肩を並べて講義に参加することになるため、非常にハイレベルな英語力が求められます。IELTSやTOEFLが入学条件のスコアを満たしていても、かなり辛いです。そのため、留学を終える頃には飛躍的な英語力の向上が期待できるとともに、多くの現地の学生と友達になれるでしょう。

②オーストラリアでの大学生活を送れる

オーストラリアでの大学生活は日本の大学生活とは大きく異なります。オーストラリアの大学は入学するのは比較的容易ですが、単位取得や卒業は非常に難しいです。専攻やクラスによって差もありますが、クラスの30%が単位を取得できないということもよくあります。

 

真剣に授業に参加する必要があると共に、授業の予・復習は欠かせません。それと並行しながらグループワーク、レポート、小テストなどの課題もこなす必要があります。私もオーストラリアに大学院留学をしていた時は毎日最低5時間は勉強していました。

 

非常に大変で辛く何度も辞めたいと思ったこともあります。しかし、非常に充実した時間を過ごすことができました。今では「あの時頑張れたんだから大丈夫!」と自信にも繋がっています。

 

学部聴講留学を通して、オーストラリアで有意義な大学生活を送りましょう。

③高い教育水準

オーストラリアは世界で最も高い教育水準を誇っている国の1つです。その理由は2つあります。

 

まず、優秀な大学が非常に多いです。オーストラリア国内にはおよそ40の大学がありますがほとんどの大学が国立大学です。そしてわずか40校のうち7校が、QS世界の大学ランキングのトップ100にランクインしています。日本は800校近くの大学があるにも関わらず、同ランキングのトップ100に5校しかランクインしていないことからオーストラリアの大学教育のレベルの高さが分かるでしょう。

 

そして2つ目は大学進学率が世界でトップレベルである点です。オーストラリアには非常に優秀な大学が数多くあることから世界各国から留学生が集まります。そして留学生によって大学進学率が上がるため、オーストラリア全体の教育水準が上がっていくのです。

オーストラリアで学部聴講する3つのデメリット

オーストラリアで学部聴講するデメリットは下記の3つです。

  • 英語力の条件が高い
  • 費用が高い
  • 入学日が決まっている

1つずつ詳しく解説します。

①英語力の条件が高い

学部聴講は上記にもあるように「現地の学生」と共に大学の授業を受講します。そのため、授業はハイレベルでついていくことが非常に難しいです。私はオーストラリアの大学院に留学していましたが、授業のスピードに慣れるまでに半年ほどの時間がかかりました。

 

このような状況であることから、IELTSやTOEFLの入学条件となるスコアは6.0-6.5に設定している大学が多いです。このスコアを取得することは簡単ではありません。また、いずれの英語試験も高額であることから気軽に受験できるテストではないため、計画的にきちんと勉強し、少ない回数で入学条件のスコアをクリアする必要があるでしょう。

②費用が高い

オーストラリアの大学の学部聴講にかかる費用は大学やプログラムに参加する期間によって変動があるため一概には言えませんが、高額であることは間違いありません。1年間(2学期)の留学で300-400万円ほどが相場です。この費用には下記の項目が含まれています。

  • 大学での聴講費用
  • 語学学校での研修費用
  • 留学手続きの諸経費(留学生保険・学生ビザ申請など)
  • 渡航費用(往復)
  • 現地での滞在費・生活費

非常に高額で驚いた方もいるかもしれません。しかし、オーストラリアの学費は年々上昇しています。そのためオーストラリアでの学部聴講に興味がある方は大学入学後早めに申し込むことがおすすめです。

 

都市部ではなく郊外の大学であったり、Group of Eight以外の大学を選ぶことで学費や生活費を抑え、留学にかかるコスト全体を抑えることにつながるでしょう。

 

また、オーストラリアは世界で最も最低賃金が高い国の1つです。最低時給は21.38ドル(日本円でおよそ2,030円)となっているため、在学中にアルバイトをすることで留学費用の足しになるはずです。

オーストラリア留学にかかる生活費とオーストラリアの物価

③入学日が決まっている

オーストラリアの大学の多くが2期制です。稀に3期制の大学もあります。2期制の場合は、入学時期が2・7月、3期制の場合は2・7・10月です。入学日が決まっており、時期は日本とは異なっているため、就職活動を控えている学生の方は注意する必要があるでしょう。

オーストラリアで学部聴講する際の入学条件

オーストラリアで学部聴講する場合の入学条件は大学によって多少異なりますが、主に下記の3つが入学するための条件として課されていることが多いです。

  • 英語力(IELTS 6.0-6.5以上またはTOEFL ibt 60-87)
  • 日本の大学や高校での成績がGPA2.5-3.0以上
  • 日本での専攻・履修分野(留学先の大学や学部によっては日本の大学で関連性がある分野でないと選べないケースもあります)

また、留学先の大学によっては大学2年生以上であることをプログラム参加の条件にしている大学もあります。

オーストラリア学部聴講プログラムのスケジュール

オーストラリア学部聴講プログラムのスケジュールは大きく分けて2つあります。

  • A:語学学校での語学研修+大学での学部コースの履修
  • B:大学の学部コースでの履修

AについてはIELTSやTOEFLなど各種英語試験が入学条件のスコアを満たさない場合に適用されます。一般的に5ヶ月ほど語学学校に通い、英語力のブラッシュアップを目指すことになるでしょう。そして、留学後期に、大学の学部コースより1-2つの授業を選択し、受講することになります。

 

BについてはIELTSやTOEFLなど各種英語試験が入学条件のスコアを満たしていれば、留学後すぐに現地の大学の学部コースより各学期で1-2つ授業を選択し受講することになります。留学期間は1学期(およそ半年)から2学期(およそ1年)であることが多いです。

学部聴講におすすめの大学3選

つづいて、下記はオーストラリアでの学部聴講におすすめの大学です。

  • グリフィス大学
  • ウーロンゴン大学
  • UNSW

それぞれの大学の魅力や学部聴講プログラムについて詳しくご紹介します。

グリフィス大学


グリフィス大学は2022年のQS世界の大学ランキングでは290位にランクインしており、世界の大学トップ2%に入っています。教授陣の質が高く、オーストラリア国内で最も教授が表彰されてきた大学です。熱心かつ丁寧できめ細やかな指導を受けることができるでしょう。

オーストラリア最大規模の大学の1つ

グリフィス大学はオーストラリア国内で最大規模の大学の1つで、総学生数が55,000名にものぼります。そのため、大学と大学院であわせて200以上ものコースを提供しています。コースの数が豊富で、種類も多岐に渡るのであなたが興味のあるコースや授業が必ず見つかることでしょう。

留学生へのサポートが手厚い

グリフィス大学は留学生への手厚いサポートにおいて定評がある大学です。専門のスタッフが留学生の英語や論文の書き方に関するサポートをしてくれたり、学生団体による学校生活のサポートをマンツーマンで受けられるサービスもあります。このようなサポートを最大限に活用することで、オーストラリアでの大学生活にすぐに慣れて楽しく過ごすことができるでしょう。

ブリスベン・ゴールドコーストの選択が可能

グリフィス大学には5つのキャンパスがあり、それぞれ、クイーンズランド州の州都であるブリスベンと、観光やリゾート地として有名なゴールドコーストにキャンパスを構えています。

 

日本の大学では、学部・コースまたは学年によってキャンパスが異なりますが、グリフィス大学の場合は、学習したい環境に合わせてキャンパスを選ぶことができ、非常にフレキシブルです。

 

ブリスベンとゴールドコーストはどちらもクイーンズランド州にありますが、それぞれ雰囲気が異なります。ご自身の好きな方を選んで留学してください。

Griffith University(グリフィス大学)

ウーロンゴン大学


ウーロンゴン大学は日本人留学生に人気のある大学の1つです。2022年のQS世界の大学ランキングでは186位にランクインしました。順位を毎年上げているため、今後の成長がますます期待できる大学です。また、The Good Universities Guideにおいて、教員の質や学生満足度など5つの項目で星5つを獲得しています。

留学生数トップの大学

ウーロンゴン大学の全学生に対する留学生の割合は40%と高く、オーストラリア国内でも留学生数が非常に多い大学です。それゆえに留学生へのサポートが充実しているという特徴があります。

English Plus University study

オーストラリアの大学で学部聴講をする場合、多くの大学がIELTS6.0-6.5を入学条件にしており、これは非常に難しいです。

 

しかし、ウーロンゴン大学はIELTSのスコアが5.5であと一歩という方にEnglish Plus University studyというコースを提供しています。このコースは、12週間または18週間のコースです(1週間で20時間)。学部課程の授業を1-2つ聴講しながら、英語のレッスンを受けます。英語のレッスンでは、英語の4技能をバランスよく育成するだけでなく、英語のレポートの書き方やプレゼンテーションのやり方などアカデミック・イングリッシュも学ぶことができます。

シドニー市内から離れた落ち着いた環境

ウーロンゴン大学はシドニーCBDから電車で1時間30分ほど南下した場所にあります。キャンパスの周囲には国立公園と17ものビーチがあり、自然豊かな落ち着いた環境です。勉学にしっかりと打ち込むことができるでしょう。

University of Wollongong(ウーロンゴン大学)

UNSW


UNSWは9つのコースを展開し、900以上もの授業を提供しています。その学部聴講で受講できる授業の選択肢の幅が広いです。また、オーストラリア郊外における持続可能な観光学、先住民アボリジニの研究、オーストラリアの海洋生物学など、オーストラリアならではのユニークで興味深い授業もたくさんあります。

オーストラリアの名門大学

UNSWは2022年QS世界の大学ランキングで43位にランクインしており、オーストラリアの名門大学8校であるGroup of Eightの1つです。シドニーCBDからバスで20分ほどの場所にメインキャンパスがあります。「アジア環太平洋地域で最高の大学」と評価されているので、日本人をはじめ、アジア系の留学生が非常に多いという点が特徴です。

 

国内外で有名で人気のある大学であるため、学費が少し高めに設定されているので気をつけてください。

キャンパス内の設備が充実

キャンパス内にはカフェ、レストラン、銀行といった施設だけでなく、5つのスカッシュコートと7つのテニスコート、そして温水プールといったスポーツ施設が充実しています。また歯科や眼科といった病院も併設されているので、ケガをしたり体調を崩してもすぐに駆け込むことができるので安心でしょう。

ボランティア活動の参加が可能

ボランティア活動に興味がある方はUNSWに留学したら学内スタッフに相談してみましょう。下記のようなボランティアを紹介してくれます。

  • 現地の小学校でのティーチングアシスタント
  • 獣医のアシスタント
  • 小児病院における遊戯療法の手伝い

オーストラリアではボランティアが非常に盛んです。ボランティアを通じて新しいことに興味を持ったり、友人を作ることにも繋がるので参加することをおすすめします。

ニューサウスウェールズ大学(The University of New South Wales)

まとめ

オーストラリアの大学の学部聴講について理解できましたか?学部聴講は交換留学と比較すると大学の選択肢の幅が広く、競争率が低いため参加しやすいプログラムです。

 

オーストラリアの学部聴講についてさらに詳しく知りたい方はLALALA Australiaまでお問い合わせください。

須栗和花

「海外で生活してみたい」「旅行学を学んでみたい」と強く思い、高校卒業後から海外進学をしました。留学先のメルボルンでは、10週間語学学校で英語を勉強し、その後メルボルン市内のTAFEでBachelor of Tourism and Hospitality Managementを取得しました。課題提出に追われながらの海外生活でしたが、友人と協力し合い無事卒業しました。海外進学、またメルボルンでの生活については熱く語れるかと思います!また、メルボルンのかわいいカフェなどもおすすめできますので、ご興味のある方は、ぜひお話ししましょう!

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