児童英語教師資格(J-shine)コース概要
2011年より日本でも小学校での英語教育が必須化されました。 J-shineコースとは、日本の小学校で英語を教えることのできるNPO小学校英語指導者認定協議会認定の資格、小学校英語指導者資格(J-shine)を取得するためのコースです。 将来、日本で児童英語教師として働きたい方、子供が好きで英語を使って仕事をしたい方、英語習得の証として何か資格を取得したい方、すでに教員の資格を持っていてスキルを増やしたい方や海外の小学校教育について学びたい方など、J-shineコースは、そんな夢や希望を持たれている方にぴったりのコースです。
英語教師と聞いて、英語の勉強ということを思い浮かべがちですが、児童英語コースでは、児童の心理学や、教育者としての概念ど、英語だけではなく、実践主体のコース科目が用意されています。オーストラリアでは、現地の教育実習などを経て日本では学べない国際文化を体験でき、将来の日本の英語教育が求める人材として活躍できるようコースが組まれています。
児童英語教師資格コース卒業後の進路は?
ヤマハ英語教室、小学館ホームパル、英会話のイーオンキッズ、ECCジュニア、イッティージャパン、ジオス、私立・公立の小学校、幼稚園、保育園、インターナショナルスクールなどの主要な英語教室や学校で就職していらっしゃる卒業生がたくさんいらっしゃいます!
コース期間 / 費用
学校によってコース期間は異なりますが、基本的に実習を含んで6週間~8週間のコース期間を取る学校が多いです。 費用は$2,500前後になります。ここに教材費や入学金などが加わります。また、jshineコース受講前に一般英語コースを受ける組み合わせも人気です!
児童英語教師資格コースへの入学が可能なビザは?
観光ビザやワーキングホリデービザ向けのコースとなっています。 学生ビザでも受け入れ可能な学校があったり、長期間で語学コースと組み合わせる場合は学生ビザでも受講可能です。
児童英語教師資格(またはjshine)コースのカリキュラムは?
子供に英語を教えるための知識を学ぶ
英語を母国語としない12歳以下までの児童に向けて英語を英語で教えるための指導法を学びます。 児童心理学、言語学の基礎、言語習得の過程、評価法、クラスルームマネージメントの技術、そして歌や絵本などのアイテムを使っての年齢に合わせた英語教授法など、児童英語指導に必要な知識を教わります。
例えば、本の読み聞かせ一つを取っても年齢によって効果的な方法は異なります。幼児に向けては動物の鳴き声や簡単な言葉などをジェスチャーなども交えながら読み聞かせていくのに対して、小学校高学年に向けては本の内容がきちんと伝わるように読むなど、それぞれの年齢にあった子供の知的好奇心を満たす効果的な指導法を学習します。
また、発音など英語のスキルを伸ばしたい方にとっても役立つのがフォニックスの勉強です。フォニックスとは、英語圏の幼稚園や小学校などで英語をどうやって読むかを教える教授法で、単語の文字と音の関係のルールを知ることで、知らない単語も推測して正しく発音できるようになるというものです。 アサインメントの提出がある学校もあり、またテストも実施されます。
実技レッスン
理論の部分で勉強したことをもとに、本番さながらに絵や折り紙などのアイテムを使ってクラスで実技レッスンを行います。幼児に向けて、小学校低学年に向けて、高学年に向けてなどそれぞれの年齢に向け模擬を行ってはクラスメート同士でフィードバックを交換します。
また、先生からの的確なフィードバックやアドバイスを受けます。実技レッスンの模様をビデオで撮影してくれる学校もあり、客観的に自分のレッスンを振り返ることもできます。実技レッスンとはテストの側面もあり、規定の基準のもと合否がでます。評価基準を超える実技レッスンを重ねることで、即戦力が身に付きます。
日本の教育について学ぶ
日本独自の教育方法や教育現場について学びます。小学校における1日のスケジュールを把握し、朝の会や給食の時間などの意義について学んだり、学級担任と外部指導者の役割などを理解します。また、大人数のクラスでの指導法や、英語を通しての異文化理解の方法などについて学びます。
実習
計50時間以上の実習を行います。幼稚園やチャイルドケアセンターなどを訪れ、教師がどのように指導しているか、どのようにマネジメントしているか見学します。また、クラスでの模擬演習のフィードバックを踏まえて現地の子供たちを前にミニレッスンを行う場合があります。
これまで勉強してきた成果を思う存分発揮するとともに、実際に子供たちと触れ合うことで改善点などを見出します。教師の子供への接し方やクラスマネージメントの仕方、英語でのやり取りの仕方などをレポートで提出します。
小学校見学
学校によっては小学校の見学プログラムが組み込まれているところがあります。実際に現地の小学校を訪れ、どのような英語教育法が実施されているのかを見学することができます。 ※J-shineのカリキュラムにはTECSOLという児童英語教師養成コースが含まれています。
TECSOLは、主に子供に英語を教えるための教授法を学び、模擬レッスンを行う部分です。J-shineコースとは、TECSOLに日本の教育現場についての知識習得カリキュラムと計50時間以上の実習を加えたものになります。学校によってはTECSOLコースでも実習を行うところがあります。 ※コース終了後にはこのTECSOLのコース修了書とJ-shine資格を取得できます。
児童英語教師資格コースには、日本語版と英語版がある??
J-shineコースには、主に日本語で学ぶコースと英語で学ぶコース、そして両方の言語を組み合わせたコースがあります。
日本語版
ほとんどの授業を日本語で学びます。ただし、ネイティブスピーカーから教わった方が良い発音やフォニックスなどの部分に関しては英語で行われます。学校によっては日本人が苦手とする発音等の部分について、英語版よりも比重を置いたカリキュラムを採用しているところもあります。また実習、模擬も英語で行われます。 入学の際に必要となる英語力は、中級(intermediate)以上となります(※学校によって異なります)。英語版に比べて入学しやすく、また、児童心理学や言語習得のメカニズムなど高度で複雑な内容を日本語で学ぶことでしっかりと理解できるというメリットがあります。
英語版
TECSOLの部分は英語で行いますが、日本独自の教育法など日本の英語教育についての知識を深める部分に関しては日本語で授業が行われます。 入学の際に必要となる英語力は、中上級(upper-intermediate)以上です(※学校によってことなります)。求められる英語力は日本語版に比べて高くなりますが、英語で学ぶことでご自身の英語スキル習得にも役立ちます。
児童英語教師資格取得後の帰国後の仕事探し
仕事の探し方や自営教室開講のノウハウなどを学べる授業がカリキュラムの中に含まれている学校もあり、帰国後の就職活動もサポートしてくれます。また、学校によってはコース受講生や卒業生に向けて日本の学校や会社から届いた就職情報を提供しているところもあります。
カリキュラム例
児童英語教師の正式科目
1 | orientation(オリエンテーション) |
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2 | outline of teaching english(児童英語教育概論 |
3 | child psychology(児童心理学) |
4 | 言語学の基礎1 |
5 | 言語学の基礎2 |
6 | classroom english(教室で使う英語) |
7 | event and culture(行事と文化) |
8 | career(就職活動) |
9 | assessment(評価法) |
10 | teaching materials and media (教材道具とその使い方&メディア) |
11 | activity1(アクティビティ) |
12 | activity2(アクティビティ) |
13 | activity3(アクティビティ) |
14 | activity4(アクティビティ) |
15 | teaching method for kindy (幼児の為の教授法) |
16 | lesson for kindy1 (幼児の為のレッスン) |
17 | lesson for kindy2 (幼児の為のレッスン) |
18 | micro counseling (実践に向けての個別マイクロカウンセリング 幼児) |
19 | lesson1 for lower primary beginner (低学年児ビギナーの為のレッスン1) |
20 | lesson2 for lower primary beginner (低学年児ビギナーの為のレッスン2) |
21 | micro couseling (実践に向けての個別マイクロカウンセリング 低学年) |
22 | micro couseling (実践に向けての個別マイクロカウンセリング 低学年) |
23 | lesson2 for upperprimary beginner(高学年児学習初心者の為のレッスン2) |
24 | lesson for lower and upper primary continuous (低学年と高学年生学習者継続者の為のレッスン) |
25 | lesson for lower primary phonics (低学年生学習者の為の発音矯正レッスン) |
26 | lesson for upper primary phonics (高学年生学習者の為の発音矯正レッスン) |
27 | micro teaching1 (実践レッスン) |
28 | micro teaching2 (実践レッスン) |
29 | micro teaching3 (実践レッスン) |
30 | micro teaching4 (実践レッスン) |
31 | phonics1( 発音矯正) |
32 | phonics2( 発音矯正) |
33 | phonics3( 発音矯正) |
34 | phonics4( 発音矯正) |
35 | phonics5( 発音矯正) |
36 | teaching method1 (教授法、絵本を用いた指導法) |
37 | teaching method2 (教授法、歌、チャンツを用いた指導法) |
38 | teaching method3 (教授法、発音矯正ルール&アクティビティ) |
39 | immersion programme (集中訓練プログラム) |
40 | 現地幼稚園研修 |
41 | final test (最終テスト、筆記試験) |