オーストラリア移住(永住)したいなら絶対知っておきたい8つのこと

 

過ごしやすい気候のオーストラリアは、海外への移住をするにあたって非常に魅力的な国です。 広大な土地に対して人の数が少ないので、道路も公園も家も広々としていますよ。 栄えている都市は全て海岸沿いに位置していて、マリンスポーツやレジャーも楽しめますね。1年を通じて温暖な気候で、冬でも日中ならば服を着込まなくても過ごせます。

 

しかもオーストラリアの冬は雨が多く、乾燥しないので風邪にもなりにくい。 それに夏は乾燥するので、日陰に入ると涼しく感じるという最高の気候条件。 今すぐにでも移住したいくらい、オーストラリアは魅力的な国です。

 

でも海外へ移住するのは不安が付き物ですよね。 オーストラリアへ移住するのにどれくらいのお金が必要なのか。 今まで日本文化の中で生活していたのにオーストラリア文化に馴染めるのか。 いろいろ考えてしまって、結局踏み出せない人も多いのが海外移住の現状です。移住してから困らない為にも事前に情報を集めておきたいですよね。

 

そこで今回はオーストラリアへ移住するなら知っておきたいポイントをご紹介します。

1.オーストラリアの物価は高い!

 

 

オーストラリアの物価は日本の2倍くらいということを覚えておきましょう。例えば日本国内で昼御飯を外食で済まそうとした時、大体1,000円前後ですね。オーストラリアで昼御飯を外食で済まそうとすると、日本円にして最低でも1人2,000円はかかってしまいます。賃貸の家賃も日本の都市中心部だと月々10万円くらいの家賃ですが、オーストラリアなら日本円で月々20万円。

 

日本の物価は世界の国と比べても安い方ではありません。日本の2倍の物価のオーストラリアは世界の国の中でも、かなり物価が高い国です。

 

物価の高い理由としては、オーストラリアの人の数と都市部の点在が関係しています。 オーストラリアの国土面積は日本の約20倍もありますが、オーストラリアに住んでいる人の数は日本の約5分の1。 日本のように狭い国土に多くの人が住んでいると町と町の距離が短くなり、物を運ぶ経費が抑えられます。 オーストラリアの物価の高さは、物を運ぶ経費が高い為ですね。

 

オーストラリアは、人が住んでいる地域が海沿いに集中しています。 オーストラリアを横断するシドニーとパースの距離は車で3,938km。 もちろん車で走る事が出来る道路ですので、直線ではありませんよね。時速60kmで走り続けても65.6時間かかります。

ちなみに日本の長さとして、最北端の択捉島のカムイワッカ岬から最西端の与那国島の西崎まで直線距離で3,264km。 オーストラリアの国土がいかに広いかが分かりますよね。

 

広い国土の海沿いにポツポツと都市があるのがオーストラリアの特徴。 平均して東京から福岡くらいの距離で都市部が点在していますよ。 畑で収穫した野菜をトラックに載せて都市部へ運ぶと、ガソリンの量も日本より格段にかかります。

 

オーストラリアの人は都市部に集まって暮らしているのですが、人が集まる土地は値段が高くなります。 東京で家賃10万円でも、地方に行くと同じ間取りで家賃が5万円になりますよね。 人がたくさん集まる場所の物は高くなるので、オーストラリアの物価は高いのです。

 

物価が高い理由にはもうひとつありますが、こちらは移住を考えている人には嬉しい情報かもしれませんよ。

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2.オーストラリアは給料も高い!

 

 

オーストラリアは日本と比べて物価が2倍ですが、給料も日本の2倍です。お金がたくさんもらえるのは嬉しいですよね。オーストラリアの給料が高い理由は、オーストラリアの人口の少なさが影響しています。

 

広大な国土面積に対して国民の数が少ないオーストラリアでは、安い給料を提示していても働きに来てくれません。 人が少ないので働いてくれる人を取り合うので、給料が高くなるのですね。 日本のファーストフード店でアルバイトをした時、都市部でも最初は800円から900円くらいの時給ですね。 オーストラリアで日本と同じファーストフード店でアルバイトをすると、時給1,500円くらいが相場になります。

 

日本の給料のおよそ倍くらいの給料がもらえるので、物価が倍になっても問題はありませんよね。 しかも有給休暇は日本に比べて非常に取りやすく、そのうえ残業は責任ある立場ではないならほぼありません。 日本でいうところのホワイト企業だらけなのが、オーストラリアの普通です。

 

物価が高いという問題は、現地で仕事につくことが出来ればクリアできますね。 しかしオーストラリアで仕事をするうえで、国民性の違いで悩む日本から移住者が多いのも事実です。

3.人情味が無い?オーストラリアの国民性

 

 

オーストラリアで仕事をする時、ずっと付きっ切りで教えてくれる先輩はほとんどいません。これはオーストラリアに移住したばかりの日本人が勘違いして悩みやすいことです。

 

オーストラリアの国民性は他人や自主性を尊重し、自分は自分で他人は他人。仕事のやり方は人それぞれだから、自分の考えを押し付けないのがオーストラリア流。 新人だろうが最初の説明を受けたら後は自分で考えてというスタイル。 やることは決まっているので、効率的な方法を見つけていくのは自分で考えていくのです。

 

日本人なら先輩が付きっ切りで教えてくれたり、一緒に残業して仕事を手伝ってくれますよね。 オーストラリアでは、聞いたら教えてくれる人もいますが、基本は自分で考えます。 日本人からすると一見、人情味が無いように見えるかもしれません。

 

国民性の違いを理解してから移住しないと、毎日の生活が苦になってしまいますよ。 オーストラリア移住で注意する点のひとつですね。 とはいえ仕事に就く前にも大きな注意点が残っています。

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4.オーストラリアへ移住する為の第一歩!永住権ビザが取得出来るか?

 

 

オーストラリアに移住するとなれば、最初に衣食住や仕事の事を考えますよね。しかし実はもっと重要な事を考えないといけません。それは永住権ビザを取得することが出来るかです。

 

オーストラリアに移住するということは、長い期間滞在するので観光ビザではいけません。 オーストラリアに移住する為の永住権ビザの種類は、頻繁に変わります。 そこで、移住する為の永住権ビザを取得する為の必須条件をご紹介します。

絶対的な英語力

当然の事ですが、英語圏であるオーストラリアに移住するのに英語が話せないと生活も不可能ですよね。 日常生活は学びながら覚えていけるかもしれませんが、オーストラリアの永住権を取得するには相当な英語力が必要です。

 

オーストラリアの永住権を得る為に必要な英語力は、IELTSという英語試験で6点を取ることが最低ライン。 ちなみにIELTSを1点上げる為には、語学学校に1年通学して上がるくらいのものです。やはり日常会話程度ではない、ネイティブな英語が使いこなせないと移住は難しいのですね。

過去の職業の実績

移民を多く受け入れているオーストラリアは、魅力的な国として世界中から多くの移住希望者が集まります。全く何の職にも就いてこなかった人と、ある分野で有名な実績を残した人ならば後者に移住してもらいたい。 即戦力としてオーストラリアの国益に繋がる人間を優先的に移住させる為のシステムですね。

 

しかし、課長や部長の肩書きを持っていましたというのは、あまり重要視されません。 過去の職業で残した具体的な実績を評価されるというのが採点に繋がるのです。 しかし、具体的な実績というものを評価するのも難しいので、過去の職業の実績での点数は不透明な部分が大きいのです。絶対に合格点の実績というボーダーラインが分からないので、英語力より難しいですね。

年齢制限がある

オーストラリア政府としては優秀な人材が長く国にいてくれる事が、国の利益に繋がると考えますよね。 その為、移住する為のビザを取得するテストに年齢に応じて点数が付けられます。 点数は18歳から45歳までに応じて付けられ、46歳以上になると永住権の一発取得は困難でしょう。

 

年齢制限や配点についても頻繁に変わるのですが、若い年齢の方が点数が高いことに変わりはありません。 出来るだけ早い時期に行動を起こさないと、移住は年々難しくなっていきます。海外移住とは、まさに時間との戦いになるのですね。

 

これだけ難しい条件だと、ちょっと自分には無理かもしれない…いえいえ、まだ諦めるのは早いですよ!ワーキングホリデービザなら、ハードルはかなり下がります。

5.オーストラリア移住で人気のワーキングホリデービザとは

 

 

ワーキングホリデーとは、本来休暇を取りながら時々仕事をするという意味ですね。ワーキングホリデービザは期間が1年間ですが、オーストラリア政府が認定した職種に従事して証明書を提出しましょう。 ワーキングホリデーのセカンドビザといって、2年目も引き続き滞在が可能です。

 

最長2年間の間に仕事をしながら生活の基盤を作り、ビザが切れるまでに企業や政府にスポンサーとして招待してもらう事が出来ると永住権を取得。もしくは滞在中に現地で英語力を高めて、仕事の実績を作ることで永住権ビザのテストを受けることです。 いきなり永住権を取得する事が難しい場合は、ワーキングホリデービザから永住権を狙う方法が最も簡単といえますね。

 

英語がそこまで堪能でなくても、比較的簡単にビザの申請が通るのがワーキングホリデービザ。 ただし申請時の年齢が18歳から35歳までと厳しい制限がありますね。 また、自己申告制ですが手持ち資金額が最低でも45万円から50万円ないと申請出来ません。

 

証明する必要はありませんが、実際に上記金額を所持していないと当面の生活が不可能です。 オーストラリアですぐに仕事や住む場所が見つかれば良いですが、節制して1ヶ月10万円は必要ですよ。 手持ち資金が多いほど、安心してオーストラリアに入国する事が出来ます。

 

しかし英語が上手ではないのにオーストラリアに行って、仕事に就けなかったらお金が無くなって帰国しないといけない不安が…英語力に不安があるけど移住の夢が諦められない人が、ワーキングホリデーを使って働くのにベストな場所がありますよ。

6.通称ジャパレス!まずは日本食レストランで働こう

 

 

日本の食文化は世界でも高い評価を受けていますので、日本食レストランは世界中に広がっています。 オーストラリアでも日本食レストランがありますし、スタッフに日本人が多いのも特徴ですね。 英語が苦手でも日本人の先輩なら、分からない英語は日本語で教えてくれますよ。

 

残念ながら給料はそこまで高くはありませんが、オーストラリアという知らない土地で同じ日本人の知り合いが増えることはお金以上の価値があるでしょう。日本食に精通した人ならば、日本料理人として政府や企業に認めてもらえるチャンスもあります。

 

最初に物価や給料の話からビザの取得に至るまでのオーストラリア移住の一連の流れをご紹介してきました。 最後にご紹介するのは、細かな点ですが注意するべきワンポイントアドバイスです。

7.オーストラリア移住で注意するワンポイントアドバイス

 

 

実際に移住してみると、誰も教えてくれなかった問題点がたくさん出てきます。私も含めたオーストラリアへの先輩移住者が教える、ちょっとした注意点をご紹介しましょう。

家具は現地で買うべし

ビザの手筈も整い仕事や住居の目星も決めたら、いよいよ引越しの準備です。オーストラリアに限らず、海外へ移住する時に今まで使っていた家具を持っていくのはやめましょう。 国際便の引越し業者に頼む費用は、現地で新しく家具を買い揃えるより高くつきます。 どうしても持って行きたい家具は、親族や友人にお願いして郵便で送ってもらった方が安いですよ。

小さい子供への認識は特に注意!

小さい子供と一緒に移住する場合も注意する点があります。 オーストラリアは州によって年齢が違いますが、子供に一人で留守番をさせてはいけないと法律で決まっています。 もしも一人で留守番させていたりすると軽犯罪として逮捕。 ベビーシッターやメイドを雇うと、高い費用がかかりますよね。 小さな子供がいる場合、移住してお金が心配な時に夫婦共働きが出来ないことも念頭に入れておきましょう。

オーストラリアはとにかく子供を守る法律が厳しく制定されています。

 

刑罰や罰金は州によって違いはありますが、日本では考えられないほど厳罰です。 駐車場に車を停めて、5分離れるだけでも法律違反の軽犯罪で逮捕。 罰金だけで日本円にして数十万円単位もありえます。 日本と同じ感覚で子供に接すると大変な目に遭うので、注意しましょうね。

8.永住権を取得するための就学プラン

1.学歴が高校卒業の場合

カレッジで1年間、Diploma of Businessを学んだ後、系列の大学にて2年間、Bachelor of Businessを学びます。3年間の学費は計400万円程度です。

 

オーストラリアでBachelor(大卒相当)を取得することで永住権の申請に繋がります。

2.学歴が大学卒業の場合

カレッジで1年間、Graduate Diploma of Managementを学んだ後、系列の大学院にて1年間、Master of Business Administrationを学びます。2年間の学費は300万円程度です。

 

オーストラリアでMaster(大学院相当)を取得することで、Bachelor取得よりもさらに高い永住権ポイントが得られるため、永住権取得に繋がります。

 

具体的におすすめの大学のご紹介を希望される方はぜひお問い合わせください。

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9.まとめ

 

 

移住する為に気を付けるポイントはたくさんありますが、やはり魅力的なオーストラリアへの移住。まずはビザを取得する為にも英語力を高めて、早い段階で移住出来るようにしましょう。もちろん当面の生活費をしっかり貯金しておくことも忘れずに。最低ラインの45万円から50万円以上に、何かあった時の為に少しでも多く貯金しておきましょうね。

 

オーストラリアの文化に触れる為に、お金はかかりますが現地に旅行に行ってみるのもオススメですよ。もっと早くオーストラリアの文化に早く慣れる為にも、ワーキングホリデービザを利用してお試し移住も良いですね。オーストラリアへの移住は時間との勝負です。移住したいと決めたら、すぐに準備や行動に移すようにしましょう。

須栗和花

「海外で生活してみたい」「旅行学を学んでみたい」と強く思い、高校卒業後から海外進学をしました。留学先のメルボルンでは、10週間語学学校で英語を勉強し、その後メルボルン市内のTAFEでBachelor of Tourism and Hospitality Managementを取得しました。課題提出に追われながらの海外生活でしたが、友人と協力し合い無事卒業しました。海外進学、またメルボルンでの生活については熱く語れるかと思います!また、メルボルンのかわいいカフェなどもおすすめできますので、ご興味のある方は、ぜひお話ししましょう!

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