留学やワーキングホリデーの滞在先として人気のオーストラリア。シドニーやメルボルンといった大都市を中心に、毎年多くの学生や若者が渡航しています。ただ、オーストラリアは日本の実に20倍以上の国土を持つ大きな国。さまざまな規模の都市が点在し、それぞれユニークな特徴を持っています。
さらに各都市にいくつもの語学学校があるため、どの都市のどの学校に行くのがベストなのか、決めるのに悩む人も多いようです。この記事では、各都市の魅力と代表的な語学学校をご紹介していきます。学校情報については各都市の紹介欄に関連ページのリンクがありますので、詳しく知りたい方はリンク先をご覧になってみてください。
オーストラリアの主要都市と学校紹介
まずはオーストラリアの主要な都市を見ていきます。観光地としても有名なところが多いため、ご存知の方も多いでしょう。
ブリスベン(BRISBANE QLD)
ブリスベンはQLD(クイーンズランド)州の州都で、新しいビルが立ち並ぶビジネス街から歩いてすぐのところに自然あふれる公園がいくつも点在する、都市も自然も満喫できる稀有な地域です。語学学校をはじめ、専門学校や大学なども多く、落ち着いて勉強ができる環境が整っています。
ブリスベンの学校
「TAFE クイーンズランド ブリスベン (サウスバンク・インスティテュートオブテクノロジー)」
様々な国籍の学生が学ぶ学校です。少人数制コースも備え、本格的に英語を学ぶことができるでしょう。英語力が一定のレベルに達すると、IELTSやTOEFLのスコアなしでも、サウスバンクの本科カレッジに進学することが可能です。
「Hospitality」のコースがとくに有名で、このコースでは学生が運営する3つのレストランをはじめ充実した設備環境の中で快適な学習が可能となっています。
オーストラリアでトップレベルの授業を提供しているカレッジとして知られる人気の学校です。特徴的なのは、オーストラリア人が通う専門学校でもあるということ。なんと生徒の半数が現地オーストラリア学生と言われています。もちろんオーストラリア人だけでなく、世界各国の学生が集まっているので、インターナショナルな雰囲気の中で学ぶことができます。
メルボルン(MELBOURNE VIC)
メルボルンはthe economist誌の「世界で最も暮らしやすい都市」で1位を獲得しています。イギリスの面影を残す歴史的な建物や文化が残り、オシャレで過ごしやすい街として人気の都市です。語学学校の数もシドニーに次いで多く、質の高い学校が揃っています。
メルボルンの学校
「FTI(フェデレーション・テクノロジー・インスティテュート) 旧ライセアムイングリッシュ」
少人数クラスで、アットホームな雰囲気の語学学校です。1クラス平均4名-10名のため、生徒・講師とも近い距離で学ぶことができるでしょう。メルボルン市の中心部にあるためアクセスしやすく、通学にも、また食事や放課後のレクなどにも向いている環境と言えます。
充実した施設や進学サポートに定評があり、質の高い英語を学ぶことができます。敷地内には大学も併設されているため、設備や広さにおいてはオーストラリアでもトップクラスとなっています。日本人が比較的少ないので、英語の勉強に集中しやすい環境と言えるでしょう。
シドニー(SYDNEY NSW)
シドニーをはじめとするNSW(ニューサウスウェルズ)州にある語学学校の数は100校以上に上ります。豊富なコース、国籍、授業料の価格帯では、オーストラリア全土の語学学校の中でも一番です。その中でも特に人気のあるおすすめの語学学校の一覧になります。
シドニーの学校
選択制カリキュラムで、自分自身に合わせた英語教育を受けることができる学校になります。ILSC(アイエルエスシー)はオーストラリアだけでなく、世界に9キャンパスを展開する大規模な語学学校ですので、教育ノウハウに優れ、安心して学ぶことができる環境と言えます。
徹底したEnglish Only Policy(英語以外を話してはいけない)ルールと日本人スタッフによる万全なサポート体制、効果的な英語学習法が用意されており、効率よく語学力を伸ばすことができるでしょう。
「オーストラリアン インターナショナル カレッジ オブ イングリッシュ AICE (ABC カレッジ)」
シドニー中心部・タウンホール駅から徒歩1分の好立地にある学校です。中心街に位置するため、ショッピングモール・銀行・スーパーマーケットからカフェやレストランまで充実しており、便利なロケーションと言えます。校内施設も広く、南米や欧州などを含めた多様な国籍のクラスメートが多いため、英語のみならずさまざまな国の文化を学ぶのにもおすすめできます。
ゴールドコースト(GOLDCOAST QLD)
長く白い砂浜が続くゴールドコーストは、世界有数のビーチとオーストラリア最大の観光地として世界的に有名です。テーマパークやナショナルパーク、ゴルフ場もあり、語学学校では英語+アクティビティ(マリンスポーツ)などといったコースもあり、日本人学生には非常に人気のある都市です。
ゴールドコーストの学校
ゴールドコーストでしっかりと英語を学びたい方におすすめの学校です。留学生が目標に向けて最短期間で学ぶことのできるユニークなオリジナルプログラムには定評があります。一般英語は基礎英語に加え、実践応用力をつける会話、TOEIC、ニュース、インターナショナルビジネスなどから選択が可能です。
提携のあるTAFEや私立専門学校にIELTS試験免除で進学することも可能なため、現地での進学を検討している方にも安心の学校と言えます。
サウスポートの中心地にあり、ビーチまで徒歩5分、自然豊かなキャンパスの中にある学校になります。周辺には交通機関、図書館、ショッピングセンター、レストランがあり、利便性の高さも好評です。少人数クラスの方針をとっていて、日本人学生への英語教授経験が豊富な教師も在籍するなど手厚いサポートが期待できるでしょう。
ケアンズ(CAIRNS QLD)
オーストラリア北東部にあるケアンズは、人口20万人ほどの小規模な都市です。世界遺産のグレート・バリア・リーフに恵まれ、マリンスポーツをはじめ観光地としても知られています。
日本人には非常に人気の街で、現地でも多くの日本人を見かけることでしょう。ワーキングホリデーのスタート地点としてよく選ばれるエリアでもあります。日本人が多いために日本語が通じる店や場所が多く、英語に自信がなくても暮らしやすい街となっています。
ケアンズの学校
全校生徒が100人以下というアットホームな学校です。ケアンズ市内に位置しており、ショッピングセンターやレストランなども近くにあるため利便性は高いです。日本人の多いケアンズですが、生徒数が少なく講師との距離が近いためアットホームな環境で英語を磨くことができるでしょう。
ケアンズランゲージセンターは、マリンスポーツも体験できる老舗の語学学校です。1966年に創立された歴史あるケアンズビジネスカレッジに併設されており、充実したカリキュラムと質の高い教育には定評があります。
パース(PERTH WA)
西オーストラリア州に位置するパースは、世界中から年間5万人以上の留学生が訪れる人気の都市です。歴史的な建造物や文化も色濃く残り、ヨーロッパ的な雰囲気も味わいながら生活することができます。
のんびりした印象の街が多いオーストラリアの中でも、ひときわ「リラックスして暮らせる」街として観光客・留学生いずれにも評価される街となっています。カラッとした快適な気候とフレンドリーな人々に囲まれて、充実した学生生活を送ることができるでしょう。
パースの学校
「フェニックスイングリッシュランゲージアカデミー シティ校」
パースの中心地に位置するフェニックスアカデミーは、豊かな緑に囲まれた校舎が特徴的な学校です。さまざまな目的に沿って勉強できるよう、多様なプログラムが用意されています。一般英語コースでは週に1回午後に選択授業があり、レベルによって様々な選択科目を受講することができます。英語教師資格を保有する講師陣が、それぞれのレベルや目的に合わせて的確に個別のアドバイスを提供してくれる点も留学生には嬉しい特徴と言えます。
「ピーアイビーティーインターナショナルイングリッシュセンター」
大学付属の英語語学学校です。基本的な英語の学習はもちろん、コミュニケーションを磨くことにも重点を置いた学校方針となっています。そのため英語のマスターにとどまらず、現地での大学進学などを考えている方にはとくに魅力的でしょう。学校が位置するチャーチランドは都市部のパースから離れた場所にあり、勉強に集中しやすい環境とも言えます。
アデレード (ADELAIDE SA)
オーストラリア大陸中南部にあるアデレードは、年間を通してカラッと晴れた日が多い過ごしやすい都市です。物価が高いとされるシドニーなどの他都市と比べると物価も交通費なども安く、その点で生活がしやすいと言えます。控えめな都市という印象ですが、ビーチなど自然にも恵まれ、穏やかな環境の中で学ぶことができるでしょう。
アデレードの学校
TAFE・SA(テイフ・エスエー)はサウス・オーストラリア州政府所有の教育施設で、そのアデレード校となります。国家公認のコースのため、安定したカリキュラムに沿って勉強することができます。TAFEは広範囲にわたる学歴種に対応しており、1人1人にあったコースを見つけることができるでしょう。
キャンベラ(Canberra NSW)
オーストラリアの首都はシドニーと誤解されがちですが、実はこのキャンベラが首都になります。規模としては中堅で、人口40万人ほど、国内で8番目の都市となっています。オーストラリア南東部にあるキャンベラは、ちょうどシドニーとメルボルンの中間あたりに位置しています。
首都ということで政府に関係する建物や、記念館や博物館など文化的な場所が多く存在する都市でもあります。シドニーやブリスベンなど有名な都市とは違った雰囲気の街ですので、独自の味わいがある学生生活が送れるかもしれません。
キャンベラの学校
オーストラリア国立大学(ANU)内にキャンパスのある学校です。ANUのファウンデーションやディプロマ、大学、大学院進学者用の英語コースを備えており、本格的な学習を志向する方にはおすすめと言えます。
オーストラリアのその他の地域
ここまでは主要な都市の紹介をしてきました。世界的に知られた街も多かったことと思います。ここからは、もう一歩踏み込んだ中小規模の都市や街を解説していきましょう。メジャーな大都市部に比べ、観光客も長期滞在者も比較的少ないエリアが多く、英語と現地の文化を深く学ぶにはうってつけと言えるかもしれません。
バイロンベイ (Byron Bay NSW)
オーストラリア最東端のロケーションにあるバイロンベイは、ブリスベンから車で2時間ほどの距離にあるビーチの街です。ビーチそばには独特の雰囲気を持つ商店街もあり、地元のレストランやお店が軒を並べています。日本人が少なく、自然に恵まれた場所ですので、アクティビティと勉強を両立させたい方にはぴったりと言えるでしょう。
バイロンベイの学校
ビーチまで徒歩10分の好立地にある学校です。ヨーロッパ出身の生徒が多く、多様な文化に触れながら英語の学習に集中できます。土地柄を生かして放課後にはビーチでのBBQやマリンスポーツをクラスメートと楽しむなど、充実した学校生活が送れるのではないでしょうか。
コフスハーバー (Coffs Harbour NSW)
コフスハーバーはニューサウスウェールズ州の北東部に位置する、3万人弱が暮らす小さな街です。人口は少ないものの、観光名所に恵まれた観光都市であり、生活の利便性にも優れた街と言えます。自然豊かなオーストラリアの中でもひときわ自然が多く残る土地なので、静かで落ちついた環境で勉強したい方にはぴったりかもしれません。
コフスハーバーの学校
国際色の豊かな学校で、南米やヨーロッパからの学生が多いことが特徴です。世界30カ国から集まってきたクラスメートと触れ合えるため、多様な文化を学ぶことができるでしょう。比較的アクセスの良い立地で、自然環境と利便性を両立した、通いやすい学校となっています。
ヌーサヘッズ (NOOSAHEADS QLD)
クイーンズランド州の南東に位置する街で、温暖な気候のリゾート地として知られています。ホテルやレストラン、カフェなどが多く存在し、ビーチも多数あるため充実したオージーライフを満喫できるでしょう。
ヌーサヘッズの学校
レクシスイングリッシュは、オーストラリア国内に5つのキャンパスを持つ語学学校になります。そのひとつであるヌーサ校は、温暖な気候、豊富な自然に囲まれた絶好のロケーションで、アットホームな雰囲気の中で学ぶことができます。
サーフィンやスキューバダイビングなどのマリンスポーツを年間を通して楽しむこともでき、学業とアクティビティのどちらも満喫したい方には最適かもしれません。
ポートダグラス (PORTDOUGLAS QLD)
ケアンズから70kmほど北にあるリゾートタウンがポートダグラスです。観光地ながら落ちついた雰囲気をたたえる街で、日本人も少なく、英語や現地の文化をリラックスして学べる環境と言えます。世界遺産を日帰りで訪れるツアーなども開催されていて、休日のアクティビティにも事欠かないでしょう。
ポートダグラスの学校
ポートダグラス イングリッシュランゲージセンターは、完全な少人数制を徹底する語学学校です。真剣に英語を身につけたい学生に向いている学校と言えるでしょう。
ダーウィン (Darwin NT)
北部ノーザンテリトリーの州都ダーウィンは、人口13万人ほどの街になります。シドニーやブリスベンなどの国内主要都市からは4000Km近く離れており、オーストラリアでは最もアジアに近い位置にあるユニークな都市でもあります。
非常に多文化であることで知られ、人口の4分の1がアボリジニなどの原住民と言われています。他の都市にはない独特の環境の中で学生生活を送ることができるでしょう。
ダーウィンの学校
ナビタスイングリッシュは1981年創立で、オーストラリアでは最も古い伝統と実績のある私立の英語学校です。コース内容は、一般英語をはじめ他の語学学校に類をみない豊富さが魅力です。ダーウィン校は他の都市の校舎に比べて全校生徒も少なくアットホームな雰囲気となっています。日本人も少ないため、できるだけ英語環境に身を置きたい方におすすめの学校です。
ホバート (Hobart TAS)
ホバートは、オーストラリア最南端の島・タスマニアの州都で、人口は周辺地域ふくめ20万人ほどになります。温暖な気候が特徴のオーストラリアにあって、赤道から離れているため比較的涼しい気候となっています。
土地の4分の1が国立公園というタスマニア島の都市であり、大自然に囲まれた生活が期待できる街でもあります。シドニーやメルボルンとは違った、歴史を感じさせる環境で学業に励みたい方にはぴったりの場所と言えるのではないでしょうか。
ホバートの学校
SACEホバート校は、タスマニアの恵まれた自然環境を生かしたプログラムが魅力の語学学校です。週末に島内の様々なエリアへ出かけたり、大自然の中でのアクティビティを体験したりしながら英語を学ぶことができます。
小規模な学校のため、アットホームな雰囲気にリラックスして学ぶこともできるでしょう。日本人が少ないので英語での生活に集中できることもメリットと言えます。
まとめ
いかがでしたか?オーストラリア各都市の特徴と学校についてご紹介してきました。ブリスベン、シドニー、ケアンズといった日本でも有名な都市はもちろん、そこまでメジャーでない中小規模の街にも、それぞれユニークな自然や文化があるのがオーストラリアの魅力です。エリアごとの魅力や学校の情報をよく理解して、ご自身の目的に沿った選択をしていきましょう。充実したオーストラリア生活が送れるよう、応援しています。