オーストラリアで大学進学する際の費用および入学方法について徹底解説


みなさんはオーストラリアの大学に留学することについて興味はありますか?

 

留学を検討する際に最も気になる点が「コスト・費用」ではないでしょうか?

 

この記事では、オーストラリアの大学留学にかかる費用の目安とその内訳、さらにはオーストラリアの大学のシステム、おすすめの大学3選をご紹介します。

 

オーストラリアの大学留学を検討している方は必読です。

オーストラリアの大学の特徴

オーストラリアには大学が39校あり、37校が国公立、そして2校が私立大学です。日本と比較すると大学の数は非常に少ないですが、世界的に見ても非常に高水準で高品質な教育を提供しています。特に、下記のGroup of Eightと呼ばれる大学は世界の大学トップ100にランクインするほどの名門大学です。

また、オーストラリアの大学は3年間で卒業することが一般的です。

オーストラリアの大学制度

オーストラリアの大学は日本と異なり、入試がなく、IELTSやTOEFLといった各種英語試験でのスコアと高校での成績が求められます。

 

英語試験のスコアについては各大学によって入学基準が定められていますが、高校卒業後に規定のスコアを取得することはかなり難しいです。

 

しかし、各種英語試験のスコアを満たせないからという理由でオーストラリアの大学への留学を諦めないでください。それぞれの大学の附属語学学校でファウンデーションコースを受講したり、TAFEやCollegeと呼ばれる州政府運営の教育機関を経由して大学に編入することも可能です。

 

ファウンデーションコースや他の教育機関での授業を受講することで、英語力を高めることができるだけでなく、大学入学後のご自身の専攻やコースの基礎について学ぶこともできます。

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ファウンデーションコースとは

ファウンデーションコースは「オーストラリアの大学に進学するための準備コース」で、留学生がオーストラリアの大学生活で必要なスキルや知識を学ぶことができます。アカデミック・イングリッシュやレポートやエッセイの書き方といった学問に関することや、ご自身が専攻する予定のコースに関連した科目を受講してその分野に関する基本的な知識を習得することが目的です。

 

ファウンデーションコースは半年から1年間ほど開講されており、受講が完了すると希望する大学への入学が実現します。ファウンデーションコースを受講することでスムーズに大学生活に移行することができるでしょう。

オーストラリアに大学進学!ファウンデーションコースとは!?

TAFE / Collegeからの編入について

オーストラリアのTAFEやCollegeといった日本の専門学校のような教育機関から大学に編入することも可能です。

 

TAFEやCollegeで大学への編入を目指したコースをディプロマコースと呼びます。ディプロマコースで学ぶ内容は基本的にはファウンデーションコースに似ていますが、下記の点が大きな違いです。

 

  • コースが8ヶ月から1年ほどでファウンデーションコースより受講期間が少し長い
  • ファウンデーションコースよりも、専攻やコースに関する専門的な内容により重きをおいて学習する
  • ファウンデーションコース修了後は大学1年生として入学するものの、ディプロマコースの場合はコース修了後は大学2年生より編入する
  • ディプロマコースの方がコースの受講期間は長いものの、大学卒業までのトータルの期間で見ると短くなり、学費を抑えることができる

しかし、オーストラリア国内の多くの有名大学がディプロマコースでの単位を認定していないため、ファウンデーションコースを履修することを強くおすすめします。

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オーストラリア大学進学にかかる費用

オーストラリアの大学進学にかかる費用は年間350〜700万円ほどで、その内訳は下記の通りです。

  • 大学費用
  • 滞在費
  • 航空券
  • 留学保険
  • 現地生活費
  • 学生ビザ申請費用

それぞれの内訳についてご紹介します。

大学費用

大学にかかる費用が留学にかかる費用の大半を占め、年間200〜300万円ほどかかることが一般的です。Group of Eightの大学や、都市部にある大学ほど学費が高くなる傾向があります。

学費を節約することを考えるのであれば、郊外や田舎にある大学を選んだり、奨学金プログラムが充実している大学を選ぶと良いでしょう。

滞在費

オーストラリアでの滞在方法は主に下記の3通りです。

  • 学生寮
  • シェアハウス
  • ホームステイ

そして下記の表は、それぞれの滞在方法の費用相場をまとめたものです。

滞在方法費用の目安(週ごと)
ホームステイ250〜320ドル(22,000〜30,000円)※食事込み
シェアハウス100〜250ドル(9,000〜22,000円)
学生寮280〜350ドル(25,000〜32,000円)

学生寮が最も高額で、ホームステイやシェアハウスという順番になります。シェアハウスは人数が多かったり、CBDや大学から離れているほど安くなります。都市によっても異なりますが、滞在費用は年間で60〜120万円ほどかかるでしょう。

航空券

航空券は往復で15〜20万円ほどです。新型コロナが落ち着きをみせ、多くの国が国境を再開した今、海外旅行に対する需要が増加していることから、航空券の価格が高騰しています。この傾向はしばらく続くことが見込まれます。航空券の費用を節約するためには、直行便ではなく乗り継ぎ便を活用したり、格安航空を利用することがおすすめです。

留学保険

任意の留学生保険に加入した場合、年間で20~30万円ほどかかります。思わぬ出費を避けるためにも留学生保険には加入しておきましょう。

 

なお、オーストラリアで学生ビザを取得する場合は、OSHC (Overseas Students Health Cover)という留学生のための健康保険に加入することが義務付けられております。この保険は毎年65,000円ほどで下記の内容がカバーされますが、留学生保険に比べるとカバー範囲が限定的です。

  • 医師による治療にかかる費用
  • 血液検査などの病理検査
  • レントゲンを使用した検査
  • 公立・私立病院での治療と入院にかかる費用
  • 救急車にかかる費用
  • 処方箋薬

現地生活費

現地での生活費は年間でおよそ80〜100万円くらいかかるでしょう。現地生活費とは下記の項目を含みます。

  • 食費
  • 通信費用
  • 交通費
  • 娯楽費
  • 交際費

学生ビザ申請費費用

オーストラリアの大学、TAFEや語学学校といった教育機関に3ヶ月以上通学する場合は学生ビザの申請が必要です。大学への出席率が80%を切ってしまうと学生ビザが却下されるので気をつけましょう。

オーストラリアの学生ビザ申請にかかる費用はおよそ71,000円です。

オーストラリアでおすすめの大学3選

最後にオーストラリアでおすすめの大学は下記の3校です。

  • Griffith University
  • Bond University
  • Deakin University

それぞれの大学の魅力や特色をご紹介します。

Griffith University


Griffith Universityは1971年に設立された公立大学で、オーストラリアの北東部クイーンズランド州にキャンパスを構えています。2023年のQS世界の大学ランキングは300位にランクインしており、世界の大学トップ2%に入る名門大学です。特に、観光学・ホテル学は国内でNo.1の大学であると評価されています。

 

Griffith Universityには下記の3つの特徴があります。

大規模な大学

Griffith Universityはオーストラリア国内でも最大規模の大学で、55,000人以上もの学生が在籍しています。非常に大規模な大学であるため、大学・大学院合わせて200以上ものコースや専攻を展開していることが特徴です。あなたが興味のあるコースや専攻が必ず見つかるでしょう。

 

また、規模が大きい大学であることから、国内には5つのキャンパスがあります。それぞれゴールドコースト、ローガン、マウントグラヴィット、ネイサン、サウスバンクにあり、ゴールドコーストがメインキャンパスです。

Collegeからの進学で3年間での卒業が可能

オーストラリアの大学は3年間であることがほとんどですが、ファウンデーションコースやディプロマコースを介して入学すると4年ほどかかり、日本の大学の在籍期間と変わりありません。

 

しかし、Griffith Universityの場合、Collegeから進学すると3年間で卒業することが可能です。つまり、1年分のコストと時間を節約することにつながります。学費は留学費用の中でも最も大きな割合を占めることから、1年分の学費が浮くことは大きなメリットになるでしょう。

留学生の受け入れ実績が豊富

世界130カ国以上から8,500名近くの留学生がGriffith Universityに在籍しています。全学生の20%以上を占める留学生を大学はさまざまな側面からサポートしており、その手厚くて充実したサポートには定評があります。

 

例えば、学習面については専門のスタッフが対面式で、論文の書き方の指導や英語の発音矯正をしてくれるので、自信を持って論文を提出したり、プレゼンテーションに臨むことができるでしょう。また、オンライン上に英語での論文の書き方や英文法に関するビデオをアップロードしているため、学生はいつでもオンライン上で必要な情報を得ることができます。

 

他にも学生生活の面においては、グリフィスメイトという学生団体がマンツーマンで学生生活のサポートをしてくれるといったサービスもあるため、オーストラリアの大学生活にすぐに馴染むことが可能です

 

このように留学生の受け入れ実績が豊富で、サポート体制も万全であることから留学生にとって通いやすい大学であると言えます。

グリフィス大学の日本語ウェブサイト

Bond University


オーストラリア国内にはおよそ40もの大学があり、ほとんどが国公立大学ですが、Bond Universityは数少ない私立大学の1つです。ゴールドコーストに位置しています。在籍する学生数が4,000人程度と他の大学と比較すると10分の1程度で、超少人数制の授業で高品質な授業を行なっている点で定評がある大学です。2023年QS世界の大学ランキングでは481位にランクインしました。

 

下記の3点がBond Universityの魅力的な点です。

世界中から評価されている大学

Bond Universityは就職に向けた手厚いサポートと関連プログラムにおいて世界中の企業から高い評価を受けています。

 

まず、1人の学生に対するキャリアカウンセラーの割合がオーストラリア国内の大学で最も多いです。そして、驚くべきことに、Bond Universityは在学中はもちろん、卒業してからも生涯、キャリアカウンセラーにキャリアに関する相談をすることができます。

 

また、Bond Universityではキャリアを見据えた必修科目を4つ用意しています。これらの科目を通じて論理的思考やコミュニケーション能力といった就職後に役立つスキルを身につけることができるでしょう。

 

他にも、Industry Placementと呼ばれるインターンシッププログラムや、Employability Labと呼ばれる地元企業との共同プロジェクトなどさまざまなユニークで役に立つカリキュラムが用意されていることが特徴です。

 

このようなことから2018年の雇用主満足度アンケートでの「企業が満足している新卒の出身校部門」において全豪1位、2017年から2019年のQS世界の大学ランキングの就職部門で星5つを獲得しています。

MBAやビジネスコースが人気

Bond UniversityのMBAコースBOND-BBT MBAは2001年に開設されてから、1,000名もの卒業生を輩出してきた、国際認証AACSB/EQUISをダブル取得しているグローバル標準のプログラムです。日本人経営コンサルタント大前研一氏が監修しています。

 

オンラインと短期スタディツアーを組み合わせて学べる点が特徴です。レッスンは基本的にはオンライン上ですが、スタディーツアーはBond Universityで行われます。スタディーツアーは1度につき8日程度開催され、卒業までに最低2回参加しなくてはなりません。しかし、スタディツアー開催時期は日本人が休みを取りやすい時期である年末年始、ゴールデンウィーク期間中、そしてお盆の時期などに設定されているため、忙しい社会人の方でも参加しやすいはずです。

美しく開放的なキャンパス

Bond Universityのキャンパスは、ゴールドコースト有数の観光地であるサーファーズバラダイスから車で30分ほどの閑静な住宅地の中にあります。開放的で美しいキャンパスであるため、落ち着いて勉強に集中できるでしょう。

 

キャンパス内には下記のように様々な施設が揃っています。

  • スポーツジム
  • コンピュータルーム
  • 診療所
  • カウンセリング施設
  • 語学学校
  • 学生寮

キャンパス内で生活する上で必要な施設は全て揃っているので、問題なく生活できるでしょう。

Bond University(ボンド大学)

Deakin University


Deakin Universityは1974年にビクトリア州に設立された公立大学です。2023年のQS世界大学ランキングでは266位にランクインしています。ビクトリア州にある大学で教育経験・学生サポート・学生満足度において最優秀であると評価された優秀な大学です。

 

下記の3点がDeakin Universityの特徴です。

スポーツ科学分野で世界TOPクラス

Deakin Universityのスポーツ学部は国内外で高い評価を受けており、国内ではNo.1、世界の大学ランキングでは3位にランクインするほどです。オーストラリア国内で唯一スポーツマネジメントの修士課程を展開しています。3Dモーションキャプチャーシステムや最新のAV設備など最新のテクノロジーを駆使した施設や設備が完備されている点も特徴です。

 

スポーツマネジメント学部では、スポーツイベントや地域社会でのプログラムの企画・運営・管理に関する知識やスキルを身につけます。将来、スポーツ関連企業への就職、イベント会社、または専門スポーツチームへの就職を検討している方におすすめです。

45年以上の歴史ある大学

Deakin Universityは45年以上もの歴史がある大学です。しかし、キャンパスは非常にモダンな造りになっています。最も有名な建物は、学生に「チーズ・グレーダー」と呼ばれており、これはチーズを削る調理器具に似ていることからこのような名前が付けられました。他にもタッチパネル式の電光掲示板がキャンパスの至る所に点在しており、現在地を確認したり、キャンパス内の地図を調べることができます。日本の国公立大学との違いに驚くことは間違いないでしょう。

 

QS世界大学ランキングでも、毎年少しずつランキングを上げているので今後ますます成長が期待される大学の1つです。

市内から45分程度にキャンパスを構える大学

Deakin Universityはバーウッド、ジーロン・ウォアーン・ポンズ、ジーロン・ウォーターフロント、そしてウォーナンブールにキャンパスを構えていますが、バーウッドキャンパスがメインキャンパスです。バーウッドキャンパスはメルボルンCBDまでトラムと呼ばれる路面電車でおよそ45分程度の場所に位置しています。シティから少し離れた場所にあるため、静かで落ち着いた環境で勉学に励みたい方におすすめです。キャンパス内には学生寮、スポーツジム、銀行、図書館など生活する上で必要な施設は揃っているので不自由なく生活できます。

Deakin University(ディーキン大学)

まとめ

オーストラリアの大学留学についてより具体的なイメージを描くことができましたか?

 

大学留学をする上で、早い段階で留学にかかる費用を知っておくことは非常に大切なことです。さらに、オーストラリアへの大学留学をする上で、費用を節約する方法はたくさんあります。コストを理由に諦めないようにしてください。

 

ラララオーストラリアではオーストラリア大学留学に関する費用だけでなく、学校選びのご相談も受け付けております。

 

オーストラリアの大学留学についてさらに詳しく知りたい方はいつでもお問い合わせください。

須栗和花

「海外で生活してみたい」「旅行学を学んでみたい」と強く思い、高校卒業後から海外進学をしました。留学先のメルボルンでは、10週間語学学校で英語を勉強し、その後メルボルン市内のTAFEでBachelor of Tourism and Hospitality Managementを取得しました。課題提出に追われながらの海外生活でしたが、友人と協力し合い無事卒業しました。海外進学、またメルボルンでの生活については熱く語れるかと思います!また、メルボルンのかわいいカフェなどもおすすめできますので、ご興味のある方は、ぜひお話ししましょう!

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