ケアンズ留学はなぜ人気?デメリットも合わせて解説の完全ガイド!

 

オーストラリアの都市、ケアンズ。日本と最も近いオーストラリアの都市であり、観光地としても知られています。日本人が多数訪れるので、親日家が多く、治安の良い街です。

 

そんなケアンズは、観光だけではなく留学先としても人気の場所です。ワーキングホリデーにも良く利用される人気の秘密は、日本でも良く知られる世界遺産にあるのです。

ケアンズ留学の基本情報

ケアンズの面積と人口

ケアンズの面積は488平方キロメートル。イメージ的には石川県の金沢市に近い大きさです。約15万人の人が住んでおり、オーストラリアの主要都市の中では比較的少ないほうです。

ケアンズの地区・エリア情報

オーストラリアで最も有名な海といえば何を思い浮かべるでしょうか? グレート・バリア・リーフであると答える人は多いと思います。そう、ケアンズはなんとこのグレート・バリア・リーフに接しています

 

世界でも稀な生物多様性を誇るこの世界遺産である海域では、クジラにイルカ、ウミガメにワニまで見ることができます。

ケアンズの物価

ケアンズの物価は、日本と比べると高いです。ペットボトルの水を買う場合、日本であれば100円程度で買うことができますが、ケアンズではなんと3オーストラリアドル(約225円)します。倍率にして2倍以上。

 

その他の物価も日本に比べて高価です。ただし、ワインやタクシー、バスなどは比較的安く購入・利用することができます。

 

一方で、主要都市であるシドニーやメルボルンに比べれば安く、オーストラリアに留学したけれども費用を安く抑えたいという方にはぴったりでしょう。特に家賃は安いことで知られています。

オーストラリア留学にかかる生活費とオーストラリアの物価

ケアンズの気候

ケアンズは年間を通して温暖湿潤で、冬であっても日中は半袖で過ごすことができます。四季がない代わりに雨季と乾季に分けられており、夏である12月から3月が雨季とされています。一日中雨が降ることはないものの、スコールに遭遇する季節です。

 

冬である6月から8月は乾季にあたり、降水量がぐっと減ることになります。

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ケアンズの公用語

他のオーストラリアの都市と同様、英語が話されているので、英語を学ぶ語学留学に適しています。言語としてメジャーに話されているわけではありませんが、日本からの観光客が多い関係上、日本語の雑誌などが置かれていることも特徴です。

日本からケアンズへの移動

わずかに7時間半と、他のオーストラリアの都市と比べて比較的短い時間で移動することができます。夜に出発すれば朝には到着しているくらいのフライトです。成田空港、関西国際空港から直行便が出ており、かなり行きやすい場所であると言えるでしょう。

ケアンズ留学が人気の理由

人気の理由(1)多様な大自然

なんといっても、グレート・バリア・リーフを思う存分味わうことができるのは他にはない魅力です。ダイビングやスノーケルを始めとしたマリンスポーツが好きな人はもちろん、そうではない人も、留学中に世界遺産を楽しむことができることで人気を博しています。

 

海だけではなく、陸にも非凡な魅力があります。熱帯モンスーン気候の熱帯雨林は日本では体験することができません。

人気の理由(2)親日家が多い

ケアンズは日本に最も近いオーストラリアの都市です。日本から多数の観光客が訪れるため、多くの親日家が生活しています。ホームステイをする場合、日本人に理解・関心のあるホストファミリーとマッチできる可能性が高いでしょう。

 

フレンドリーなオーストラリア人とのびのび過ごす留学生活を送ることができます。

人気の理由(3)留学に不安を持つ人でも安心

過去、英語を話した経験もなければ、海外に行ったことすらない人もいるかもしれません。ケアンズならばそんな人でも安心して生活することができます。

 

日本人観光客、在住者が多く、日本語の雑誌が無料配布されているので、英語を話すことができないせいで何もすることができない状況に陥ることはないでしょう。

ケアンズ留学のメリット

メリット(1)グレート・バリア・リーフが隣にある生活

グレート・バリア・リーフは、宇宙からすら確認できるほどに大きい世界最大のサンゴ礁地帯です。多様な生物相を実現していることが認められ、世界遺産に登録されています。

 

たくさんの美しいサンゴを見ることができるアウターリーフ、1日100人しか入島できないフランクランド島、海に浮かんだようなビーチのミコマスケイ。他にも様々なスポットがグレート・バリア・リーフに存在します。

 

留学でもしなければ、これだけ広大な海をしっかり味わう時間をとることは難しいかもしれませんね。

メリット(2)2つ目の世界遺産

実は、ケインズにはグレート・バリア・リーフともう一つ世界遺産があります。「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」と呼ばれる、グレート・バリア・リーフに沿うように伸びる熱帯雨林です。

 

美しい自然や、地学的・生物学的に地球上の歴史において重要であることなどを理由に世界遺産として認められました。そこには原始の世界を感じさせる熱帯雨林が広がっています。一度に2つの世界遺産を堪能することができる場所は、そう多くはありません。

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メリット(3)日本と近い

ケアンズが日本から最も近いオーストラリアの都市であることは先述の通りですが、時間の進み方も日本と近いのです。時差はわずかに1時間のため、日本の家族・友人と連絡をとるのにも苦労のない場所です。

 

また、距離的に近いと言う意味でも、留学を終えた後にもう一度行きやすいというメリットがあります。ケアンズで友人をたくさん作って、何度でも旅行に行くなどができたら良い留学生活だったと言えるでしょう。

メリット(4)ケアンズの仕事に携わりやすい

オーストラリアは語学留学生でもアルバイトが可能です。中でもケアンズは日本人観光客が多くやってくる関係上、日本語の重要度が比較的高い場所です。レストランを始めとして、日本語を話すことができる人材は重宝されます。

 

もちろん、英語もある程度話せる力は必要ですが、仕事を通じてオーストラリア人と関わり、英語を伸ばすことができたら楽しく有意義な留学になりそうです。 レストランだけではなく観光業など、自身の興味のある分野の仕事を選び、将来に繋げるのが良いでしょう。

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メリット(5)多様な動物に会える

ケアンズが誇る二大世界遺産、グレート・バリア・リーフとクイーンズランドの湿潤熱帯地域は、そのどちらもが多様な生物相で有名です。

 

そのためケアンズ周辺には珍しい生物を見る機会が多く、「ハートリースアドベンチャーズ」やグリーン島の「マリンランドメラネシア」などといった動物園では、クロコダイルを始めとしてウミガメ、コアラ、ウォンバット、カンガルーなどが飼育されています。

 

子供のワニとの写真撮影や、カンガルーへの餌付けなど、日本ではなかなかできない貴重な体験が魅力的です。

メリット(6)アボリジニの文化に触れる

オーストラリアの先住民はアボリジニです。ケアンズでも古代よりアボリジニは暮らしていました。4万年にも及ぶ彼らの歴史や文化を紹介してくれるのがジャプカイ・アボリジナル・カルチャーパークというテーマパークです。

 

昼間にはアボリジニ文化の体験ができる「ジャプカイ・デイ」、夜間はダンスなどを含んだディナーショーである「ジャプカイ・ナイト」が開催されています。

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メリット(7)一部の生活費が安い

ケアンズの物価は全体的には日本と比べて高額です。それは疑いようもありませんが、日本と比較して全くかからない費用も存在します。それは暖房費です。 年中暖かいケアンズでは暖房は不要です。

 

もちろん夏は冷房に費用がかさみますが、冬の期間に空調にかかる費用は考える必要はないでしょう。また、年中暖かいため服にもお金をかける必要がありません。ちょっと羽織るものだけ用意しておけば、あとは基本的には半袖だけで過ごすことができます。

 

家賃が安いのも特徴です。シェアハウスであれば、ひと月あたり400オーストラリアドル(約3万円)が相場です。

ケアンズ留学のデメリット

デメリット(1)小さな田舎町

ケアンズは、巨大な二つの世界遺産を擁する都市です。しかしながら意外にも街は田舎。なんとメインストリートはわずか3本です。 街自体も非常に小さく、自転車さえあれば簡単に回ることができてしまいます。

 

そのためか、そもそもケアンズには電車が走っていません。交通機関としてはタクシーやバスを利用することになります。

 

自然に恵まれてはいますが、街の中で遊ぶ場所は意外なほど少ないのです。ただし、生活に必要なものは全てケアンズで揃えられるので、生活における心配は不要です。

デメリット(2)英語力が伸びにくい生活になる恐れ

日本語のサポートが多いため、ケアンズは留学に不安を感じる人におすすめです。しかしながら、いつまでも日本語のサポートを受けていては英語力に伸び悩みます

 

なまじ英語を使いこなせずとも問題ない分、日々を無為に過ごすことがないようにしなければなりません。ある程度生活に慣れたら、日本語を使わずに生活できるように心がけましょう。

デメリット(3)遊んでしまいがち

ケアンズはワーキングホリデーの滞在先としても人気です。その理由は仕事が多いからということもあるのですが、やはりグレート・バリア・リーフなどの観光地を楽しむことができるからという部分があることは否定できません。

 

個人によって変わりますが、一般的にワーキングホリデーは「生活費を稼ぎつつ滞在する」ことが目的なので、「滞在して語学を学ぶ」留学とは性質が違います。

 

留学先としてケアンズを選ぶならば、ただマリンスポーツや熱帯雨林を楽しむだけでは目的を果たせません。ワーキングホリデー中の日本人の雰囲気に流されないよう、意思を持って勉学に励む必要があるでしょう。

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ケアンズ留学はこんな方におすすめ


海と陸に巨大な世界自然遺産を持つケアンズでは、一般的な語学留学以上に貴重な体験をすることができるでしょう。街の規模が小さいので、必然的に自然と関わる機会が多くなります。 ケアンズ留学は以下のような方におすすめです。

 

  • 世界自然遺産に思う存分触れたい
  • 都会の喧騒から離れた田舎町でのびのび英語を学びたい
  • 留学に不安をもっている

 

特に語学留学の場所と考えた場合、留学に不安を持つ人でも安心して渡航できる点は大きな魅力となります。言葉が通じなくとも生活できるので、コミュニケーションをとることさえ怠らなければ、渡航前には英語に大きな不安を抱えていたとしても、いずれ慣れ、話すことができるようになる可能性が高いでしょう。

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治安はもちろん良いのもポイントですが、あくまで外国の観光地ですので、荷物から目を離さないようにするなどの心がけは忘れないようにしましょう。

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ケアンズ留学での滞在方法


オーストラリアの中では比較的家賃が安く、治安が良いことも手伝って、ケアンズでの滞在方法は基本的にどのような形でも問題はありません。どうせならば他の人と交流しながら滞在する方法がおすすめでしょう。

シェアハウス

ケアンズのシェアハウスの費用は他の都市に比べ断トツで安く、ひと月あたり400オーストラリアドル(約3万円)程度。例えばシドニーやメルボルンではひと月当たり800オーストラリアドル(約6万円)かかることを考えると、わずかその半分で過ごすことができる計算です。

 

留学の魅力の一つに様々な国の人との交流があります。オーストラリア人以外の人と交流することができるのもルームシェアのメリットです。

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ホームステイ

ホームステイもまた、他の都市に比べてケアンズは安価です。920オーストラリアドル(約7万円)が相場ですが、現地の人と深く交流できるまたとない機会です。

 

街自体が小さいことも手伝って、地元の人と親しくなればローカルなお店を紹介してもえるかもしれません。親日家が多いので、ホストファミリーとのコミュニケーションも比較的安心しやすいです。

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須栗和花

「海外で生活してみたい」「旅行学を学んでみたい」と強く思い、高校卒業後から海外進学をしました。留学先のメルボルンでは、10週間語学学校で英語を勉強し、その後メルボルン市内のTAFEでBachelor of Tourism and Hospitality Managementを取得しました。課題提出に追われながらの海外生活でしたが、友人と協力し合い無事卒業しました。海外進学、またメルボルンでの生活については熱く語れるかと思います!また、メルボルンのかわいいカフェなどもおすすめできますので、ご興味のある方は、ぜひお話ししましょう!

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