オーストラリアのワーホリビザでは、同一雇用主のもとでの就労は最大6ヶ月までとなっていますが、学生ビザのように就労時間に規定はありませんので、そういった点では自由に仕事をすることができるのです。
アルバイトをしながら旅費を貯めたり、セカンドワーホリビザのためにファームで仕事をしたり、また他のビザではできない仕事ができるのも、オーストラリアのワーホリビザならではのこと。
こちらの記事では、オーストラリアのワーホリでどのように仕事を探せばいいのか、またどんな仕事に就くことができるのかなど、ワーホリに欠かせない仕事情報をお伝えします。
目次
オーストラリアのワーキングホリデーでできる仕事
オーストラリアのワーホリビザがあれば、現地でアルバイトをすることができるというのは、みなさんご存知かと思います。ですが、どのような仕事があるのかについては、まだあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。特に英語力に自信がない方の中には、自分の英語力で働くことができるのか?と不安に思っている方もいることでしょう。
十分な英語力がなくても働くことのできる仕事もありますが、やはり選択肢は狭まってしまいますし、せっかくオーストラリアで働くのであれば、英語を使い、英語力を伸ばすことのできる仕事をするのがベストでしょう。英語力に自信がない方は、まずは語学学校で少しでも英語力をつけてから、仕事探しに臨んでみてください。
実際にオーストラリアでよく目にするワーホリ向けの求人としては、次のような職種が挙げられます。これらはほんの一部でしかありませんし、都市や時期にもよっても求人が出る職種は変わってきますので、参考程度に目を通してみてください。
ワーホリの特権を生かし、ぜひオーストラリアで自分にぴったり合う仕事を探してみましょう!
英語力がない人向けの仕事例
- 日本食レストランのホールスタッフ、ウェイター、キッチンハンド
- ホテルやゲストハウスなど宿泊施設のクリーナー
- おみやげ屋での販売
- ファームでのピッキング
英語力がある人向けの仕事例
- 日本食レストラン・ローカルレストランでの見習いシェフ
- ローカルレストラン・カフェのホールスタッフ、ウェイター、キッチンハンド
- 日本語ツアーガイド
- 美容師
- マッサージ師
- ベビーシッター
- ホテルスタッフ
- スーパーなどのスタッフ
- IT関連
- 出版関連
オーストラリアで仕事をしたときの時給【英語力別】
オーストラリアのワーホリでアルバイトをする上で、気になるのはやはり時給ではないでしょうか。現地での収入を留学予算として考えている方や、今後の旅費をまかなおうと考えている方からすれば、特に時給は仕事を選ぶ上で重要なポイントであるはずです。
時給についても仕事の種類によってさまざまですので、一概に言うことはできませんが、英語力別の時給の相場を挙げるとすると、以下のようになります。
英語レベル(TOEIC点数) | 時給 | 仕事内容例 |
---|---|---|
Advanced(850点) | $30 | 現地法人企業 |
Pre-advanced(750点) | $25 | 日本企業の現地支社 |
Upper-intermediate(650点) | $20 | ホテルのフロント、ローカルレストランのホール係、ローカルカフェ店員(バリスタ)、カジノのホール係 |
Intermediate(510点) | $15 | ツアーガイド(英語)、ローカルレストランのキッチン係、日本語教師、日本企業の現地支社での事務職 |
Pre-intermediate(370点) | $12 | 日本人観光客向けツアーガイド、日本食レストランのホール係、ホテル客室清掃員、お土産ショップ店員 |
Elementary(200点) | $10 | 日本食レストランのキッチン係、工場での製造スタッフ、農場の手伝い、ピッキング |
英語の習得レベルが高いほど、専門性の高い仕事に就くことができるので、時給も高くなります。時給$15以下はオーストラリアの最低賃金を下回るわけですが、アジア系の経営者がいる就業先は最低時給を下回ってしまうケースが多くあります。
また、客層や従業員同士で英語を使用する機会は多くない為に、英語力を培う環境とは言い難くなります。せっかくの海外での生活ですので、英語環境のお仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
以下で語学力別の仕事について解説していきます。
英語力がない仕事の場合は1,120円~
まずは、日本食レストランのホールスタッフ、ウェイター、キッチンハンドといった、英語力がほとんど問われることのない仕事。これらの仕事の時給は、平均14ドル(約1,120円)となっています。
オーストラリアの最低賃金は1,500円程度なのですが、残念ながら日本食レストランなどはそれを下回る水準です。英語力がないと他の仕事に就くことができないため、足元を見てくる日本食レストランが多いのが現実です。
他の仕事に比べて時給は低いですが、それでも時給は1,200円超え。英語力がないけれどオーストラリアに行ってすぐに仕事を始めたいという方にはぴったりです。
ホテルやゲストハウスなど宿泊施設のクリーナーの仕事もまた、英語力が必要ないため、英語力が初級レベルの方に人気があります。時給に関しては、宿泊施設によって大きく差があり、安いところで19ドル(約1,520円)、高いところでは23ドル(約1,840円)ほどまで出してくれるところもあります。
英語力が初級の場合は1,500円~
英語力が初中級レベルになってくると、レストランでの見習いシェフや留学会社でのオフィスワークなども可能となってきます。時給は平均19ドル(約1,520円)ほどで、日本食レストランのホールスタッフ、ウェイター、キッチンハンドなどと大きな差はありませんが、やはり少しでも英語を使う環境に身を置くことができるという点では魅力的です。
英語力が初中級レベルで、子どもが好きな方であれば、ベビーシッターなどもおすすめです。ベビーシッターの時給は平均20ドル(約1,600円)。住み込みで雇ってもらえる場合も多く、家賃を無料にしてもらえたり、格安で提供してもらえたりする可能性もあります。生活費を大幅に節約することができるため、貯金に励みたいという方にはぴったりです。
英語力が中級の場合は1,500円~
中級レベルの英語力が身についたら、日本語ツアーガイドの仕事も可能です。時給は平均19ドル(約1,520円)程度ですが、日々多くの人々と関わることができる仕事ですので、貴重な経験になることでしょう。
ただし、研修期間があるため、渡航後すぐにお金を稼ぎたい!という方には向いていないかもしれません。資金に余裕があり、ゆっくりと仕事を始めることができるという方は、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
英語力が中上級の場合は1,500円~
英語力が中上級レベルになったら、日本人が利用することのないような、ローカルなレストランやカフェのホールスタッフ、ウェイター、キッチンハンドなどにもチャレンジしてみてください。お客さんはもちろん、働いている人たちも現地の人ばかり。
英語環境にどっぷりと浸かることができるため、さらなる英語力の向上も期待することができます。時給に関してはお店によりけりで、安いところで19ドル(約1,520円)、高いところでは23ドル(約1,840円)ほどまで出してくれるところもあります。
ファームの時給は1,200円~
また、セカンドワーホリビザを取得するために、ファームでピッキングの仕事をする人も多いです。ピッキングの時給は15ドル(約1,200円)から20ドル(約1,600円)ほど。セカンドワーホリビザを考えている方は、ファームでの仕事もチェックしてみましょう。
ただし、悪質なファームに行ってしまった場合は、給料が低かったりセカンドビザが下りなかったりするのでご注意ください。
ワーホリビザで仕事をした場合の税金について
オーストラリアでは2015年まで年収$18,200以下の場合は非課税でした。ところが2017年1月1日より、15%の所得税(バックパッカー税とも呼ばれています。)が課税されることになりました。例えば、$100の収入でも、$15の課税となります。
この法改正は、ワーホリで働く人にとって、またはワーホリワーカーを主力として雇用してきた事業者にとってはショックな出来事でした。「給料は現金手渡し」の職場も少なくないので、後々のトラブル回避のためにも注意しておきましょう。
オーストラリアで仕事を見つける7つの方法
日本と同じように、オーストラリアにもいろいろな仕事があるということがお分かりになったかと思います。問題はその探し方です。日本では求人誌を見たり求人サイトを見たりして仕事を探しますが、オーストラリアではどのように探せばいいのでしょうか?
オーストラリアで仕事を探すためには、大きく分けて7つの方法があります。
①ウェブサイトやネット掲示板で仕事を探す
まず1つ目の方法は、オーストラリアのウェブサイトやネット掲示板で仕事を探す方法です。英語のサイトなんか読めない!と不安に思う方もいるかもしれませんが、日本語に対応しているサイトもありますのでご安心ください。
現地のウェブサイトやネット掲示板で仕事を探すメリットはやはり、求人数がとても多いため好きなだけローカルジョブに応募することができるということ。時給や必要なスキル、ビザの種類など、条件も細かく記載されているため、仕事の比較をしやすいという点もメリットであると言えます。
日本語対応のウェブサイトやネット掲示板で仕事を探す最大のメリットは、日本語で応募することができるということ。英語が初級レベルであっても、日本と同じ感覚で応募することができるのです。
ワーホリ向けの求人情報は、随時更新されています。渡航後すぐに仕事を始めたいという方、一刻も早く仕事を見つけたいという方は、頻繁にウェブサイトやネット掲示板を確認し、常にアンテナを張っておきましょう。
求人情報が載っているウェブサイトやネット掲示板についてですが、都市によって主要サイトが異なってきます。滞在する都市ではどのようなサイトや掲示板がよく使われているのが、まずはそれをチェックすることから始めるといいでしょう。
参考までに、現地のものだと「SEEK」や「Gumtree」、日系のものだと「Jam’s TV」や「日豪プレス」などが人気の求人サイトとして挙げることができます。
②新聞やフリーペーパーなどの求人情報をチェック
2つ目の方法は、新聞やフリーペーパーなどの求人情報をチェックすること。オーストラア現地向けの仕事はもちろんのこと、日本人向けの仕事も、新聞やフリーペーパーの求人欄で探すことができます。
少し前のオーストラリアのワーホリメーカーは、これらを貴重な情報源として仕事を探していたという体験談も。それほど情報が充実しているということです。
③履歴書を持って直接訪問
1つ目と2つ目の方法は、日本とはあまり変わりのない方法でしたが、3つ目の方法は少し違います。アポイントをとることもなく履歴書を持って直接その職場に飛び込み、仕事探しをするという、まるで飛び込み営業かのような方法です。
オーストラリアでワーホリ生活をしていると、よく「レジュメ配りをしている」という言葉を耳にするようになります。これは「レジュメ(履歴書)」を何枚も印刷し、街を歩き回って一軒一軒のお店(飲食店やサロンなどに限る)に手渡しし、ワーホリの仕事探しをするということを指しています。
あまり効率的ではないようにも思いますが、運やタイミングがよければすぐに面接してもらえることもあります。もちろん、なかなか見つからないこともありますが、数をこなしていくと英語の上達にもなりますし、日本では経験することのできない貴重な体験です。
ワーホリでオーストラリアに来た際には、ぜひレジュメ配りにもチャレンジしてみてください!
④Instagramを利用
以上3つがオーストラリアでの主な仕事の探し方となりますが、最近では「インスタグラム」を利用した探し方も人気を集めています。インスタグラムのアカウントに求人情報を出しているカフェやレストランも多いので、飲食店でのアルバイトを考えている方は、アカウントを探してチェックしてみてください。
求人情報が載っていなくても、メールアドレスが載っていれば問い合わせてみるのもいいでしょう。
⑤知り合いに聞く
また、人の紹介で仕事を探している人も多いです。気になる仕事をしている語学学校の友達や知人がいれば、アルバイトを募集していないか雇用主に聞いてもらうよう積極的に頼んでみましょう。
⑥お店に掲示されている求人広告から応募
お店の入り口や店内に掲示されていることもあります。「今住んでいる場所の近く」や、「語学学校の近く」などのエリアを限定にして仕事を探したい人には効率的な見つけ方でしょう。
あらかじめ、履歴書を印刷しておいて、働きたい場所の広告を見つけたら飛び込みで応募するのも効率的です。その場で面接をしてもらえたり、トライアル(お試しで働く)のチャンスがあったりするかもしれません。
⑦語学学校の求人掲示板を確認
語学学校の公共スペースに求人広告が掲載されていることも多くあります。RSA取得コース(レストランで働くために必須の資格)やバリスタ、ホスピタリティなどの専門的な技術を学べる語学学校では、仕事紹介や相談を受け付けていることもあります。
また、職場体験ができるコースもあるので、学んだ技術を実践することで自信に繋げることができますし、そのまま採用されたケースもあります。
オーストラリアで仕事を探すときの3つのポイント
運やタイミングがよければ、すぐに仕事が見つかる人もいます。ですが、なかなか仕事が見つからない可能性もないわけではありません。仕事を探す際に必要なのは、英語力やスキル、経験だけではないのです。
無事に仕事が見つかるかどうか不安な方、また現在なかなか仕事が見つからない状況であるという方、以下のポイントをぜひ意識してみてください。
①仕事探しに対する熱意
仕事を探すにあたって、なによりも大事なのはやはり「熱意」です。仕事探しは簡単ではありませんし、正直めんどうだと感じることもあります。常に求人情報をチェックしたり、レジュメ(履歴書)を作ったりと、いつでも面接に臨める準備をしておきましょう。
なんとか面接まで受けることができたとしても、熱意がなければ雇われない可能性もあるのです。
②英語を話すことを恐れない
英語を話すことに抵抗を感じていませんか?日本人は英語で話すことを恐れる傾向がありますが、母国語でないのですからペラペラでないのはあたりまえなのです。
それに、オーストラリアで仕事をするのであれば、英語での会話は避けては通れません。雇用主がネイティブレベルの英語力を求めているのであれば話は別ですが、基本的なコミュニケーションがとれればいいという職場であれば、英語力の低さをネックに感じることはありません。
伝えようとする姿勢が大事なのです。「英語ができないから働けない」ではなく「働きながら英語を伸ばせばいい」という考えにシフトするようにしましょう。
③レジュメ(履歴書)を作り込む
熱意の話と関連しますが、あまりに中身のないレジュメ(履歴書)を提出しても、雇用される可能性は低いでしょう。雇用主側の立場になって考えてみると簡単に分かることですが、やる気のない人と一緒に働きたい、やる気のない人にお給料を払いたいと思う人はいないはずです。
英語での面接は当然緊張しますし、話したいことがうまく話せないかもしれません。ですが、レジュメは事前に用意することができるもの。やる気がないと思われてしまわないように、レジュメはしっかりと作り込んでおきましょう。
語学学校で開催されているジョブクラブなどに参加すればしっかりとした履歴書を作成してもらえます。
ワーキングホリデーで仕事をする際の都市の選び方
オーストラリアでアルバイトをする予定で、まだオーストラリアでの滞在先が決まっていないのであれば、仕事のことも考慮して滞在先(都市部または地方)を選ぶことをおすすめします。日本でも同じですが、仕事の選択肢や時給のことを考えると、都市に出るのが最善です。
オーストラリアでもそれは同じで、求人や職種が多いのはやはりシドニー。実際にワーホリでオーストラリアに行っている人の多くがシドニーに一時滞在して資金を稼ぎ、旅行に行くなり学校に通うなり次のステップに進むという順序を辿っているようです。
シドニーだけでなく、ブリスベンやメルボルン、パースやアデレードなどでも、上でご紹介したような仕事の求人がよく出ています。
地方での滞在を考えている方も、仕事がないわけではありませんのでご安心ください。選択肢は都市部ほど多くはありませんが、飲食店であればどの地方にも必ずありますし、リゾート地であれば観光関連の求人が多く出ています。
ホテルスタッフや宿泊施設のクリーニング、日本語ツアーガイドなどの仕事をすることもできるでしょう。
面接の準備方法
ワーホリビザでオーストラリアに入国し仕事探しをするための準備として、大事なことが2つあります。それは「レジュメ(履歴書)」の作成と「タックスファイルナンバー」の申請です。面接を受けるためには、まずはこの2つの準備が必要となります。
履歴書の作成
日本では、履歴書というと様式が決まっており、手書きするもの。履歴書はお店で買うこともできますし、最近ではネットで無料でダウンロードすることもできます。しかし、オーストラリアのレジュメ(履歴書)は日本のそれとは異なります。
日本のように履歴書専用の用紙があるわけでもなければ、手書きでもありません。パソコンで自分で作成し、それをプリントアウトして準備する必要があります。
タックスファイルナンバーの申請
「タックスファイルナンバー(TFN:Tax File Number)」というのは、オーストラリアの納税者番号のことを指しています。日本で言えば、個人番号(マイナンバー)と非常に似ています。ビザの種類に関わらず、働く際には雇用主に提示することになっています。
オンライン申請が可能ですが、オーストラリア国内の住所にしか郵送先を登録できません。番号通知書は郵送で届きますので、仕事を探す前後には申請し、取得するようにしましょう。
オーストラリアで働く場合は、雇用主に必ずこの番号を提示しなければなりません。雇用主によっては、取得してから面接日時を約束することもあります。
タックスファイルナンバーは1人に対して1つしか付与されないため、一度取得してしまえば再取得する必要はありません。一時帰国後に再度オーストラリアで働くことになったとしても、同じ番号が有効となります。
レジュメ(履歴書)の書き方
オーストラリアのレジュメ(履歴書)には日本の履歴書のように様式がないと言いましたが、内容は日本の履歴書と職務経歴書が一緒になったものをイメージしてください。様式は決まっていませんが、基本的にはA4用紙1枚にまとめるようになっています。もちろん英語で作成しましょう。
以下に、レジュメ作成時のポイントを記載していきます。ぜひ参考にしてみてください。
①個人情報
- 氏名
- 現住所
- 連絡先
- メールアドレス
- ビザの種類
- ビザの有効期限
氏名はどちらが苗字でどちらが名前なのかを分かりやすく記載しておく必要があります。「Hanako YAMADA」のように、苗字を全て大文字にするなどしておくといいでしょう。連絡先は連絡のつきやすい電話番号を、ビザの種類は「Working Holiday」と記載します。
②プロフィール
- 自分がどのような人物であるか
- 自分がどのようなことができるか
- 自分が求めているもの
単純に自己紹介をするだけでなく、自分の性格やスキルをその仕事にどのように生かすことができるのか、そこまで結びつけることができればベストです。ここで謙虚になる必要はありません。自信を持ってアピールすることが大事です。
③職務経験
- 働いた期間
- 会社名(店舗名)
- 住所
- 当時の役職(ポジション)
- 業務内容
複数の職務経験がある場合、直近のものから順に記載しましょう。業務内容に関しては、全て過去形で記載することがポイントです。
④学歴
- 学校名
- 住所
- 学位
- 卒業年
中学校や高校の学歴まで記載する必要はありません。最終学歴のみ記載します。学位の記載方法については、大学院博士号は「Doctor」、大学院修士号は「Master」、大学学士号は「Bachelor」このように記載してください。
専門学校が最終学歴である場合、卒業証書があるのであれば「Diploma」、特定のコースを修了したのであれば「Certificate」と記載します。
⑤追加情報
- 英語力
- パソコンスキル
自分がどれほど英語ができるのかについても、記載しておくといいでしょう。英語力は「Fluent、Excellent、Good、Some knowledge」このように表現します。
パソコンスキル(Microsoft OfficeやPhotoshopなど)もあれば記載。運転免許証を所持しているのであれば、それも記載しておくといいでしょう。また、タックスファイルナンバー、給与振込先口座情報、RSAなどの資格も、すでに持っていれば忘れずに記載しておきましょう。
タックスファイルナンバーの取得について
オーストラリアで仕事をするためには、オーストラリアの納税者番号である「タックスファイルナンバー(TFN:Tax File Number)」を取得する必要があり、オンライン上(Australian Taxation Office)で簡単に申請することができます。
申請後28日以内に、登録した住所に書類が郵送されます。登録することのできる郵送先は、オーストラリア国内に限られているため、渡航後に住所が確定してから申請するようにしてください。
タックスファイルナンバーは、日本でいうマイナンバーのような大事な番号です。もし番号が分からなくなったというときには、タックスオフィスからの郵送物を確認したり、雇用主からの給与明細や「スーパーアニュエーション(Superannuation)」という年金制度の明細を確認したりしましょう。
もしこれらの書類が見当たらない場合には、直接タックスオフィスへ問い合わせてみてください。
ワーキングホリデーで仕事をする際の注意点
①同一雇用主での就労は6カ月以内
オーストラリアのワーホリビザで仕事をする場合には同一雇用主での就労は6ヵ月以内となっています。就労期間が短いので雇う側は「即戦力」を求めることが多いです。飲食店のホールやキッチン係など、日本でのアルバイト経験をアピールして採用されているケースが多く見られます。
2015年度の制度改正では、所定条件を満たす場合に移民局への事前申請によって12ヵ月までの就労が認められるようになりました。介護施設、障害者施設、観光業も対象となる地域があるので、日本での業務経験や知識を活かして、海外でのスキルアップも期待できそうです。
また、12ヵ月までの就労が認められる仕事にはオーペア(家事よりも育児中心、12歳以下の子どもであることが条件)もあります。家事や育児のサポートを行う代わりに、食事や滞在費を無料で提供してもらう働き方です。オーストラリア文化を体験しながら語学力を伸ばせるので人気のあるお仕事といえます。
雇用主はオーストラリア人であったり、現地で暮らす日本人であったりと環境も様々です。お小遣いが貰えたり、フリーの時間帯でアルバイトが認められたりと仕事条件も個々で異なりますので事前の確認が必要です。
②現金手渡しの職場はタックス・リターン対象外
オーストラリアの最低時給は$18.93(2018年7月改定)です。日本と比べると比較的高めになります。フルタイム、パートタイム、カジュアルと3種類の雇用形態があります。
フルタイムとパートタイムは一定の労働時間の保証がありますが、カジュアルにはそれがありません。雇用が不安定な分、設定される時給が他2種類の雇用形態よりも高めになっており、土日祝に働いた場合にはさらに時給アップになります。
しかしながら、人件費を節約したい雇用主によって法律を順守しない職場も少なくありません。特にアジア系が経営している飲食店では、給与を銀行振り込みで支払うのではなく、「現金手渡し」で給与支払いを行うケースも見られます。
給与明細書が発行されない場合は、タックス・リターンの申請対象にもなりません。違法な職場は、ジャパニーズレストランなどの英語力を必要としない業種に多いです。銀行振り込みではないので、記録に残しづらく、内部告発等でなければ政府も取り締まることが難しいです。その為、ジャパニーズレストランで働いた時の給料は最低時給を大きく下回ることもあるようです。
ワーキングホリデービザで銀行口座を開設する方法
給与を受け取るには銀行口座が必要ですよね。こちらではオーストラリアで銀行口座を開設する方法をお伝えします。学生ビザやワーホリビザの方は、オーストラリア入国後6週間以内であれば、本人確認書類がパスポートのみで銀行口座の開設が可能です。
各銀行スタッフは外国人の口座開設に慣れていますので親切に対応してもらえます。
2017年7月1日からオーストラリアの法律改正により、銀行口座開設には「日本のマイナンバー」が必須になりましたので番号を必ず控えておきましょう。海外では「マイナンバー」は通じないので、「TFN of Japan」と伝えましょう。
開設手順は各銀行によって異なりますので、ここでは共通の注意事項について説明します。
オーストラリアの4大銀行
- ナショナルオーストラリア銀行 (National Australia Bank = NAB)→口座維持費が無料
- コモンウェルス銀行 (Commonwealth Bank = CBA)
- ウェストパック銀行 (Westpac Bank = WBC)
- オーストラリアニュージーランド銀行 (ANZ Bank = ANZ)
口座開設時に必要なもの(入国後6ヵ月以内に手続きした場合)
- 身分証明書(パスポート)
- 現地滞在先住所
- マイナンバー(個人番号)
- 現金(最初に口座へ預けるお金=$100程度)
- 電子メールアドレス
銀行口座開設で注意すること
- 銀行によっては、入国日の証明(=入国後6ヵ月以内であることの証明)が必要になります。現在の入国審査時には、パスポートにスタンプを押すことはないので、航空券の半券等を保管しておきましょう。
VEVO (Visa Entitlement Verification Online)は無料でビザ内容をオンラインで確認することができます。こちらも入国日の証明として利用できます。
- バンクステイトメント(Bank Statementと呼ばれる出入金の明細書)の発行の頻度は、できるだけ毎月を指定しておきましょう。 ⇒オーストラリアの銀行には通帳がありません。入出金の明細はバンクステイトメントという郵送書類、もしくはWEB上で確認します。
- ATMで使うキャッシュカードを受け取ったらすぐにカード裏にサインを記入しましょう。このサインは申込書に記入したものと同じサインです。
- 帰国日の2週間前には口座の解約を忘れずに!! オーストラリア国内でしか解約できない銀行がほとんどです。 最終給与振込や、デビットカードの支払等が完了してから解約しましょう。
まとめ
オーストラリアのワーキングホリデーで仕事を見つける方法をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
海外で仕事が見つかるのか不安な方も多いかと思いますが、弊社のカウンセラーは皆オーストラリアで仕事を見つけることができました。
不安な方には実体験に基づいてアドバイスいたしますのでぜひお問い合わせください。